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8700と8700K何がそんなにちがう?【ゆみみHub】

第8世代プロセッサにおいて、最上位モデルであるCore i7-8700K。そして、そのワンランク下の8700。これらは、ターボブーストすることにより、クロック数の差は0.1GHzに狭まる。

では、このKがあるなしにどんな差があるのだろうか。

各仕様

それぞれの仕様はこのようになっている。

8700K

  • 3.7GHz-4.7GHz
  • 6コア12スレッド
  • TDP 95W
  • 12MBキャッシュ
  • 14nmプロセスルール

8700

  • 3.2GHz-4.6GHz
  • 6コア12スレッド
  • TDP 65W
  • 12MBキャッシュ
  • 14nmプロセスルール

これらを見ると一見、TDPが低くて8700の方がいいようにも感じる。しかし、問題は機能面。無印は基本的に「ノーマルな仕様」であり、ノーマルな機能を積んでいる。Kプロセッサは、前述の通り最上位モデルである。つまり最上位モデル並の機能を持っている。

そのひとつがオーバークロックオーバークロックは、ターボブースト以上のクロック数を出すものである。ただ、全面的にサポートされていないため、故障やクラッシュ、ブルースクリーンなどの不安定な挙動によるリスクは高くなる。

しかし、ゲームをする人にとって、オーバークロックは魅力である。マルチコアが主流の世界になってきたが、シングルコアの性能もゲームには欠かせない。特に、PUBGなどは1秒ではなく一瞬を争うゲームであり、GPUの性能はもちろん、CPUの性能も欠かせないものになる。

ゲーミングCPUといえばやはりRyzenもあるが、自作ゲーマーにとってIntelCPUは心強い。

好んでIntelを使う人もいる。そんな時に、クロック数の限界突破というのは魅力である。

つまり、8700Kを買わずとも、オーバークロックなどを気にしないなら8700でも事足りる。しかもTDPは65Wと8700Kと比べ30Wも低い。そもそも95Wでも気にしなかった電源容量をより気にしなくて済む。

BTOパソコンも最近は8700搭載モデルが増えてきたように感じる。8700と8700Kで価格差は5000円近くに昇る。ターボブースト時の最大クロックが4.6GHzというのは、第7世代の最上位モデルであるi7-7700Kのターボブースト時のクロック数よりも高い。

8700と8700Kの大きな違いは機能面がやはり多いだろう。