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総務省 5Gの電波を割り当て SB・楽天は追加条件あり au・docomoは有利か

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錦です。

総務省は、第五世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定 について、原案を採用する方針を受けました。これにより、3キャリア・楽天は2020年内に5Gのサービスを開始する見通しになりました。

電波割り当て(受付)

今回は、3.7GHz帯および4.5GHz帯(6帯域)と、28GHz帯(4帯域)が割り当てられます。

3.7GHz帯および4.5GHz帯

3.7GHz帯および4.5GHz帯は、1者2枠まで開設可能です。

  1. 3600~3700MHz(100MHz幅)
  2. 3700~3800MHz(100MHz幅)
  3. 3800~3900MHz(100MHz幅)
  4. 3900~4000MHz(100MHz幅)
  5. 4000~4100MHz(100MHz幅)(※)
  6. 4500~4600MHz(100MHz幅)(※)

5と6に関しては、既存の無線局と共用調整を要する帯域です。

この帯域は「1~4」「5」「6」の3つに分けて開設計画を受けつけられました。以下の4社から以下の帯域の割り当て申請がありました。希望順で掲載しています(左から第一志望)。

各キャリアの 申請枠数は以下の通りです。

6帯域の受付に対し、計7帯域の申請があったため、NTT docomoKDDI auSoftBankの3社のうち一社は、1枠のみの割り当てとなります。結果は後述

28GHz帯

28GHz帯は、1者1枠まで開設可能です。

  1. 27.0~27.4GHz
  2. 27.4~27.8GHz
  3. 27.8~28.2GHz
  4. 29.1~29.5GHz

この帯域は一括で開設を受け付けました。以下の4社から以下の帯域の割り当て申請がありました。希望順で掲載しています(左から第一志望)。

これは、4帯域の受付に対し、計4帯域の申請があったため、すべてのキャリアが割り当てられます。結果は後述

割り当て

割り当て方法

申請を受けた総務省は、まず、絶対審査を行いました。以下の条件を満たしている必要があります。なお、今回申請したKDDI auNTT docomoSoftBank楽天はこれらを満たしていると判断されています。

絶対条件

  • 認定から5年後までに、全国及び各地域ブロックの5G基盤展開率が50%以上になるように5G高度特定基地局
  • 認定から2年後までに、全ての都道府県において、5G高度特定基地局の運用を開始しなければならない。
  • 特定基地局設置場所の確保、設備調達及び設置工事体制の確保に関する計画を有すること。
  • 特定基地局の運用に必要な電気通信設備の安全・信頼性を確保するための対策に関する計画を有すること。
  • 設備投資等に必要な資金調達の計画及び認定の有効期間(5年間)の満了までに単年度黒字を達成する収支計画を有すること。
  • 法令遵守、個人情報保護及び利用者利益保護(広告での通信速度及びサービスエリア表示等を含む。)のための対策及び当該対策を実施するための体制整備の計画を有すること。
  • 携帯電話の免許を有しない者(MVNO)に対する卸電気通信役務又は電気通信設備の接続の方法による特定基地局の利用を促進するための計画を有していること。(本計画の実績を、将来の割当てにおいて審査の対象とする。)
  • 提供しようとするサービスについて、利用者の通信量需要に応じ、多様な料金設定を行う計画を有すること。
  • 既存免許人が開設する無線局等との混信その他の妨害を防止するための措置を行う計画を有すること。
  • 同一グループの企業から複数の申請がないこと。
  • 割当てを受けた事業者が、既存移動通信事業者へ事業譲渡等をしないこと。

そして、申請内容の比較審査を行い、評価点数の高い順に帯域の割り当てが行われました。

比較審査基準

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3.7GHzおよび4.5GHz帯 1~4

3.7GHzおよび4.5GHz帯のうち、1~4番の評価ランキングは以下の通りです。

  1. NTT docomo 18.3点
  2. KDDI 17.3点
  3. 楽天 8.7点
  4. Softbank 4.7点

これにより、NTT docomoには1番(3600~3700MHz)が、KDDIには2番(3700~3800MHz)が、楽天には3番(3800~3900MHz)が、SoftBankには4番(3900~4000MHz)が割り当てられました。

NTT docomoは 第一希望、KDDI auは第二希望、SoftBankは第四希望、楽天は第三希望が割り当てられました。

3.7GHzおよび4.5GHz帯 5

3.7GHzおよび4.5GHz帯のうち、5番の評価ランキングは以下の通りです。

  1. NTT docomo 14点
  2. KDDI 10.5点
  3. SoftBank 0点

docomoは後述の 6番が割り当てられるため、ここではKDDI auが割り当てられました。

3.7GHzおよび4.5GHz帯 6

3.7GHzおよび4.5GHz帯のうち、6番の評価ランキングは以下の通りです。

  1. NTT docomo 10点
  2. Softbank 0点

これにより、 NTT docomoが6番に充てられました。

28GHz帯

28GHz帯の評価ランキングは以下の通りです。

  1. KDDI 18.3点
  2. NTT docomo 17.3点
  3. 楽天 8.7点
  4. SoftBank 4.7点

これにより、楽天には1番(27.0-27.4GHz)が、NTT docomoには2番(27.4-27.8GHz)が、KDDIには3番(27.8-28.4GHz)が、SoftBankには4番(29.1-29.5GHz)が割り当てられました。


割りえて結果のまとめはこちらです。

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各割り当て結果

条件

今回の5G電波の割り当てに当たり、総務省は各者に以下の9つの開設条件を課しました。

全社共通で与えられる条件

  • 都市部・地方部を問わず、顕在化するニーズを適切に把握し、事業可能性のあるエリアにおいて、第5世代移動通信システムの特性を活かした多様なサービスの広範かつ着実な普及に努めること。
  • ネットワーク構築に当たっては、第5世代移動通信システムの特性を十分に活かした多様なサービスを提供するために必要不可欠である光ファイバの適切かつ十分な確保に努めること。
  • 平成30年7月豪雨や平成30年北海道胆振東部地震等での被害による通信障害に鑑み、停電対策・輻輳対策や通信障害の発生防止等の電気通信設備に係る安全・信頼性の向上に努めること。
  • 「情報通信ネットワーク安全・信頼性基準」(昭和62年郵政省告示第73号)、「政府機関等の情報セキュリティ対策のための統一基準群(平成30年度版)」及び「IT調達に係る国の物品等又は役務の調達方針及び調達手続に関する申合せ」(平成30年12月10日関係省庁申合せ)に留意し、サプライチェーンリスク対応を含む十分なサイバーセキュリティ対策を講ずること。
  • 周波数の割当てを受けていない者に対する電気通信設備の接続、卸電気通信役務の提供その他の方法による特定基地局の利用の促進に努めること。特に、GPRSトンネリングプロトコルが用いられる通信方式を用いて電気的に接続する方法による特定基地局の利用の促進に努めること。
  • IoT向けサービスや個人向けサービスも含め、第5世代移動通信システムの多様な利用ニーズに対応した使いやすい料金設定を行うよう努めること。
  • 既存免許人が開設する無線局等との混信その他の妨害を防止するための措置を講ずること。
  • 移動通信システムが国民にとって重要な生活手段になっていることに鑑み、不感地域における基地局の着実な開設に努めること。
  • 電気通信役務の提供、電気通信設備の接続その他の方法による特定基地局の利用を促進するための契約又は協定の締結の申入れが、4,600MHzを超え4,800MHz以下又は28.2GHzを超え29.1GHz以下の周波数を使用する者からあった場合には、円滑な協議の実施に努めること。

そのうえで、昨年12月に大規模な通信障害を引き起こしたSoftbankと、新規参入の楽天には追加条件が与えられました。

SoftBankへの追加条件

  • 過去に発生した重大事故の再発防止策の徹底に努めるとともに、平成30年7月豪雨や平成30年北海道胆振東部地震等での被害による通信障害に鑑み、停電対策・輻輳対策や通信障害の発生防止等の電気通信設備に係る安全・信頼性の向上に努めること。

楽天への追加条件

  • 認定を受けた移動通信事業者は自らネットワークを構築して事業展開を図るという原則に従い、基地局の着実な開設に努めること。
  • 特定基地局の円滑かつ確実な整備のため、基地局の設置場所の確保及び工事業者との協力体制の構築に努めること。
  • 電気通信事業の確実な運営のため、必要な社内体制の整備に努めること。特に、特定基地局その他電気通信設備の適切な運用のため、無線従事者など必要な技術要員や基地局の開設に必要な人員の確保、配置に努めること。
  • 競争に伴う経営環境の変化が生じた場合においても、設備投資及び安定的なサービス提供のために必要となる資金の確保その他財務の健全性の確保に努めること。

五輪に間に合うか

既に、アメリカと韓国では5Gサービスが始まっており、後れを取っている日本ですが、今回の割り当てにより、大きな一歩へ繋げました。今後、WMCなどで発表された5Gスマートフォンが上陸しますので、来年開催の東京五輪までに間に合うといいですね。

Source:ITmedia Mobile