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【Tips】Intelプロセッサの最後についているアルファベットの意味

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錦です。

Intelプロセッサの型番の後ろにはKやUといったアルファベットがついています。今回はそれを解説していきます。

アルファベット

通常、IntelのCPUには、Core i3やi5といったブランド名、その後に型番がついています。型番以外に簡単にCPUを区別する方法がないので、基本的に 型番で紹介されます。

そして、その型番の後ろにはアルファベットがついています。基本となる無印モデルもありますが、ほとんどのものにはついています。

意味

では紹介していきます。

K

* 用途:ハイエンドデスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:はい

メインストリームモデルでは、最上位のモデルです。ゲーミングの用途に使われたり クリエイティブの用途に使われたりします。90W以上のTDPがあり、オーバークロックに対応します。ただ、下位のExtreamEdition(後述)のモデルにも付与されます。

KF

* 用途:ハイエンドデスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:はい

Kモデルと同じ機能で、iGPU(CPU内臓GPU)が無効化されたモデルです。iGPUが無効化されているため、若干価格は安いですが、必ずGeForceRadeonなどのGPUが必要です。

無印

* 用途:ミドルレンジデスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:いいえ

基準となるモデルで、Kよりも性能は劣化しますが、十分な性能を持っていることが多いです。最近であれば、ブーストクロックがKモデル並みに高くなります。しかし、Kモデルのようにアンロックではないため、オーバークロックはありません。デスクトップ向けですが、ノートパソコンに搭載されることが多くなってきました。

F

* 用途:ミドルレンジデスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:いいえ

無印モデルのiGPUなし版。KF同様別途GPUが必要です。

U

* 用途:ミドルレンジノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

低電力でノートパソコン向けです。後述のHほどではありませんが、高性能なモデルも存在します。ただ、ハイエンド向けではないので、がっつりCGゲームを動かせるというわけではありませんが、別途内蔵GPUが搭載されている場合は、そのGPU次第でプレイできることがあります。一般的に、家電量販店で流通しているノートパソコンにはUモデルが搭載されていることが多いです。

H

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

ハイエンドノート向けで、ブースト時のシングルのクロックがデスクトップモデル並みに出ることがあります。TDPもノート用に抑えられており、コア数も最近は6コア以上のものが登場しています。

HF

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

HのiGPUなしモデル。これが搭載されている場合、GeForceRadeonなどのGPUが搭載されています。

HK

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:はい

Hシリーズよりも上位のノート向けモデルで、i9しか存在せず、オーバークロックに対応します。最新のものでは、ブーストクロックが5.0GHzに到達します。

T

* 用途:小型デスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:いいえ

無印モデルよりも省電力なデスクトップ向けモデルで、スリムパソコンと呼ばれる部類のパソコンに多く搭載されています。

G

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

Intel CPUにAMD Vega GPUが内臓されたノートパソコン向けのモデル。HBM2のvRAMも同時搭載されるモデルで、薄型ハイエンドノートブックに搭載されることもしばしば。搭載されるノートブックに張られるCPUのロゴシールは特別仕様(Vega搭載モデルであることをしめす)。

Y

* 用途:低電力ノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

非常に小型で、電源設計が貧弱なものに搭載されます。発熱量が少なく、ファンレスモデルも存在します。最新のMacbookやMacbookAirにも採用されています。Core Mに存在するモデルです。

B

* 用途:微妙 * 対象:微妙 * アンロック:いいえ

無印モデルをそのままモバイルのソケットにしたもので、ノート向け?デスクトップ向け?正直あいまいなモデル。Mac mini 2018に採用。仕様は無印と全く同じ

X

* 用途:ハイエンドデスクトップ・ワークステーション * 対象:デスクトップ * アンロック:はい

ExtreamEditionのモデルで、メインストリームよりもコア数が多いです。オーバークロックにも対応し、お高め。

XE

* 用途:ハイエンドデスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:はい

ExtreamEditionの最上位モデルで、18コア36スレッド搭載するワークステーション向けのモデル。だいぶ高い。


これ以下は、第8世代以降に存在しないモデル。

HQ

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

QはクアッドコアのQ。最近はUモデルが4コアになったほか、H/HKモデルが6/8コアになったので実質消滅かな。

C

* 用途:デスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:はい

第五世代にのみ存在したモデル。アンロックで、性能はそれなり。Skylakeへの「つなぎ」でもありました。

S

* 用途:省電力デスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:いいえ

Tのようなプロセッサ。以前まで存在してたようですが、いまはTに統合されたというかんじかな。

P

* 用途:デスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:いいえ

iGPUがないモデルで、確認したところかなり前になくなっていました。そう考えると、Pが復活したのがFってことなのかな。(実際にはPがiGPUがないモデルで、FはiGPUが無効になっているもの。実質変わりないような気もします。)

R

* 用途:小型デスクトップ * 対象:デスクトップ * アンロック:いいえ

単体販売ではなく、BTOに付属していたかんじですね。小型のものが多かったようです。

MX/XM

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:はい

以前まで存在していた、ノート向けのExtreamEditionのモデルだったみたいです。

M

* 用途:ノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

ノート向けの基準モデル。いまはY/U/Hで役割わけがされてるみたいな感じですね。

MQ/QM

* 用途:ハイエンドノートブック * 対象:ノートパソコン * アンロック:いいえ

ノート向けの4コアモデル。HQとほぼ似たような感じ。いまはすでにQとかつかずに4コア化しています。