錦です。
Appleは、2019年度第2四半期の決算報告を発表しました。
Apple Reports Second Quarter Results - Apple
当四半期の売上高は580憶ドル、純利益は115憶ドル、希薄化後の1株当たりの利益は2.46ドルです。当四半期の米国市場以外の売上比率は61%でした。
前年同期の売上高は611億ドル、純利益は138憶ドル、希薄化後の1株当たりの利益は2.73ドルです。
予想内容
Appleは2019Q1の発表内で、この四半期について以下の予想を提供していました。
- 売上高として550億ドルから590億ドル
- 売上総利益率として37%から38%
- 営業費用として85億ドルから86億ドル
- その他の収入/(費用)として3億ドル
- 税率約17%
おおよそこの予想通りになっています。
昨年同期比
前年同期比において、iPhoneは17%減、Macは5%減と減ってはいますが、iPadは21%増、サービスは16%増*1、ホーム・アクセサリは30%増*2と、サービス・アクセサリ関連では前年同期比より増収になっています。
考察
今回は、スマホ市場の収縮など影響によりiPhoneの売り上げが前年同期比 マイナスになっていますが、中国市場でiPhoneを値下げしたことなどで、市場予想を上回っています。iPadについては、昨年11月投入のiPad Proや、廉価版iPad 第6世代が功を奏したのか増収になっています。新型iPad mini、iPad Airは 四半期最終に発売されたため、初期出荷自体はこの決算に若干影響を与えたかもしれませんが、大きな影響を与えたとはいいがたいですかね。
サービス系については、Apple Music・Apple Payの好調や、AppStoreの改善が大きく影響を与えて増収。3/25に発表されたAppleNews+は無料期間とはいえ好調のようです。Apple TV Channelが今月にサービスを開始、Apple TV+とAppleArcadeが今秋にサービスを開始するほか、AppleCardも開始されます。これにより、2019Q3(2019/4-2019/6)にはおおきな影響をもたらさない可能性はあるものの、2019Q4(2019/7-2019/9)・2020Q1(2019/10-2019/12)そしてその先の売り上げに大きな影響を与えるものとみられます。
また、新型iPad mini、新型iPad Airは評判がよく、iPadの増益に貢献するものとみられます。
米中の貿易戦争に懸念がありますが、iPhone値下げによる出荷増加などで楽観視しています。
2019Q3の予想
Appleは今回の報告の中で、2019Q3の予想を以下のように提供しています。
- 売上高として525憶ドルから545憶ドル
- 売上総利益率として37%から38%
- 営業費用として87憶ドルから88憶ドル
- その他の収入/(費用)として3憶ドル
- 税率約16.5%
参考:Macお宝鑑定団