錦です。
Intelが2020年に登場させるとしているdGPUですが、初めは200ドルレベルのミドルレンジモデルから登場させると発言しました。
Xe
Xeと呼ばれているのはIntelが約20年ぶりとなる2020年にリリースするdGPU(ディスクリートGPU)のことです。
今回、ロシアのYouTubeチャンネル Pro Hi-Techのインタビューに登場したIntelのRaja Korudi氏の発言によると、IntelはXeシリーズは200ドルのミドルレンジモデルから登場させるとしています。
また、同氏はこのXeが「Arctic Sound」というコードネームで開発しているとのことです。
今後はHBMを採用した企業向けも
Intelは、ミドルレンジモデルを投入後、HBMメモリを搭載したエンタープライズ向けのモデルも登場させるとしています。
EU数に違い
Xeには3種類のモデルが登場すると見られており、それぞれEU(実行ユニット)の数が異なるとのことです。これは、先日、Intelのテストドライバーから判明したものです。
現在、テストドライバーから発見されているのは128/256/512の3つのコア数です。
これは、現時点でラインナップされているIce LakeでG7にあたるIris(上位)のそれぞれ2倍4倍8倍になります。恐らく、XeはIce LakeのiGPU「Gen 11」を改良した「Gen 12」をベースに開発し、iGPUとdGPUの差はvRAMの搭載や、EU数で差をつけるものだと見られます。
競合相手はRadeon Quadroか
ここからは憶測ですが、Intelは恐らく「ゲーミング」ではなく「クリエイティブ・ワークステーション」向けのGPUをリリースしてくると見られます。
そうすると自然に競合相手は、AMDのRadeonシリーズか、NVIDIAのQuadroシリーズになると見られます。
特に、AMDのHBMメモリを搭載しているRadeon VIIレベルのGPUが競合相手になってくるのではないかと見られます。