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ChromeOSに対するAppleとMicrosoftの答えは10月中に明らかになる見通し

錦です。

Googleが展開しているWebアプリに特化したChromeOSですが、近年の社内の動向より注目されつつあります。今回は、そのChromeOSに対するGoogle以外の大手のOSベンダーであるAppleMicrosoftの動きについてです。

ChromeOS

ChromeOSは、その名の通りChromeのOSです。アプリは全てChromeで動作するWebアプリと呼ばれるもの。最近のバージョンではAndroidアプリも動作するようになっていますが。

HTML 5の登場後、Webアプリの可能性はひろがり、現在、多くの企業でWebアプリが採用されています。Webアプリは、開発が用意で安く、管理もしやすいというメリットがあります。

高度なテクノロジーを扱わない、受注やメール送受信が主な職ならWindowsではなくChromeOSの方がフィットしているという考え方があるほどです。

しかし、実際にはChromeOSのシェアは1%にも満ちておらず、認識も薄いです。しかしその影響力はあります。

Webアプリに特化したOSという面ではChromeOSは市場をほぼ独占しています。

Microsoftの幹部は、過去にChromeOSについて、競合相手として認識していることを発言しています。

Microsoftの答え

Microsoftは、軽量化のWindowsということで現在、Windows 10 Sモードというのを保有しています。

これは、Microsoft Storeからのみのアプリしか動作させることが出来ないもので、ストアに存在しないChromeFirefoxは動作できません。かつてのWindows RTの流れを組んだものになっています。

Microsoftは、これに加えて新たに「Windows Lite」というのを10月のスペシャルイベントで発表すると報じられています。

Windows Liteは、Microsoft版ChromeOSと呼ばれるもので、Microsoft Edge Chromium版が中心となるOSになりそうです。このOSでは、基本的にWebアプリの実行しか認めず、Sモードよりもさらに機能が制限されたものになる見通し。ただ、Office 365が利用可能になる可能性があるとこと。これが、Office Online(Web Apps)なのか、ネイティブアプリなのかは不明ですが、Windows LiteではOffice 365のサブスクリプションが利用可能になるかもしれないということですね。

ただ、独禁法あたりに引っかかる可能性があるので、もしかしたらSurfaceシリーズにのみリリースって可能性もありますね。

Appleの答え

Appleの答えは iPadOS でしょう。

そもそも、ChromeOSを搭載するChromeBookと競合相手となるのは高価なMacbookではないことは確か。Appleは近年、iPadのPC化を進めており、それが具現化したのがiPad Pro第3世代、そしてiPadOSでしょう。iPadOSではiOSアプリの動作や、基本的なタブレットとしてのネイティブな機能を利用可能です。しかし、実際にはネイティブアプリのようで実は中身はHTMLとCSSとJSっていうアプリは多いです。また、Googleが標準化しているPWAにもすべての機能に対応しているわけではありませんが対応しています。

そもそも、ChromeOSに対応すべきはとか言ってるのは、低性能=安価な端末で動作しかつ安定するもの。そしてあわよくばセキュリティも十分にあるものということになります。

基本的に、iPadは3万円台からというiPad無印シリーズから、性能を求めてiPad Proまで幅広いラインナップとなっており、iPad miniを除いては最新モデルでSmart Keyboardをサポートしている・Apple Pencilをサポートしていること、iPadOSでは変換アダプタが必要ですが、USBメモリやSDメモリに対応していること。また、iOSベースですので、iOSアプリが動作します。それは、AppleiWorkMicrosoftのOffice(iPad mini以外ではOffice 365サブスクリプション必要)が利用できるということです。

ウィンドウシステムではありませんので、WindowsMacのようにウィンドウを動かすことは難しいですが、Split ViewやPIPにより、マルチタスク機能には長けています。

また、今年iOSとiPadOSが分離されたことにより今後、iPadがPCになるような機能が多数実装されることが予想される将来性あるOSです。

ともに10月登場

iPadOSはWWDCで登場し、実際に正式リリースされるのは10月です。

Windows Liteは、10月2日のMicrosoftスペシャルイベントで登場するとみられています。リリースに関しては19H2または20H1と同じとみられています。