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【編集後記】Surface DuoにAndroidが搭載されるのは必然だった。

錦です。

Microsoftが今月頭に発表した、Surface Duoですが、Microsft製ハードウェアなのにAndroid搭載ということで話題になりました。しかし、それは必然だったのかもしれません。

モバイルでは黒い過去を残しているMS

Microsftは、PCに向けた、特にx86に向けた製品では基本的に大ブレイクしています。Windows がその代表選手でしょう。しかし、モバイル分野、特にスマートフォンではそうとも言えず、スマートフォンの登場以降はズタボロになりました。

実際、Microsftがモバイルでもある程度シェアを持っていた次期はあります。ただその当時は「スマートフォン」というものが現在の形でなかった時代です。Black Berryとかそれらが市場を独占していたときです。しかし、2000年代後半 iPhoneを皮切りに完全にタッチのスマートフォンが登場するとその分野のシェアはiPhone OS(iOS)とAndroidに奪われ、Microsftもそれに負けじとWindows PhoneというOSを作りますが、Modern UIが共通しているしているWindows 8/RTの批評も相まってiOSAndroidに対抗することができず、Windows 10リリース後も、Windows 10 Mobileとして形は残りましたが、その後開発終了、そしてWindows 10のWaaSが適用されたためサポートも終了しました。

ただ、モバイル分野から完全に退いたわけではなく、モバイルのうち タブレットPCのに関してはWindowsが優勢を保っています。

Androidのほうがいい

WindowsがモバイルOSとして十分にその力を発揮できなかったのが大きな理由の一つでもありますが、実際、スマートフォンという位置づけにWindowsを採用しにくい理由は他にもあり、それは単純にアプリの数です。「PCに向けた」となると、Windowsはかなり強く、おそらく世界で最も対応しているメジャーアプリが多いOSなのは間違いないのですが、「スマホに向けた」「タッチ操作に適した」となると、Windowsは圧倒的に脆弱になります。先述の通り、MicrosftはモバイルOSの分野からは撤退しており、その分アプリ開発者もAndroidiOSに注力しているわけですから、Windowsを採用するにしても使えるアプリがないということではSurface Duoは売れません(Officeが使えるよだけでももしかした衰退理由にはならないかもですが)。

あと、搭載するSoC CPU似関しての発表はないですが、おそらくスマホだということを考えると、Microsft SQ1またはその後継、あるいはSnapdragon(ARM)で有ることを考えると、WindowsよりもAndroidのほうがいいというふうにも取れます(ARMに適したのがAndroidであるからと言う理由なのであればSurface Pro XにWindowsが搭載されるのに説明はつきませんが)。

また、Windows 10に今からモバイル向けのOSを作ったとして、実際それが使い物になるのかという問題もあります。Windows 10 Mobileをそのまま引き継いでも、やっていることは失敗の繰り返しですし、それなら元がデスクトップ向けOSであるWindowsよりも携帯電話としての機能を一通り搭載しているAndroidのほうがいいよねとなるのは必然でしょうか。Androidなら最新のAndroid 10にて折り曲がるディスプレイに対応していることからWindows 10Xみたいな派生をしなくていいですし。

ビジネス用途ではない?

ただ、Androidを搭載するにあたってやはり避けられない問題というのもあります。それがシェアの問題であったり、ライセンスの問題であったりといろいろありますが、一つにOfficeの問題があります。

基本的にWindowsSurfaceを始めとするMicrosft製品は基本的に「Office」と相性がいいように設計されています。しかし、AndroidのOfficeとWindowsのOfficeではまるで機能が違います。発表時点でAndroid向けのOfficeに関する言及がなかったことから、もしかしたらこれはビジネス用途ではなく、娯楽に適したというSurface では珍しいタイプのモデルになっているのかもしれませんね。実際には、iPadみたいな使い方ができるからOffice以外はしっかりビジネス機能実装されてるようですけど。