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Intel デスクトップ向け10nmプロセスルールのCPU計画があることを明らかに 10nmスキップ説を否定

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錦です。

先日、Intelはデスクトップ向け10nmプロセスルールはスキップされて14nmから7nmへ移行するとお伝えしましたが、その情報が流された後、その説をIntelがデスクトップ向け10nmの計画があるとして否定しました。

現在の状態

そもそも、現在の状況を整理しておきましょう

現在、かなり複雑なことになっています。

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Skylake以降、基本的に14nmですが、10nmの移行開発による副産物のようなものなどなかなか意味が分からないことになっています。とくに第8世代らへん。

この記事を理解するのに、この中で理解する必要があるのは第9世代以降と、第8世代の低電力ノート向けの最終のものがWhiskey Lakeであるということ。

第10世代の構成

第10世代はすでにIce Lake-U/Y、Comet Lake-U、Amber Lake-Y、Cascade Lake-Xが発表・一部発売されています。

Comet Lake-Uが一応Whiskey Lakeの後継になっており、Ice Lake-Uは、今のところ「10mと14nmの並行投入の10nmの方」という解釈でいきます。そうすると、Comet Lake-Uの後継が第11世代 Rocket Lake-U、Ice Lakeの後継がTiger Lakeとなるとみられます。

第8世代以降以下の開発コードのみが10nmプロセスルールになっています。

  • Cannon Lake
  • Ice Lake
  • Tiger Lake

これ以外は14nmです。Cannon Lakeはあってないようなものととらえてください。

第10世代は、Ice Lakeが主流のものではなく、Comet Lakeが大半を占めるとみられます。9900Kや9700Kなどの後継10900Kや10700KはComet Lake-Sであり、9980HKなどの後継 10980HKもComet Lake-Hになるということから一応第10世代は14nmが主流ということになります。

第11世代

第11世代は、Comet Lakeの後継にRocket Lake、Ice Lakeの後継にTiger Lakeがそれぞれ当てはまります。

ここでもまだ14nmが主流とみられます。

どのタイミングで移行するのか

では、どのタイミングで移行するのか。という話ですが、実際には不明。これまで、2022年(第12/13世代あたり)で移行とされていた7nmについても時期不明であるとされており、遠い未来になってしまう可能性が出てきました。

ただ、Rocket Lakeが14nmであることを考えると、2022年以降に10nmがやってくるとみられます。遅い。

Sではない?

ただ、デスクトップ向けにもやってくる。とだけの公表は、Sシリーズに限らないという可能性があります。Sシリーズとは、Kや無印、TやBが末尾につくモデルですが、これは2022年ごろに7nmへ移行し、同じくデスクトップ向けのXシリーズ、つまりはCascade Lakeの後継が10nmになるのではと言う予測を私は持っています。Cascade Lakeのように、ワークステーション向けXeon・サーバー向けXeon出身の開発コードがCoreXにやってくるのであれば、Ice LakeがまずXeonにやってきて、そのままCoreXにやってくると考えると、10nmがデスクトップ向けCoreにやってくると以前の考察を含めて考えやすいです。

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