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CESで見えた今年・来年のMac

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錦です。

CESが閉幕し、これに絡んだすべての基調講演や発表が終了しました。今回は、CESでのIntelAMDの発表をもとに今年のMacを予想してみましょう。


CESで発表された中で、Appleに関わる情報として重要なのが「IntelのCPU」「AMDGPU」です。IntelのCPUは言わずもがなMacに採用されるCPUなので注目すべきで、AMDGPUは、MacBook ProiMac以上のMacにはdGPUとして採用されるからであるのは言うまでもありません。

今回、AMDは、Radeon RX 5600XTとRX 5600M/5700Mをそれぞれ発表しました。IntelTiger LakeのCPUの実機を公開し、いくつかの仕様を明らかにしました。

AMDGPUは直近のリリース、IntelのCPUは少し先のリリースになっていることから、Appleの製品に影響が出るのはまずAMDGPUであることには間違いなく、その先手はおそらくiMacでしょう。iMacは、dGPUとして、基本的にミドルエンド~ハイエンドのRadeonを採用します。もしも、この状態で行くのであれば、iMacGPURadeon RX 5500 XT相当のRadeon Pro 5500、RX 5600 XT相当のRadeon Pro 5600、RX 5700相当のRadeon Pro 5700のいずれかが登場することは間違いないでしょう。そして、IntelがComet Lake-Sをまだ発表していないことからまだiMacのリリースには時間がかかると見られます。猶予があるので、RX 5800やRX 5900の登場も夢ではありません。CESでもAMDのCEOから、ハイエンドNaviは存在するという発言があったため、RX 5800/5900が存在するのは確定です。

おそらく、AMDGPUの影響を色濃く受けるのはiMac 2020で、若干Mac ProGPUラインナップに影響あるかな?くらいに受け止めるといいでしょう。MacBook Proに5600M相当や5700M相当のGPUが採用されるかと言われると、若干不透明なところがあります。5600Mはまだありえても、5700Mがあるのかと言われれば、前例がないとしか言いようがありません。Apple製品でのAMD GPUはよく未発表のGPUが採用される事があるので、予測不可能という側面があります。例えば、平然と未発表のVegaが採用されたりなんてこともあるわけです。そのため、予測は予測として見といたほうがいいと思います。


IntelのCPU「Tiger Lake」はまだ今年のMacには大きな影響は出ないと見ています。現在、MacBook Pro 13インチには第8世代Coreの「Coffee Lake」が、16インチには第9世代Coreの「Coffee Lake Refresh」が採用されています。そして、13インチのCoffee Lake-Uの後継にはすでにIce Lake-Uがあります。16インチについては、Comet Lake-Hが出ていないため、まだなんとも言えない状態です。そもそも、Tiger Lake自体が年末となっていることから、搭載製品の登場は速くても11月以降。それを踏まえても、その前に絶対にComet Lake-Hのリリースもあるため、2020年は13インチがIce Lake-U(15W/25W)、16インチがComet Lake-H(45W)になるということがわかります。

では、2021年はどうなのか。それはおそらくTiger Lakeになるものと見ていいでしょう。

2021年は第11世代Coreが採用されると見られ、13インチがTiger Lake-U、16インチがRocket Lake-Hが採用されると見られます。

それだけならCESなしでも予測できることになります。注目すべきはTiger LakeのI/Oサポートです。Thunderbolt 4のことです。Intelはまだ詳細な仕様を明らかにしていませんが、80Gbpsのデータ転送速度、USB4の対応などが含まれています。つまり、2021年のMacBook ProにはThunderbolt 4が採用されるのが確定だということがわかります。これまで、Thunderboltが明るみになっていなかったので、CESを終えたあとだからこそできる予測です。