錦です。
10nmのAtom系列のCPUの初弾はLakefieldであることがわかっていますが、そのSKUにはi5の名前を持つものが存在すると報じられています。
この情報は、UserBenchmarkによる情報です。
画像は、UserBenchmarkの画像になりますが、SKUの名前がCore i5 L16G7であることがわかります。G7というのはIce LakeのG7同様iGPUの性能を表しているものと見られ、現状最上位のiGPUになっています。
Lakefield
Lakefieldは、Gemini Lake Refreshの後継となるもので、Atom系列では初の10nmプロセスで製造されます。
Lakefieldの特徴として、x86プロセッサでは初となる省電力コア・高性能コアを組み合わせたものになっています。Armのbig.LITTLEコアの考え方に似ています。その省電力コアはAtom系列のTremont、高性能コアにはCore系列のSunny Coveが採用されています。そのため高負荷時はCore並の性能を体験することができます。
また、製造技術として、3Dパッケージング技術である「Foveros」を採用し、I/Oダイ・CPUダイ・GPUダイなどが3次元でパッケージングされるため、サイズも小さくできるほか、密度も高くすることができます。
i5という名前
Lakefieldは、Core系のコアを採用する以上、これまでのローエンドのイメージのあるAtom系列から脱する必要があると見られています。Pentium Silverや、Celeron Nでは安いが性能が良くないというイメージがあります。
ただこれをi5にすることで、そのイメージは払拭されます。確かに、Core系列とAtom系列が見分けにくいという問題が発生しますが、IntelとしてはLakefieldはミドルレンジの主流にしたいシリーズなのではないかと思われます。
奇妙なコア数もあり得る
Lakefieldは、TremontとSunny Coveの構成になっています。ただやはり価格の関係上、Sunny Coveは多くは搭載できませんので1コアという情報が多いです。もちろん、Tremont 3コアと言う奇妙なコア構成もほぼ不可能なので、Tremont 4コア8スレッド +Sunny Cove 1コア2スレッド、計5コア10スレッドという奇妙なコア構成になる可能性があります。