錦です。
Microsoft(NASDAQ:MSFT)は、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響により、2020年第3四半期(1-3月期)のPC関連部門の売上が予想を下回ると発表しました。
Microsoft update on Q3 FY20 guidance - Stories
同社は、2020年第2四半期(2019年10-12月期)の収支報告で、Windowsの売上や、Surfaceなどのハードウェアの売上などを含むMore Personal Computing部門で、107億5千万~111億5千万ドルの予想を立てていました。この予想には、中国国内の公衆衛生状態が踏まえられていましたが、サプライチェーンの稼働ペースの鈍化の影響が大きく、これが同社の経営に影響を与えたようです。
同様の理由でApple(NASDAQ:AAPL)は、業績の下方修正を予告しており、新型コロナウイルスが中国国内のみならず、米国市場を始めとした世界市場に影響を与えることになっています。2月18日のAppleの下方修正発表以降、Apple、MicrosoftのみならずAlphabet(Googleの親会社 NASDAQ:GOOG/GOOGL)や、Amazon.com(NASDAQ:AMZN)にもその影響が及んでおり、Apple、Microsoftに関しては1日で時価総額が1,000億ドル(10兆円)も下落しました。また、Alphabet、Amazonの時価総額も現在1兆ドルを下回っており、今後も下落が続くものと予想されています。
この大きな理由は、中国のサプライチェーンの再稼働の速度が予想よりも遅く、かつ中国国内での需要も急減している事が挙げられます。