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Googleも2021年からPixelに独自プロセッサを搭載?Chromebookにも採用される可能性

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錦です。

Axiosによると、Googleが2021年発売のPixelに独自SoCを搭載するために、開発を行っている可能性がある事がわかりました。

Pixel 5

今年登場と見られるPixel 5は、最上位のSnapdragon 865ではなく、手頃なSnapdragon SoC=765Gを採用する可能性があるとのこと。これは単純に、Googleがハイエンド路線を変更した可能性があります。

本命はPixel 6

独自SoCを搭載すると見られるのはPixel 5の後継、Pixel 6です。GoogleSamsungと協力して Whitechapelというコードネームでチップを共同開発していると報じられています。ハイエンドPixelでは、画像を専門的に扱うカスタムチップをすでに搭載しており、Pixelの驚異的なカメラ性能を引き出しています。

Whitechapelは、8コアのARMベースSoCで、機械学習に最適化されています。チップの一部がGoogleアシスタントのパフォーマンスに確保されているとのこと。Apple Aチップのニューラルエンジンのようなものですかね。

Googleならでは

GoogleがSoCを開発することには注目すべき点があります。

現状、製造者から見たときにコストパフォーマンスが最も良いのは間違いなくiPhoneです(その分消費者からみれば高く見えるわけですが)。その理由に、自社ですべてを開発しているからと言うのがあります。

iPhoneでは、SoCとハード、ソフトがすべてAppleによって開発されたものになっています。そのため、Appleハードに最適化されたソフト、Appleソフトに最適化されたハードを開発しており、ローコストながら高い性能を引き出しています。そのためRAM容量が少なかったり、コア数が少なくても、ハイエンドAndroid並の性能を引き出すことができます。

他の企業ではこれはかなり難しいことです。例えば、Xperiaであれば、ハードはSonyが、SoCはQualcommが、OSはGoogleがとなっていますが、AppleはそれらすべてをAppleが開発しています。

しかし、Apple以外でこれができる企業があります。それがGoogleです。GoogleAndroidを開発している企業ですので、Appleのようなことができるわけです。

Googleは、AndroidをPixelとカスタムSoCに最適化すると見られており、これにより、Appleのようなことになる可能性があります。Googleがこのようなことをするのは、言うまでもなくiPhoneと競争するためですが、Googleがどのように強化したSoCを作ってくるのか期待です。

Googleはすでに、Samsungからサンプルを受け取っているとされています。カスタムSoCは、Samsung 5nmで製造されるとされています。

Chromebookにも?

このカスタムチップは、Chromebookにも採用される可能性がありますが、これはキャンセルされる可能性があるとのこと。


もともと、Googleは、Pixelに向けて、DLや画像処理のチップを自社開発してきましたので、これらとCPU・GPUを統合した新しいかたちになるのかと思います。Microsoft SQ1が名前を変えたSnapdragonになっているように、名前を変えたExynosとなるのかどうかは不明です(ただ、世界的に出回ってないだけでExynosはAndroidスマートフォンの中でも屈指の性能を持っているわけですが)。

via Wccftech