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Rocket Lake-SはCove系のコアが採用され95W/80W/65WのSKUが存在 Alder Lake-SではDDR5に対応

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錦です。

Comet Lake-Sの後継となるRocket Lake-S(第11世代)とその後継Alder Lake-S(第12世代)の情報です。

Rocket Lake-S

TechPowerUpによると、Rocket Lake-Sの熱仕様などがわかりました。

Rocket Lake-Sでは、3種類のTDPに基づいたSKUがあるとのこと。95W/80W/65Wの三種類になっています。TDP 95Wには8コア 6コアのSKUが、80W/65Wにはそれぞれ8コア 6コア 4コアのSKUが存在するとのこと。

熱仕様としては、PL1は95W 80W 65Wになっており、PTT向けレポートを参照したその他の熱仕様は以下の通り

PL1 PL2 PL3 PL4 Tau
95W 175W 251W 56sec
80W 146W 191W 251W 28sec
65W 128W 177W 251W 28sec

Rocket Lake-SではSkylakeからComet Lakeまで使われていた「Skylake」から、Ice Lakeに採用されている「Sunny Cove」あるいは、Tiger Lakeに採用される「Willow Cove」のコアが採用されると噂されています。


Z490マザーのメーカーが次世代のプロセッサ(=Rocket Lake)でPCIe 4.0に対応することをほぼ明らかにしていますが、Comet LakeとRocket LakeがLGA 1200、次に紹介するAlder Lakeではプラットフォームは変わります。

Rocket Lakeでは、10コアの10900Kの後継と思しきSKUはなく、再び最大コア数が8コアになるとされています。これは劣化したというわけではなく、アーキテクチャの更新により、IPCの向上も期待され、おそらくComet Lakeの10コアよりもRocket Lakeの8コアのほうがマルチ性能は大きくなると見られます。

Alder Lake

Alder Lakeでは、前述の通りプラットフォームが変わります。単純に言うとLGA 1200からLGA 1700に変わるということです。また、Alder Lake-Sでは、デスクトップむけ(CoreS)では14nmから10nmへの移行のタイミングになり、Intel 10nmで製造される上、Rocket Lakeに引き続き、アーキテクチャも変わります。

また、このタイミングでDDR5に対応するとのこと。Alder Lake-SがサポートするのはDDR5-4800までになりますが、4800GT/sに対応できるのは1chあたり1DIMMのみになります。それ以上は4000GT/sに減速されます。


Alder LakeではARMのbig.LITTLEのような構成を取り最大8コア+8コアになるという噂がありました。これは、コア数が16コアになるという期待材料でもあります。ただ、8+8のうち、ゲーミングなどで活躍するコアはbigコアである8コアのみなので、主にはいらないプロセスとかタスクとか(WindowsのOS処理とか)と、ゲーミングなどの主目的の処理が別々に扱われて、しっかり8コアを作業に集中して使うことができるということなので、Ryzenのような16コア全部つかってやったぜというのはできないようです。

もしかしたら、Cinebenchのような、マルチスコアだけどコアあたりの性能も必要とされるようなベンチマークだと、bigコアとLITTLEコアの差がはっきりわかるかもしれませんね。

あと、アーキテクチャの更新ですが、AMDの場合、Ryzen以降、毎年のように行っていますが、Intelは2016年のSkylake以降、リフレッシュと最適化を行ってきたのでこれは期待です。特に、Intelのデスクトップ向けCPUでは、Ryzen登場後初のアーキテクチャの大幅改良になるので、IntelとしてはここでRyzenに追いつきたい、あわよくば追い抜きたいのでしょうね。

  • Comet Lake:Skylake
  • Rocket Lake:Willow Cove
  • Alder Lake:Golden Cove

このように推移すると予想するのが妥当でしょうか。