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Qualcomm、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートした通信チップ「FastConnect 6900/6700」を発表 今年後半登場のスマホに採用へ

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錦です。

Qualcommは、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートした通信チップ「FastConnect 6900」と「FastConnect 6700」を発表しました。

Qualcomm FastConnect: Raising the bar for mobile connectivity with advanced Wi-Fi 6E and Bluetooth audio

大きな仕様としては、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートする通信チップとなっています。

Wi-Fi 6Eとは、今年の年始にWi-FI Allianceが策定した規格で、Wi-Fi 6やWi-Fi 5では2.4GHz帯と5GHz帯のみだった周波数に新たに6GHzを追加したものです。規格名的にはWi-Fi 802.11axのままです。

FastConnect 6900では最大3.6Gbpsの速度に、FastConnect 6700では最大3Gbpsの速度にそれぞれ達します。また、Wi-Fi 6Eの6GHz帯では、従来の周波数で発生したいた混戦などの問題も解決できるとしており、Qualcommはこのメリットを、「これまでのWi-Fiは遅いトラックの後ろをたとえフェラーリであっても追い抜かったが、6GHz帯Wi-Fiは、幅が広く車線がいくつかある高速道路にシフトできるようになる」と例えています。

また、4ストリームデュアルバンドで接続し、2x2アンテナを2つサポートします。

レイテンシは、Wi-Fi 6のノウハウを6GHzに適用することで3ms未満になり、応答性もかなり改善され、VRやXRでも同様に3msのレイテンシになっているとのこと。


Bluetooth 5.2は、最新のBluetooth規格です。Bluetooth 5.2をサポートすることで、信頼性と電波の範囲が向上するとしています。Qualcommの技術「aptX Adaptive」と「aptX Voice」では、Bluetooth接続で、それぞれ96kHzの音楽と32kHzの音声通話品質という、ほぼ有線並の性能を提供します。Bluetooth 5.2により、複数のヘッドセットでの音声通話や、1 対 他接続のブロードキャストなども改善されます。


すでに、OEMに向けてサンプルチップが提供されているとのことで、2020年後半には搭載デバイスが登場すると予想されています。

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