錦です。
先程投稿した、Apple A14Xのリークですが、その執筆中に面白いことがわかりました。もしかしたら既出かもしれませんが一応自分で計算してみたものです。
面白いことといっても、ベンチマークスコアをクロックで割って、1GHzあたりどれくらいのスコアが出るのか擬似的に導き出したわけですが、個人的に面白かったので共有します。
こう見ると、Apple Siliconがクロックを上げずにえげつない性能を出すことができる事がよくわかりますね。1GHzでSkylake比 約2.3倍の性能が出ることがわかります。Sunny Cove比でも1.7倍の性能が出ています。このグラフでは、同じクロックでの性能差を示しているので、もしApple SiliconがIntelレベルまでクロックを上げるとこれぐらいの差が出ることになります。基本的にこの数値は、マイクロアーキテクチャが共通ならほぼ同じ数字になるので、A14と同じアーキテクチャとなるであろうA14Xのリークはおそらく嘘ではないでしょう。
気になったので、iMac 2020年モデルの最上位 i9-10910とも比べました。i9-10910ではこの値が250.2となりました。125W CPUと比べても2倍以上の差がありますね。同様に、Mac Pro、iMac Proの最上位カスタムとも比較しました。Mac Proの最上位Xeon W-3275Mは253.9、iMac Proが258.1となりました。それにしても2倍以上の差がありますよね。
Rocket Lakeが発表されていますが、本日更新したRocket Lake-Sの詳しいリークによると、IPCの向上率は11%になるとのことなので、この数値は275~290くらいにしかなりません。その事を考えてもかなりすごいと思います。
ただ、この値はシングルスレッドのみで、マルチ性能は不明。
Apple Siliconがどれだけクロックを上げてくるかはわかりません。Apple A14Xは3.1GHzとなっていますが、Apple A14のアーキテクチャ的に3.0GHz前後が限界なような気もします。しかし、製造プロセスであるTSMC 5nmも現段階で唯一Appleが採用しているものなので情報はありませんし、iMacに採用される可能性のあるApple A14Tがもしかしたら4GHzにのってくる可能性も否定できません。Apple Siliconのクロックのブーストは実質的になく、高性能コアのクロックがブーストクロックとして取り扱われています。
ただ、1GHzあたりの性能がわかれば、おそらくAppleはMacのプロセッサとしてクロックを正式に公開するはずなので、Appleの発表だけである程度の性能を求めることができます。といってもシングルだけですが。