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第11世代デスクトップ向けCore「Rocket Lake-S」は2021年3月に登場する Z490と互換性あり

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錦です。

Wccftechによると、Rocket Lake-Sが2021年3月に登場する可能性があることがわかりました。

今回の情報は、実際の製品の登場時期についてです。Wccftechが伝えるところによると、Rocket Lake-Sは2021年3月に登場するとのことです。

Rocket Lake

Rocket Lakeは、Intelの第11世代Coreプロセッサのデスクトップ向けシリーズです。第6世代から第10世代まで採用されていたSkylake系統のコアから、久しぶりにアップデートされ、Ice LakeのSunny CoveをベースにしたCypress Coveというコアをベースにすることはすでに発表済みです。他にもPCIe 4.0をCPU側で計20レーンサポートすることなどが発表されています。

Cypress Coveは、Skylake比 2桁%(リークによると平均11%)のIPC向上が見込まれています。ベースとなるSunny CoveがSkylake比25%であることを考えると控えめですが、Sunny Coveとは違い、14nm++++で製造されることとみられるため、プロセスノードの関係でそこまで性能が出ないのではないでしょうか。

コア数は最大8コア。クロックについて、Sunny Coveで発生していた4.1GHzの壁の問題は14nmで製造されるため関係なく、最新の情報では5.0GHzターボブーストも確認されています。TDPはComet Lake-Sと同等の模様です。

そして、iGPUのアップグレードされ、Tiger Lakeと同じ Xe-LPが採用されます。ただし、EUの数は32コアまで減るので、基本的にはディスクリートGPUが前提のシステムになるでしょう。これはいつもどおりです。


余談ですが、Intelが10nmをデスクトップに採用しない理由は、単純に容量問題です。Intel 10nmの製造容量がまだ十分ではないため、この世代では14nmになるもよう。ただし、2021年には新たな工場も稼働を開始し、10nmの製造容量が改善されると見られます。実際、第12世代Alder Lakeでは、10nm SuperFinで製造されることがリークされています。

ソケットとチップセット

Rocket Lake-Sでは、新しいチップセットIntel 500シリーズ」が新しいプラットフォームになりますが、Comet Lake-Sの「Intel 400シリーズ」でもこれが利用可能になるようです。ソケットも変わらずLGA1200。実際、Comet Lake-S向けのマザーでは、PCIe 4.0が実装されており、Rocket Lake-Sの登場に対してすでに準備されています。


Intelにとっては、久々のアーキテクチャの更新です。実は、デスクトップ向けCPUは、Ryzen登場後 一回もアーキテクチャのアップデートがされてなかったんですね。あれもこれも全ては10nmの移行の遅延が原因でしょうが。ただし、Zen 3と張り合えるシングルスレッドのパワーを備えているとの情報もあり、もしかしたら、またRyzenに追いつけるかもしれません(各種レビュー見てると、ゲーム性能は僅差でIntel CPUのほうが優れているらしい?)。