Nishiki-Hub

国内外のPC/PCパーツ/スマホ/Appleなどの最新情報を取り上げています

MicrosoftもARMベースの独自プロセッサの開発を進行中 Intel依存から脱出したいらしい

f:id:doskokimeil127-dosd:20201219140312p:plain

錦です。

Bloombergは、Microsoftは同社のサーバー向けのARMベースのプロセッサの設計を進めていると報じています。

同ソースによると、MicrosoftはARMベースのプロセッサをデータセンターで利用することを計画している模様です。同社は、Qualcommと協業で「Microsoft SQ」シリーズのチップセットSurface Pro X向けに提供していますが、次の例となるのは「サーバースペース」になる模様です。

Microsoftクラウドサービス「Azure」は、現在Intelプロセッサに依存しており、同社としてはIntelを含めたハードウェアのパートナーへの依存を減らしたいと考えているようです。同様の考え方は、ARMの独自チップを初めて本格的に導入した「Apple M1」の登場後、多くの企業で加速しているそうで、Microsoftはその1社だとされています。個人的に、Appleの次に、独自チップのパソコン向けの実用化が早そうなのはSamsungMicrosoftだと思います。

Microsoftが「Microsoft SQ」というブランドで提供しているSoCの中身は実質、Snapdragonです。というか、この記事を書いているときに初めて知ったんですけど「SQ」って「Surface-Qualcomm」の略なんですね(本当?)。

なお、サーバー向けのARMの対応についてMicrosoftは過去に、Windows ServerをARM向けに最適化する計画があるとの発表があります。ちなみに、Qualcommはサーバー向けには影響力はあまりありません。

Surfaceでも脱Intelの波

Surfaceは当初、Intelプロセッサ搭載モデルのみの登場でした(Tegra搭載したSurface RTとかあったっけ)。しかし、最近Surface Laptop 3の15インチモデルにグラフィック性能が高いという理由でAMD Ryzenを採用したり、先程述べたMicrosoft SQ1/2を搭載したSurface Pro Xの登場のように、Intelプロセッサの依存から脱出しようとしている節が見えます。

Intelプロセッサの微細化遅延以降、パソコン市場で問題になったのは、Intel依存による性能の頭打ちです。そのため、各社ともにRyzenの採用を推し進めたり、一部の企業ではQualcomm製チップの採用を行いました。これにより、業界全体として以前よりもIntel依存が解消され、競争が加熱しています。

その一環で、MicrosoftSurfaceにもARMベースの独自チップの採用を検討しているとのことです。これが、Surface Pro Xの後継なのか、Surface Pro X以外の製品にも広げる計画なのかはわかりません。ただし、今後いかなるARMプロセッサをMicrosoftが出してきたとしてもQualcommあるいは他の半導体メーカーとの協業になる見込みで、それがQualcommであれば、先程「Qualcommはサーバー向けには影響力はない」と述べましたが、同社がこれを機にサーバー向けに参入してくる可能性があります。ただ、Microsoftがどの企業と協業するかは不明です。

via Wccftech,Neowin