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モバイル向けGeForce RTX 30シリーズは28もの仕様の種類が存在・・・ 消費電力ごとの詳細な仕様一覧

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錦です。

CpmputerBaseによると、CESのスペシャルイベントで発表されたGeForce RTX 30シリーズのモバイル向けシリーズには28種類もの種類が存在することが分かりました。

モバイル向けRTX 30

モバイル向けRTX 30シリーズは、固定されたTGPがなく、Intelの第11世代Tiger Lakeと同様に、ラップトップのメーカーが冷却性能に合わせて消費電力を設定できるという特徴があります。そのため、モデル的にはRTX 3060/RTX 3070/RTX 3080の3種類あるものの、仕様別で分けるとは合計28種類も存在するとのことです。つまり、同じモデルのGPUを搭載していても、搭載するデバイスによって性能と仕様が大きく異るということです。

ただ、CUDAコア・SM数・コアなどはRTX 3060/RTX 3070/RTX 3080でそれぞれ同じものになるので、実際に変動するのはクロックとメモリ速度と消費電力のみです。つまり、28種類もあるはいえど、RTX 3060というモデルの中では、消費電力によって変わる仕様はクロック・メモリ速度のみということになっています。メモリ速度は、Max-Qシリーズと、通常モデルで異なり、RTX 3070/3080の80~90W、RTX 3060の65~70WがMax-Qモデルになっており、メモリ速度が12Gbpsになります。Max-Qよりも消費電力が高い通常モデルは14Gbpsです。

モデルごとの共通の仕様は以下のとおりです。

RTX 3080 RTX 3070 RTX 3060
CUDAコア 6144 5120 3840
メモリ容量 8GB/16GB 8GB 6GB
モリタイプ GDDR6 GDDR6 GDDR6
メモリインタフェース 256bit 256bit 192bit
消費電力 80-150W+ 80-125W 60-115W

消費電力ごとのクロック

では、消費電力ごとのクロック一覧です。

RTX 3060は以下の通り

消費電力 タイプ ベース
クロック
ブースト
クロック
メモリ速度
60W Max-Q 817MHz 1282MHz 12Gbps
65W Max-Q 975MHz 1357MHz 12Gbps
70W Max-Q 1050MHz 1402MHz 12Gbps
80W 通常 900MHz 1425MHz 14Gbps
85W 通常 1035MHz 1485MHz 14Gbps
90W 通常 1163MHz 1530MHz 14Gbps
95W 通常 1215MHz 1567MHz 14Gbps
100W 通常 1267MHz 1605MHz 14Gbps
105W 通常 1305MHz 1642MHz 14Gbps
110W 通常 1342MHz 1680MHz 14Gbps
115W 通常 1387MHz 1702MHz 14Gbps

RTX 3070は以下の通り

消費電力 タイプ ベース
クロック
ブースト
クロック
メモリ速度
80W Max-Q 780MHz 1290MHz 12Gbps
85W Max-Q 855MHz 1365MHz 12Gbps
90W Max-Q 930MHz 1410MHz 12Gbps
115W 通常 1110MHz 1560MHz 14Gbps
120W 通常 1170MHz 1590MHz 14Gbps
125W 通常 1215MHz 1620MHz 14Gbps

RTX 3080は以下の通り

消費電力 タイプ ベース
クロック
ブースト
クロック
メモリ速度
80W Max-Q 780MHz 1245MHz 12Gbps
85W Max-Q 870MHz 1320MHz 12Gbps
90W Max-Q 930MHz 1365MHz 12Gbps
115W 通常 1110MHz 1545MHz 14Gbps
120W 通常 1155MHz 1575MHz 14Gbps
125W 通常 1185MHz 1605MHz 14Gbps
130W 通常 1230MHz 1635MHz 14Gbps
135W 通常 1260MHz 1665MHz 14Gbps
140W 通常 1275MHz 1665MHz 14Gbps
145W 通常 1320MHz 1695MHz 14Gbps
150W 通常 1350MHz 1710MHz 14Gbps

見ていただければ分かる通り、基本的に5Wずつ設定できるようになっているようです。

パソコン選びが難しい

RTX 30シリーズを搭載したラップトップが今後登場していくわけですが、選ぶのが困難になってしまいそうです。RTX 3080と言いながら、RTX 3060の115Wモデルよりも性能が低くなってしまうなんていうシステムもあるかもしれませんし。

流石にGPUの消費電力やクロックを細かくスペックシートに載せてくれるなんてメーカーも少なそうですし、新製品が出たら「製品のレビューやベンチマークを見てから検討に入る」ということがこれまで以上に求められることになりそうです。ヤヤコシヤー

via Wccftech