錦です。
Qualcommは、新型の5G対応モデムチップ「Snapdragon X65」を発表しました。
Snapdragon X65
Snapdragon X65の最大の特徴は下り速度であり、最大10Gbpsに達します。世界で初めて10ギガビットでの通信に対応した5Gモデムです。X60では7.6Gbpsだったので大きな進化になります。
また、QTM 545第4世代ミリ波アンテナモジュールとペアで組み込むことで、より高い送信電力をサポートするほか、41GHz帯のn259を含むすべてのグローバルミリ波の対応が追加されました。チップサイズは変わりません。
AIによるアンテナチューニング機能が追加されて、ハンドグリップの検出精度が30%向上し、モデムがアンテナを切り替えて信号を改善できるとしています。これにより、データ速度が向上するほか、カバレッジの向上、バッテリー需要の向上が期待できます。
そのほか、「Connected Mode」「Wake-UpSignal」など、3GPP Release 16で定義された新しい省電力テクノロジーに基づく「Qualcomm 5G PowerSave 2.0」が採用されているとのこと。これ以外にも省電力性を高めるための工夫は随所にみられます。
Snapdragon X65は2021年内に商用利用されるそうです。
