錦です。
PC Gamerによると、AMDはRDNAアーキテクチャ及び、RDNA 2アーキテクチャでマイニングの制限を導入しないしないことを明らかにしました。
これは、Radeon RX 6700 XTのレビューの事前説明会での説明での、AMDのプロダクトマネージャー Nish Neelalojanan氏の発言からわかったことです。
同氏は「マイニングだけでなく、すべてのワークフローをブロックすることはない」という旨の発言を行ったそうです。
ただし、RDNAやそれをベースにしたRDNA 2はゲーム向けに最適化されていて、Infinity Cacheと小さなバス幅となっており、高い帯域幅とバス幅が必要なマイニングには、アーキテクチャレベルから不向きであると付け加えました。つまり、RDNA 2などにマイニング制限は導入しないものの、そもそものアーキテクチャの仕組みからマイニングには不向きであるということのようです。
NVIDIA GeForce RTX 30シリーズのAmpereアーキテクチャは、データセンターや研究用からクリエイティブ・ゲーミング用途までかなり広範で利用できるアーキテクチャになっているため、ゲーミングにも最適化されていますが、マイニングでも性能が発揮されるように設計されています。これは意図的なものではなく、NVIDIAがどんな用途向けの製品にも採用できるアーキテクチャとして開発したからだと思います。
その結果、GeForce RTX 30シリーズにマイニング制限を導入して、マイニング需要をCMP HXに向くように努力する羽目になりました。
それに対してRDNAは完全にゲーミング向けなので、マイニング制限を導入しなくともマイニングには不向きであることから、マイニングの需要過多を回避することができるということなのでしょうか。
ちなみに、Radeon RX 6700 XTは、Radeon RX 5700 XTよりもマイニング性能が大幅に低下していることが明らかになっている他、Radeonの中で一番マイニングに向いているGPUがVegaアーキテクチャのRadeon VIIであることも判明しています。
AMDもマイニングGPUを用意している可能性
以前からAMDもマイニング専用のGPUを用意している可能性が指摘されています。NVIDIAのCMP HX同様、一世代前の「RDNA」のアーキテクチャを採用しており、シリーズの中で唯一HBM2メモリをサポートしているMacBook Pro 16"向けのGPU「Navi 12」をベースに開発されているようです。