錦です。
NVIDIAは昨夜のイベント内で、GPUとCPU、DPUのロードマップを公開しました。
上から順にGPU・CPU・DPUです。
GPUは現行のアーキテクチャAmpereの後継となるシリーズが2022年に登場するとされています。
Ampereは、サーバー・データセンター・研究・HPC用途から、ゲーミング・クリエイティブ用途まで幅広く展開できるアーキテクチャとなっていましたが、Ampereの後継は2つに別れます。サーバーや研究・HPC向けのアーキテクチャは「Hopper」、ゲーミングやコンシューマー向けには「Ada Lovelace(あるいはLovelace)」となります。
ちなみに、今年後半に登場すると予想されている新型Switchに搭載されるTegraには「Lovelace」ベースのGPUが搭載されるという噂があります。
今回のイベントの趣旨を考えると、Ampere Nextが指しているのはおそらく「Hopper」のことでしょうが、リリースサイクルのことを考えると「Lovelace」も同時期に登場すると考えていいでしょう。ただし、基本的にリリースの順番でいうと、DC・サーバー向け→ゲーミングの順番なので「Hopper」が先にリリースされることには間違いはありません。可能性として「Lovelace」が2023年になる可能性も完全になくなったわけではありません。
続いて、新しく発表されたArmベースのデータセンター向けCPU「Grace」ですが、「Grace」自身は既報の通り2023年より展開が始まります。ロードマップによると、2025年以降に「Grace」の後継になるようです。時期的に考えても「Grace」と「Hopper」の組み合わせで製品が出てくることは間違いないでしょう。GraceもHopperもともに グレース・ホッパー氏が名前の由縁であることから、全く無関係というわけでもあるまいし。
最後、データ処理ユニット(Data Processing Unit, DPU)についてですが、Bluefield-2は本日発売、Bluefield-3は2022年以降、Bluefield-4は2024年の予定となっています。
今回のロードマップ、特にGPUについてはSwitchの登場時期も合わせて考えると、間違いではないと思います。本当にSwitchにLovelaceが搭載されるかどうかは懐疑的ではありますが、時期も合わせて考えるとまったくないわけではなさそうです。