錦です。
VideoCardzによると、GALAXが「GeForce RTX 3070」と「GeForce RTX 3080」のマイニング制限版を発表した事がわかりました。まだVideoCardzの記事にはリンクが貼られておらず、Nishiki-Hubでも探してみましたが、まだ公式のサイトは公開されていない模様。
GALAXによると、以前リークされた「LHR」は以前から言われていた「Lite Hash Rate」ではなく「Lower Hash Rate」の略とのこと。そして、やはりマイニング制限を意味していたそうです。
今回発表されたのは「GALAX GeForce RTX 3070 LHR 8GB GENERAL FG」と「GALAX GeForce RTX 3080 LHR 10GB GENERAL OC FG」の2つ。GALAXでは製品に「FG」とつけることでマイニング制限版を表現していますが、FGが何の略かは不明です。ただ、今回の2製品の場合、製品名に「FG」がつくかつかないか以外にLHR版かLHR版ではないかを判断する材料が乏しく、パッケージは既存のLHR版ではないモデルとほぼ同じだそうです。
共に既存のRTX 3070とRTX 3080のGPUから変更されていて、RTX 3070は「GA104-302」を、RTX 3080は「GA102-202」に変更されています。これらのコアはほとんど仕様は変更されていません。マイニング制限だけが新たに追加されたという事になっています。ただRTX 3080は、名前の通りOC版ということになっており、どうやら通常1710MHzのブーストクロックが1740MHzに向上しています。
そして、肝心のハッシュレートですが、掲載された画像によるとRTX 3070が約25MH/s（通常は約62MH/s）、RTX 3080が約43MH/s（通常は約98MH/s）になっています。共に通常版の半分以上も下回っており、RTX 3060のよりも厳しいハッシュレートリミットが搭載されている模様です。
minestatのデータベースの情報をもとに、グラフを作ってみましたがこの差はやばい。RTX 3060 Tiをも下回ってて、RTX 3070についてはRTX 3060の制限版と肩を並べました。
LHR
NVIDIAからすでにRTX 3060にはマイニング制限の「新たな仕組み」が導入されることが明らかになっています。最新のドライバ v466.27のリリースノートでは、5月中旬以降に出荷されるRTX 3060にはv466.27以降のドライバが必要であるとされており、既存のドライバでは利用できないことが明らかにされました。BIOSのファームウェアも同様にも変更がなされると見られており、既存のRTX 3060 BIOSは制限版のRTX 3060では利用できません。
今の所いつ発売されるかは不明ですが、直近で登場することは間違いなさそうです。
