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Zen 3+世代のAPU「Rembrandt」はRDNA 2 GPUを搭載する ~ 最大12CUのiGPUに

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錦です。

毎度おなじみExcutableFix氏が「Rembrandt」には最大12CUのRDNA 2 GPUが搭載されるとツイートしています。

「Rembrandt」は、Zen 3+世代のAPUシリーズで、Warholがキャンセルされた今、唯一Ryzen 6000シリーズとして、Zen 3+世代として、そして6nmプロセスの製品として登場するプロセッサシリーズです。現行の「Cezanne」の後継となっています。

今回はその「Rembrandt」の内蔵GPUが「RDNA 2」ベースになるというお話でしたが、以前のロードマップのリークの「Rembrandt」の部分の内容を肯定するものになります。

リークによると、最大12CUのRDNA 2 GPUが搭載される模様です。Radeon RX 6700 XTが40CUですから、ざっと考えて1/3くらいの性能。それでもiGPUとしてはかなり優秀な性能です。また、Vegaよりも強化されたGPUでありながら、VegaよりもGPUコア数は多いので、性能は格段に上がるのでしょう。小型パソコン系のグラフィック性能の向上が楽しみです。

Ryzen APUのGPUがVegaからRDNA 2に変更されるという噂は前からあります。そもそもPlayStation 5やXbox Series X/SのAPUがZen 2とRDNA 2だった時点で、RDNA 2が次期APUのGPUで有ることを裏付けていました。一応、これらのゲームコンソールと同じZen 2 CPUとRDNA 2 GPUを同封する「Van Gogh」というモバイル向けのAPUがあるはずなんですけど、今の所音沙汰はありません。

ちなみに「Rembrandt」からソケットが変わります。AM4ソケットは「Warhol」があれば「Warhol」まで採用され続ける予定でしたがキャンセルされたので現行の「Vermeer」がAM4ソケット最後のCPUシリーズとなっていますが、もとから「Rembrandt」では「Warhol」と同じ世代でありながらAM5ソケットに切り替わることがわかっていました(なんでAPUだけソケットを切り替える計画だったかは不明)。ソケットが変わることによってLPDDR4X・DDR4のサポートがなくなる見込みで、LPDDR5・DDR5のサポート飲みになります。また、モバイルAPUでは初めてPCIe 4.0にも対応します。

そして、RDNA 2の採用は、Vegaの新製品のリリースが終えられたことを意味します。現在もRyzen APUで内蔵GPUとして採用され続けていますが、そろそろRDNAやCDNAへ移行するみたいで、APUのGPU変更もその一環と見られます。MacへのVegaの採用も、2019年のMac Pro「Vega II」が最後ですし、コンシューマーレベルのMacに採用されていたVega 48やVega 20などのVega dGPUもすでにRDNAに置き換えられています。また、Intel CPU+AMD Vega iGPUという異色のコンビが同封されたパッケージ「Kaby Lake G」もすでにディスコンになっていますし、長らく続いたVega時代ももう終わりですね。

「Rembrandt」は2022年の初頭に登場する見込みです。

via VideoCardz