錦です。
Googleは、Androidのアプリストア「Google Play」のポリシーを変更し、新たに「Safety Section」項目を追加することを明らかにしました。
AppleはiOS 14.3からApp Storeにアプリのプライバシーを表示することを義務付けています。プライバシー表示とは、開発者がアプリを使って「どのようなデータ」を「なんのために(どのように)」扱われるかをユーザーに通知するもので、現在はApp Storeからその情報を閲覧することができます。それまでは、各プライバシー情報へのアクセスはアプリのインストール後でないとわからなかったり、そもそもアプリを使っていたとしてもわからなかったのが、事前にわかるようになっています。
GoogleもこのAppleのポリシーに従い、iOS 14.3以降、Google製iPhone/iPad向けアプリにはプライバシー表示が追加されています(抗議なのかなんなのかは知りませんがこのポリシーの施行後3ヶ月位アプリのアップデート停止してたんですけどねGoogleさんは)。
そして、自社のプラットフォーム「Google Play」でも同様の表示を義務付けることを明らかにしました。新たにGoogle Playのポリシーに追加される「Safety Section」では、以下の情報を収集することを公開するように求めています。
- アプリに暗号化などの、セキュリティ機能があるか
- アプリはファミリーポリシーに従っているか
- ユーザーがデータの共有を操作できるか
- アプリは第三者の独立した機関で安全の検証がされているか
- ユーザーがアプリをアンインストールしたときにデータの削除が要求できるか
- 収集・保存されるデータの種類:おおよそまたは正確な位置・連絡先・個人情報(名前・メアドなど)・写真・ビデオ・オーディオファイル・ストレージファイル
そして、どのように利用するか、例えば、アプリの機能に使われる とか パーソナライズに使われる とかというような情報を公開する必要があります。Appleと比べてアクセスできる情報が多い分Google Playのほうが公開しなければならない情報は多いようにみえます。
これらの情報は、Google Playに掲載されるアプリのその他の情報同様に内容に責任が課させられると強調し、申請内容とアプリの挙動が一致しない場合、無効化措置を執ることも明らかにされています。
今後の計画としては、今年第3四半期にポリシーが有効になり、第4四半期には任意で表示ができるようになります。2022年の第1四半期にはユーザーがその情報を見ることができるようになり、そして、2022年第2四半期には全アプリに表示が義務化される予定です。
via The Verge