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第12世代Core「Alder Lake-S」は今年11月にリリースされるという噂 ~ DDR4/DDR5とPCIe 5.0をサポート

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錦です。

Wccftechによると、Intelは今年11月に「Alder Lake-S」をリリースする可能性があることがわかりました。

Alder Lake-S

Alder Lake-Sは現行の第11世代Coreプロセッサ「Rocket Lake-S」の後継となる第12世代Coreプロセッサになります。デスクトップ向けのIntelプロセッサとしては初めてbig.LITTLEとしてCore系統のプロセッサとAtom系統のプロセッサの両方を搭載する「Intel Hybrid Technology」を採用するプロセッサです。Core系統の高性能プロセッサには「Golden Cove」、Atom系統の高効率プロセッサ「Gracemont」がそれぞれ最大8コアずつ搭載されて最上位のi9ではおそらく16コアの構成になるはずです。このテクノロジーは処理が効率的になるため、マルチスレッドのパフォーマンスが最大2倍になると見られています。

そして、デスクトッププロセッサとして初めてIntel 10nmプロセスを採用しており、アーキテクチャが更新されていることもあり、シングルスレッドのパフォーマンスが最大20%向上するとしています。

ソケットとインターフェイス

ソケットはComet Lake-S/Rocket Lake-SのLGA1200からLGA1700に変更されます。また、PCIe 4.0とDDR5のサポートが追加される見込みです。

特にメモリ。DDR4とDDR5間には互換性を有していませんが、Alder Lake-SではDDR4とDDR5両方のサポートがあります。つまり、マザーボードによって搭載できるメモリの規格が異なることを意味しています。DDR5はまだそこまで市場に出回っておらず、今年の11月でもこの状態は変わっていないと見られることから、DDR5が採用されるのはハイエンドのマザーボードに限定されるものと見られています。

また、PCIe 5.0もサポートされており、AMDよりも先にPCIe 5.0とDDR5をサポートすることになりました。

期間の短さ

Rocket Lake-Sが発売されたのは3月末。Alder Lakeが登場するのは11月ということは、その差がわずか9ヶ月という短さ。Intelのリリースサイクルの中でもなかなかに短いリリースサイクルになっています。しかも、アーキテクチャはCypress CoveからGolden Coveに変わっているので、アーキテクチャの更新だけでも過去最速になっていると見られます(こないだまでSkylakeで6年くらい足踏みしてたのに)。

情報の信憑性

以前、「Tiger Lake-R」あるいは「Tiger Lake Refresh」というシリーズがあることをお伝えしましたが、Alder Lakeが11月に登場するとすると、モバイル向けのAlder Lakeの登場も年末になると見られるという情報の信憑性が向上します。Intelは夏にモバイル向けのプロセッサをリリースする傾向があるので、Tiger Lake-Rが夏頃に登場、その後にAlder Lakeが登場するという流れになるということで間違いないのでしょう。