錦です。
ExecutableFix氏がAMDのSocket-AM5ソケットについての情報をツイートしています。
No PCI-e 5.0, looks like that is only for Genoa
— ExecutableFix (@ExecuFix) May 22, 2021
The socket retains the 40x40 mm CPU size as well
— ExecutableFix (@ExecuFix) May 22, 2021
情報をまとめると
まず、ソケット形状がLGAに変わっている点に注目します。LGAとはソケットのピン配置のことを指しており、これまでのAM4ソケットはPGAという、CPU側にピンが搭載されている形状でした。LGAはデスクトップ向けのIntel Core CPUや、Threadripperのようにソケット側にピンが配置されるというものになっています。
これはすなわち、硬めのグリスあるいは純正クーラーを使ったときに発生する「すっぽん」というような現象がおきにくくなることを示しており、CPUのピン折れの危険性もなくなります(マザボ側のピン折れの可能性が新たに出てきますが)。
ついでメモリ。メモリは既報の通りDDR5となり、メモリチャンネルは2チャンネル。4スロットになると見られています。AM5ソケットの登場は少なくとも来年春以降のZen 3+ APU「Rembrandt」あるいはZen 4 CPU「Raphael」なので、DDR5をサポートして今年秋に登場するAlder Lake-Sよりも半年から1年遅く対応することになりますが、DDR5の普及状況的には大きな問題はないはずです。
問題があるのはPCIeのサポート。初期のAM5ではGen 4にとどまる模様で、EPYCの「Genoa」のみのサポートになるようです。Alder Lake-SではPCIe 5.0がサポートされていることがわかっているので、少なくともPCIe 5.0のサポートについて、2年は遅れることが確定しました。
最後にソケットのサイズですが、40mm x 40mmで変わりないとのこと。ソケット形状が変わっているので既存のクーラーが使えるのかは不明ですが、今の正方形で大きさも変わらずというのは非常に助かります。
今回は、AM4ソケットの後継AM5ソケットの情報のリークでした。AM5ソケットを採用するのはZen 3+のAPUとZen 4のCPU以降。来年以降に登場するCPU/APUはすべてAM5ソケットに置き換わることになります。マザボも物理的な互換性がなくなったのでついにフルモデルチェンジなりそうです。
via VideoCardz