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Microsoft、クラウド上でPCを動作させることができる「Windows 365」を発表 ~ Windows 11にも対応

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錦です。

Microsoftは、Microsoft Inspireというイベント内で、Windowsクラウド上で実行することができる「Windows 365」を発表しました。

仮想デスクトップ

Windows 365は、MSが提供するSaaS(Software as a Service)型の仮想デスクトップとのこと。簡単に言うと、お使いのPCからクラウド上にあるWindowsを操作できるというものです。

MSは、Azure Virtual Desktop(AVD)というクラウド仮想デスクトップを提供していますが、Windows 365の料金体制はAVDのような従量課金制ではなく、月額が固定となっています。


仮想デスクトップというと、ParallelsとかのローカルでCPUを共有するものもありますが、この仮想デスクトップは、CPUやGPU、RAMなどPCまるごととクラウド上にあるものを使うので、自分のPCにおいては、それを操作するのみの処理で、そこまでリソースを食わないことが特徴です。GoogleのStadiaや、NVIDIAGeForce NOWと似て非なるものになっています。

技術的な仕様

仮想デスクトップWindowsの実態は、MSのクラウド上にあります。MSのクラウド上でWindowsを処理して、それを動画としてコンシューマに配信しています。ユーザー側は、ブラウザからリモートで仮想Windowsを操作することが出来、ブラウザで対応した入力を受け付けることが可能です。ブラウザがあればアクセスできるということは、操作する側はWindowsでなくても、MacLinuxiOSAndroidでも操作することが可能だそう。

最近であれば、ChromeなどがUSBやローカルファイル、生体認証にWebサイト経由でアクセスできるAPIが追加されていますが、それにも対応しているようです。

ハード的な詳細は明らかになっていませんが、CPUは最大8コア、メモリは最大32GB、ストレージは最大512GBとなっています。CPUの詳細は、x86かArmかさえも明らかにはなっていませんが、x86と考えるのが妥当かと思います。つまり、処理する本体がMSのクラウド上にあるだけで、使い方自体は普通のWindowsと同じです。

リリースと価格

リリースは8月2日からで価格とプランはそのときに発表されるとのこと。前述の通り、プランさえ選べばどれだけ使っても料金は変わらない固定月額制になっています。月額価格はデバイスの構成で変わってきます。最大構成は前述のとおりです。

利用にはAzure AD(AAD)で認証された「職場または学校向けアカウント」が必要です。今の所家庭向けに提供されるというような発表はありません(一般家庭に必要なサービスとは言えないが・・・)。

参考リンク

nishikiout.hatenablog.com