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Thunderbolt 5は最大80Gbpsもの帯域をもつらしい ~ PCIe Gen 3 x8のデータ通信もできるようになる・・・かも?

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錦です。

AnandTechによると、Intelの役員であるGregory M Bryant氏が、ツイートに添付した画像から、次世代のThunderboltについての資料が写り込んでいたことがわかりました(現在は削除済み)。

Thunderbolt 5

現行の最新となるThunderbolt規格はThunderbolt 4です。Thunderbolt 4では、最大40Gbpsの帯域を持っています。Thunderbolt 3と4では、PCIeの帯域が16Gbpsから32Gbpsになっているなどの変更点がありますが、総じての帯域の変更はありませんでした。

AnandTechが削除前に保存した画像によると、「80G PHY Technology」と書かれています。ついで、その下の内容を見ると、「USB 80Gは既存のUSB-Cのエコシステムをサポートすることを目的としている」と書かれているそうで、ポート形状は引き続きUSB-C形状になるみたいですね。

Thunderbolt 5が80Gbpsもの帯域を実現できるのは、PAM-3のおかげであるとのこと。これまでは、1と0のみでの通信となっていますが、PAM-3では-1、0、1で通信することが可能になることの恩恵です。これにより、NRZと呼ばれる従来の方式と比べて1.5倍のデータを送信できます。

80Gbps

80Gbpsは、PCIe Gen 4換算で実際にそんなレーンはありませんがx5くらいの性能。平たく言うと、Gen 4 x4以上の帯域があることになります。しかし、Thunderboltは基本的にすべての帯域がPCIeとして使えるわけではありません。

Thunderboltの規格はPCIeとDisplayPortがベースになっており、Thunderbolt 3で実際のデータ転送に使える帯域は16Gbpsあるいは22Gbpsに限られており*1、残りの帯域は映像の転送帯域に振られています。

現行最新の規格であるThunderbolt 4は、データ転送帯域が32Gbpsに倍増しており、40Gbps内で考えるとかなりデータ転送に使える帯域が増えましたがフルで使えるわけでないようです。

もし、Thunderbolt 5がThunderbolt 4と同じ比でデータ転送帯域を用意するとすればGen 4 x4と同じく64Gbpsでのデータ通信が可能ということになります。ちなみに、64Gbpsは、PCIe Gen 3ではx8レーンと、Gen 2ではx16の実効値と同じ帯域幅になっており、かなり高速なデータ通信になることには間違いないでしょう。

ちなみになんですけど、DisplayPort 2.0はUSB Alt Modeにも対応していて、非圧縮8K 60Hzと圧縮16Kとかにも対応するそうです。そこら編の話は以下の2つのエントリで話しているので良かったらぜひ。

関連リンク

*1:Intelは16Gbpsと言ったり22Gbpsといったり、結構わけがわからない