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第12世代Alder Lakeのモバイル向け「Core i9-12900HK」のベンチマーク ~ M1 Maxとi9-11900Kを超え世界最強ノートブックへ

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錦です。

Wccftechが第12世代Alder Lakeのモバイル向け「Core i9-12900HK」のベンチマークをリークしています。

i9-12900HK

i9-12900HKは、モバイル向けのラインナップ「Alder Lake-P」に属するSKUと見られています。現行ラインナップにi9-11980HKという物があるので、i9-12980HKがある可能性が捨てきれなので最上位とは断定できませんが、それでも上から2番目とか3番目とかっていうレベルでは上位のモデルでしょう。

今回リークされたGeekbenchスコアは、内部的に計測されたものです。最近Geekbenchは未発表や開発中のスコアについてGeekbench Browserに表示しにくくするアップデートを行いました。

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リークされたスコア(出典:Wccftech

仕様を抜き出します。

  • 14コア20スレッド(6C+8c)
  • 2.9GHz ベースクロック
  • 371MHzブーストクロック(明らかに間違い)
  • BGA 1744ソケット

こんな感じかな。14コア20スレッドから、HTTが有効なコアが6つであることがわかるため、14コアのうち高性能コア(Pコア)となるのが6コア、高効率コア(Eコア)となるのが8コアということみたいです。

ベンチマーク

ベンチマークスコアの結果はシングルが1851、マルチが13256。この数値は先日発表されたAppleのM1 Maxを4%ほど超えるものになります。それどころかRocket Lakeの最上位となるCore i9-11900Kさえも超えてしまうのです。

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M1 Max/12900HK/11900Kの比較

Geekbenchはその仕様上、Appleのスコアが高く見えることが多いです(これはドーピングとか贔屓だとかという話ではなく、Geekbenchで計測する内容においてApple SoCが得意とする内容がおおいためです)。それでもIntelが勝るというのはとてつもないことです。

因みに、Geekbench上では現在M1 Maxがモバイルにおける世界最強のスコアとなっていますが、これを超えたということ=Core i9-12900Kが世界最強のモバイル向けCPUになったというわけです。

電力も心配は少ない

ここで1つ「Appleのほうが消費電力が少ないし」と思っているそこのあなた!!それはあってるんです。あってるんですけど、今回においてはi9-12900HKが電力バク食いマンではないということを訂正いたしたいと。

今回、Alder Lakeはデスクトップやメインストリームでは初めて「Intel Hybrid Technology」という、Arm系で言うところのbig.LITTLEのような構成撮っています。PコアとEコアがそれぞれ何コアずつなのかという話を前述しました。Pコアが高性能コア、Eコアが高効率コアなのですが、アイドル時や低負荷時は高効率コア=Eコアが処理をします。

Eコアは、Atomベースのアーキテクチャとなっており、消費電力は小さめ。かつLakefield世代でQualcommに対抗すべくアイドル時の消費電力も大幅に減少しており、その後継がAlder Lakeに搭載されているので、電力についてはそこまで心配は多いわけでないんです。

ただ、この言葉は一概に「Appleと同じぐらい消費電力が少ない」ということではなくあくまで低負荷時・アイドル時のことを言ってるだけで高負荷時には無論IntelらしくどうせPL2で100W超えの電力を消費することになるでしょう。電力効率についてはAppleと張り合えません。ただ、Tiger Lake-Hより大幅に改善はしているということだけをお伝えしたいと思います。

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