錦です。
PRO V620
「Radeon PRO V620」は、クラウド向けのGPUで、AAAゲームや3Dワークロード、大規模な最新オフィススイートなどをクラウドで実行するための高性能GPUとなっています。なので主な導入先は、クラウドゲーミングやクラウドコンピューティングのホスト側になるものとみられます。
アーキテクチャはRDNA 2ベースとなっており、クラウドでのあらゆるコンピューティングやゲーミングに対応するため、Infinity Cacheやハードウェアレイトレーシング、FidelityFXのような、クラウドGPUに搭載されることはまれなゲーミング向けの機能も搭載されています。vRAMは32GB GDDR6を搭載しています。
対応するGPUのAPIは、DirectX 12 Ultimate、DirectX、OpenGL、WebGL、OpenCLをフルサポートしているほか、Vulkanにも対応しています。これは完全にゲーム向けですね。
また、クラウド向けGPUらしく、パーティショニング機能や、マルチストリームハードウェアアクセラレーションエンコーダも搭載しています。
セキュリティ機能も強力となっており、SR-IOVベースのGPU仮想化技術により、複数のプロ向けのグラフィックユーザーに対応するとともに、高度なセキュリティ機能によって、貴重なユーザーデータを別のユーザーから守ることができます。これもクラウドコンピューティングならではの一つのGPUを複数のユーザーで共有するという用途向けの機能ですね。