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Windows 10の長期サポート版LTSC 2021がリリース 〜 サポートは2027年まで IoTは2031年まで

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錦です。

Microsoftは昨日、Windows 10の大型アップデート「November 2021 Update」をリリースしましたが、同時にエンタープライズ向けに長期サポート版「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」「Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021」をリリースしました。

LTSC

LTSCはLong Term Support Channelの略で、日本語では長期サポートチャネルというものです。その名の通り長期間サポートがあるラインナップとなっています。

Windows 10では、半年に2回(次回から年1回に変更)の機能更新プログラムを適用するたびに基本18ヶ月間サポートが伸びるということになっています。ただ、裏を返せば機能更新プログラムを適用しない限り18ヶ月でサポートが終了するということになります。

機能更新プログラムではWindowsの機能の追加やアップデートが行われるため、安定性やシステムなどが理由でアップデートを頻繁に行えないという場合や、製造ラインのコンピューターなどでインターネットに接続することができない場合向けに存在します。そうした需要に向けて、Windows 7Windows 8のようなサポート体制を持つLTSC版が提供されているというわけです。

LTSC 2021

LTSC 2021は、EnterpriseとIoT Enterpriseがラインナップされており、昨日リリースされたWindows 10 November 2021 Updateと同等の機能を持ち合わせています。前回のLTSCが2019で、2018年にリリースされた「October 2018 Update」と同等の機能を持ち合わせているので、この時点でLTSCを乗り換えればその間の6つの機能更新プログラムの機能が包括されていることになります(実際そんなに更新することにはならないと思いますけど)。

LTSCはWindowsのバージョンを通して番号が振られており、LTSC 2019はWindows 10でリリースされましたので、Windows 11のLTSCは次回以降になります。

各サポート期間

LTSC 2021のサポート期間ですが、サポート終了日がEnterprise版が2027年1月12日、IoT Enterprise版が2032年1月13日となります。LTSC 2019が2029年1月9日までのサポートとなりますので、Enterprise版についてはLTSC 2021よりLTSC 2019のほうが長いサポート期間となっていますが、これはライフサイクルポリシーが数ヶ月前に変更されLTSC/LTSBのサポート期間が10年から5年に短縮されたことを受けています。IoT版はこの影響を受けていません。

各バージョンのサポート期間と対応バージョンは以下のとおりです。

製品 サービス終了 バージョン相当
LTSB 2015 2025/10/14 初期リリースバージョン(v1507)
LTSB 2016 2026/10/13 Anniversary Update(v1607)
LTSC 2019 2029/1/9 October 2018 Update(v1809)
LTSC 2021 2027/1/12 November 2021 Update(v21H2)
LTSC 2021 IoT 2032/1/13

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