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Alder Lake-Pの28W i5 CPU「i5-1250P」がTiger Lakeの45W i7 CPU「i7-11800H」とモバイル向けZen 3の最上位Ryzen 9 5900HXを上回る

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錦です。

BenchLeaks氏がCore i5-1250PのGeekbenchを発見したと明らかになりました。

Core i5-1250P

Core i5-1250Pは28W帯のミドルレンジ製品です。ただ、Tiger Lake同様15~28WのcTDPになるのかもしれませんが、どちらにせよ45W帯よりも省電力になるビジネスモバイル向けの製品になります。

Alder Lake 末尾Pは現状「i7-1280P」「i7-1260P」「i5-1240P」の存在がリークされていますが、「i5-1250P」は初めて登場するSKUになりますかね。Core i5なのでミドルレンジになり、Core i5-1145G7の後継に当たるCPUなんじゃないかと。

仕様

GeekBenchから明らかになった仕様は以下の通り。

  • 12コア16スレッド(4P+8E)
  • 2.1GHz ベースクロック
  • BGA 1744 ソケット
  • 18MB L3キャッシュ

ブーストクロックは表示がバグで598MHzになっています。TDPは末尾Pなので28Wと見られます(15WならMがつくらしい)。

P Pコア Eコア コア
スレッド
ベース
クロック
ブースト
クロック
i7-1280P 6 8 14C/20T 2.0GHz 4.7GHz
i7-1260P 4 8 12C/16T 2.5GHz 4.6GHz
i5-1250P 4 8 12C/16T 2.1GHz
i5-1240P 4 8 12C/16T 2.1GHz 4.4GHz

SKUをまとめてみるとCore i5-1250Pのブーストクロックは4.5GHzな気がしますね。

ベンチマーク

ベンチマークは、シングルが1611、マルチが8789となりました。相変わらずIntelはシングルが素晴らしいです。Appleが3.2GHzで1740程度を発揮しているのでそれには勝りませんが、ただ計算上Appleをシングルで打倒するのに6~7GHz必要だったSkylake系統の頃より大幅に改善していて、4GHz台でも1700を目指せるスコアになりつつあります(というかSKUによっては1700に到達するでしょう)。

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Core i5-1250Pとi7-11800H、Ryzen 9 5900HXの比較

こちらは、今回登場したi5-1250Pのスコアを第11世代Core Tiger Lake-Hの上位モデル「Core i7-11800H」と、Zen 3「Cezanne」の最上位「Ryzen 9 5900HX」とで比較したものです。この中でもシングルマルチ共に上位SKUを上回るスペックです。

ちなみに、i7-1260Pでは1250Pを更に上回る1721・9697をマークしており、これはデスクトップ版Rocket Lakeにも達する程の性能を持っていることになります。

CESで登場か

これらのSKUはCESで登場すると見られています。

CESでのIntelの基調講演は4日午前10時(日本時間5日午前3時)からです。

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