錦です。
BloombergのMark Gurman氏のニュースレター「Power On」が更新され、今年のApple Siliconについての予測がわかりました。
同氏は、iPhone 14についても予想を明らかにしていますが、今回は割愛します。
Apple M2とMacBook Air
ではまずはじめ。Apple M1の後継SoCとなるM2チップと、それを搭載するMacBook Airについての情報です。といってもMacBook Airについての新しい情報はないのでM2の話ですね。
Apple M2については、大方過去の情報と一致しています。CPUについてはM1から大きな性能の向上は期待されず、今回のレポートでも「わずかに速い(Marginally faster)」とされています。コア数も変わらず8コアになるとのこと。高性能コア・高効率コア共に4コアずつになるのでしょう。
変わるのはGPUで、これも既存の情報と一致していますが、現在の最大8コアから10コアに増えるそうです。MacBook Airの下位モデルに採用されるApple M2バリアントには9コアGPUが採用されることになるそう。
大方CPUよりもGPUのアップデートといったほうが良いでしょうか。既存の情報をこれに付け加えると、プロセスルールがTSMC 4nmになるという話もあります。前から申しています通り、TSMC 4nmは5nmからの実質的なマイナーアップデートですが、それでもプロセスルールは進みますので若干の効率向上と密度の向上が期待できます。
いま出ている情報を見ると、M2でトランジスタが増えたとしてその増加分の殆どはGPUが持っていくことになるのでしょう。
Mac Pro
AppleはWWDC 2020でIntel CPUからApple Siliconへ移行する期間について2年を予定しているとしていましたが、2022年内にMac Proが登場することになるそう。Mac Proの登場を持って、Apple Siliconへの移行が完了するということになりそうでWWDCで登場すると見られます。。
現在の情報では、Mac Proは現行よりも小型になると言われており、SoCには40コアのCPUと128コアのGPUのものが搭載するとされています。40コアCPUの中で何コアが高性能コアで何コアが高効率コアになるのかはわかりませんが、かなり大規模なSoCにはなるはずです。
GPUは128コア。単純計算でMacBook ProのM1 Max 32コアGPUの4倍の性能があることになります。Geekbenchで確認してみたところ、OpenCLで22万に及ぶことになり、これはGeForce RTX 3080 Tiを超えて、世界最速に肩を並べるGPUになるでしょう。
Mac miniとiMac
そして、まだApple Siliconに置き換わっていないMacとして、iMac 27インチとMac miniの上位モデル(i5/i7)がありますが、これもMac Proと同時に登場することになりそうです。
これまでの情報で、iMac 27インチの後継とMac miniの上位モデルはMacBook Pro 14" 16"と同じSoCを搭載するとされている情報がいくつか出ていることから、M1 ProやM1 Maxが搭載されることになりそうです。