錦です。
なんか最近i5-12400がオーバークロックできるみたいな話題があったのでまとめます。
OC
基本的にオーバークロックができるのはi9-12900Kを始めとした末尾KあるいはKFモデルのみかつZ690マザーというのが通例です(確か数世代前 某ASRockさんがこれは単なるブーストだ!つって無印モデルOCさせてたけど)。
ただ、今回はどうやら「BCLK」という部分が前世代と変わっていることによってCore i5-12400やCore i5-12600などのKじゃないモデルでもオーバークロックができるということのようです。
なぜOCできるのかという仕組みですが、どうやらCPUのブーストがPL1やPL2の電力消費量に依存しなくなったため、バススピードをいじればクロックが上がるということみたい。何がどういう理由かはわかりませんが、簡潔に言うとメモリの速度いじればクロックも変更されるよってことみたい。
で、VideoCardzが伝えるder8auer氏の動画で詳しいことが説明されているそう。動画ではASUSのマザーが使われています。
動画では、このバススピードを変更する手法によって「Core i5-12400」がOCされていました。クロックは最大5.24GHzまで向上しているみたいでCinebench R20でのスコアはシングル6186ポイントとなっています。このスコアは、Core i5-12600Kには及ばないものの、Ryzen 7 5800Xには勝ぐらいの性能です。シンプルに、6コアCPUだけで絞るとかなり性能が高いスコアになります。
i5-12400 / 5.24GHzでのマルチスコアは6243ポイント。コチラも5800X以上12600K未満といった感じです。ちなみに、通常クロック時とマルチのスコア上昇率は33%となりました。また、一部ゲーム(BF2042)では平均フレームレートがi9-12900Kを上回ったそうです。
i5-12600のマルチスコアも明らかになっています。コチラは5.1GHzまでクロックが上昇、6064ポイントをマークしました。上昇率は16%。12400と同じコア数・ステッピングであることを考えると両者のOC後のスコアの差はそのままクロック140MHzの差になっているのでしょう。
B660
そして、これは直近で明らかになったことで、BCLKの機能がハイエンドのZ690マザーだけでなく、ミドル帯のASUSのB660マザーでも利用可能だったそう。ただし、Z690よりもやや異なった仕様になっているとのことで、手動で設定する必要があるとのこと。
また、起動速度が1分かかる様になるとのことで弊害が生まれているみたいです(Intel自身はK以外のCPUのOCは原則認めていません)。
その上、メモリはDDR4ではなくDDR5である必要があるそう。これについてはZ690でもDDR5が必要なのかもしれません。
少なくとも、安定してOCはしたい場合は、K+Z690を買いましょうって話で、無印で比較的安定させたいならZ690マザーのほうがいいよってことみたいです(でも話見てる限りZ690+12400でも安定してるみたいなんだけどね。)。