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Golden Coveを48コア搭載した「Sapphire Rapids」のベンチマーク

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錦です。

YuuKi_Ans氏が、Sapphire Rapids-SPのベンチマークをいくつか共有しています。

Sapphire Rapids

Sapphire Rapids-SPは、Cooper LakeとIce Lake-SPの後継となる、第4世代スケーラブルプロセッサになるCPUシリーズです。すでにIntelからその存在が明らかになっていて、Alder LakeのPコアとして採用されているGolden Coveが採用されています。また、Alder Lakeでは無効化されているAVX-512が有効化されています。

ES品の仕様

ES品の仕様をまとめます。

  • 48コア 96スレッド
  • コアあたり48KB L1 データキャッシュ
  • コアあたり32KB L1 命令キャッシュ
  • コアあたり2MB L2キャッシュ
  • 90MB L3キャッシュ
  • 270W TDP
  • 最大3.3GHzブーストクロック
  • 1.5GHzベースクロック

となります。ES品なのでクロックについてはこのまま製品化するわけではありませんが、キャッシュあたりはそのままになるんじゃないでしょうか。

かつ今回のシステムには512GB DDR5メモリが用いられています。

ベンチマーク

今回明らかになっているベンチマークは、48コアのES品をデュアルソケット仕様となっています。各ツイートでは48コア Sapphire RapidsのES品とともに、全世代のIce Lake-SPのXeon Platinum 8330(40C)、競合のAMD EPYC 7773Xが比べられています。これらもすべてデュアルソケット仕様になっています。

まずメモリ。Sapphire RapidsはDDR5メモリをサポートしており、レイテンシはIce Lakeのほうが小さくなっていますが、その他の「速度」に関わるRead・Write・Copyの速度はやはりSapphire Rapidsがトップです。レイテンシについても製品版になる頃には改善されるのではないでしょうか。

キャッシュについては、EPYCが3D V-Cacheを搭載したものでL2/L3キャッシュでは圧倒的にEPYCに劣りますが、L1キャッシュではSapphire Rapidsが大幅に高速になっています。

ついでこれらはCinebench R15とR20のスコアです。これは書き出しますか。

R15 R20
Single Multi Multi
ES品 149 9054 25090
Xeon 8380 155 8314 24955
EPYC 7773X 118 10160 30338

特にマルチを見てみます。流石に128コア256スレッド構成のEPYCには及ばないものの、80コア160スレッドのIce Lakeにはこの時点で勝っています。製品版はもう少しクロックが上がるはずなので、EPYCに台頭する感じにはなりそうです。

ちなみに最大56コアに

Sapphire Rapidsは、最大56コア112スレッドのSKUが存在するとされており、今回のES品はIce Lakeは超えるものの、最上位モデルのものではありません。

最上位のSKUは350WかつHBMメモリが実装されているはずです。

Sapphire Rapidsは今年後半までに登場する見込みで、Intel 7プロセスに基づいて製造されます。

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