錦です。
Zen 4世代のCPU「Raphael」こと「Ryzen 7000」シリーズのGPUについての話です。
RaphaelのGPU
基本的にRyzenのCPUラインナップは、G/H/UのようなAPU型を覗いてGPUを搭載していませんでした。しかし、次期世代のRyzen CPUラインナップ「Raphael」ではGPUが搭載されるそうです。
そのGPUの規模ですが、Freedesktopのパッチから情報が見つかったとのこと。
[PATCH] drm/amd/pm: refine smu 13.0.5 pp table code
このパッチは、AMDの開発者によってサインオフされたものです。このコードの最後の方に情報が書かれています。
+#define SMU_13_0_5_UMD_PSTATE_GFXCLK 1100
GFXCLKは、GFXのクロック=GPUクロックです。1100とは、1100MHz問うことを指しており、これはすなわち1.1GHz駆動のGPUということを意味します。残念ながら、GPUの規模は書かれていませんでした。
遠坂小町氏の個人的な推測ですが、同氏は2 WGP/4 CUになると予想しています。
2WGP/4CU@1100Mhzならまあまあ使い物になるのでは?>RaphaelさんのiGFX。
— 遠坂小町 (@KOMACHI_ENSAKA) February 24, 2022
もしこの推測が的中すれば似たクロックで動作するSteam DeckのAPU「Aerith」の規模のちょうど半分となります。となれば搭載される性能は単純計算0.8 TFLOPSとなります。
そもそも、Alder Lake-SとAlder Lake-Pのように、dGPUをやはり前提にしているのでGPUはあくまでもおまけ程度(でもRDNA 2なあたり少なくともSFRには対応、もしかしたらレイトレにも対応するかもね)になるとみられます。映像出力するためだけのGPUといった感じですね。
単純に、ネット用とか、小規模サーバーやスリムPCを構成するとかではRyzen APUだけじゃなく、Ryzen CPUも新しく候補に加わりますね(APUはやたらSKUすくないから選択肢が増えると考えれば嬉しい人もいそう。Ryzen 3とか)。