錦です。
Intelは、ブロックチェーン向けのASICプロセッサ「Blockscale」の詳細を発表しました。
Blockscale
BlockscaleはIntelのASICで、580GH/sものハッシュレートを高効率で提供します。
主な用途としては、やはりブロックチェーンであり、暗号通貨などに向けたプロセッサです。触れられてはいませんが、NFTとかメタバースとか向けのASICになるようです。
Intelは、ブロックチェーンの拡張性によってコンピュータの必要量が急速に増加しており、こうした流れは莫大なエネルギーを必要とする側面があるため、電力効率を向上したうえで、長期的な電子廃棄物の懸念を軽減するのに十分な耐久性を備えた新しい技術としています。そのソリューションがBlockscaleというわけですね。
Blockscaleは、SHA-256の暗号化に対応したProof of Work(PoW)アルゴリズムに拡張性と持続性を提供することになるだろうとのこと。また、同社はCPUやGPUの供給を損なうことなく、Blockscaleを大量に供給することができるようになると述べています。
特徴
Intelは、Blockscaleの特徴として以下を掲げています。
- SHA-256(Secure Hash Algorithm-256)専用ASICプロセッサを搭載
- 最大580GH/sのハッシュレート動作と最大26J/THの電力効率
- オンチップ温度・電圧センシング機能
- チェーンあたり最大256個の集積回路をサポート
出荷
Blockscaleは、はじめにArgo Blockchain、Block Inc、Hive Blockchain Technologies、GRIIDに向けて出荷されます。開始時期は2022年第3四半期。
2023年以降には、Intelのサステナビリティ(持続可能性)の目標を共有する見込みのある顧客と協力して供給していくことになるとのこと(多分今回、供給と持続可能性を強調しているのは昨年からのマイニングファームとかそれに伴う半導体不足とかへの対策でしょう)。