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Apple、「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」を正式発表! 〜 カメラとディスプレイが猛烈に進化したプロ向けモデル

錦です。

Appleは昨夜開催されたイベントにて「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」を正式に発表しました。

iPhone 14 Pro

iPhone 14 Proシリーズは、iPhone 14シリーズの上位に当たるモデルでiPhone 14の機能に加えてそれをさらに強化した機能を搭載しています。

画面サイズは、それぞれ6.1インチと6.7インチとなっています。画面サイズは同じですが、ベゼルがより細くなっているそうです。そしてノッチがなくなっていて、いわゆるパンチホール型のカメラ配置になっています。では部分ごとにどのように進化したのか見ていきましょう。

プロセッサ

プロセッサには新しいApple A16 Bionicが搭載されています。モバイル向けCPUで最も性能が高い2コアの高性能コア、最も効率が高い4コアの高効率コア、5コアのGPU、16コアで1秒間に17兆回近い演算を行えるNeural Engine、進化したDisplay Engine、ISPが搭載されています。

詳しくは以下の記事を御覧ください。

Apple、4nmに基づく「Apple A16 Bionic」を発表 〜 20%消費電力が削減・競合他社より40%高速 - Nishiki-Hub

バッテリー

バッテリーは、搭載される機能の関係上、iPhone 14シリーズには劣りますが、ビデオ再生でiPhone 14 Pro Maxが最大29時間、iPhone 14 Proが最大23時間駆動するとされています。

ディスプレイ

今回大きな変更点があった一つがディスプレイです。

ディスプレイのサイズは前述の通り、6.1インチと6.7インチです。解像度はiPhone 14 Proが2,556 x 1,179ピクセル(460ppi)、iPhone 14 Proが2,796 x 1,290ピクセル(460ppi)となっています。

特徴的なのはAppleが「Dynamic Island」と表現しているノッチに変わるTrueDepthCameraの一連の機構が搭載されています。

Dynamic Islandがわかりやすい図

ノッチよりも狭いスペースに各機構を実装するために近接センサーを画面下に配置

このDynamic Islandはソフトウェアと緊密に結びついており、この画面の中に堂々と配置された穴を有効活用したデザインや機能が追加されています。

Dynamic Islandを活用してデザインされた通話の通知

Dynamic Islandでは、通知やFaceIDの画面アラートなどが「島」のデザインを活用して動作するようになり、発表以降美しいと評判になっていますね。

Dynamic Islandを活用した例

このDynamic Islandには、再生している音楽を収納することができ、ワンタップでコントロール画面を呼び出せたり、タイマーの残り時間やボイスメモの波形、ウィジェットで表示した試合の進行情報、AirPodsなどのアクセサリのバッテリなどを表示できるようになっており、非常に便利そうに見えます。

パンチホールというのは、これまで邪魔になるので小さく進化していっていましたが、Appleは逆に堂々と配置しそれを逆手に取って便利な機能を追加したというわけですね。


それ以外にディスプレイの基本性能も向上しており、屋外に居るときのピーク輝度が2,000ニトにまで上がるというのは脅威です。これによって、画面が暗く見づらくなってしまう太陽のもと、しっかりと画面を視認することができます。

HDR時の輝度はPro Display XDRと同じ1,600ニトにもなっています。

そして、ディスプレイにはもう一つ大きな変更点があります。それは、常時点灯に対応したという点です。Apple A16 BionicのDisplay Engineと組合わさり、ロック画面の壁紙の品質を保ちながら画面の輝度を落とし、常時表示させることができるようになりました。この常時表示中のリフレッシュレートは1Hzまで低下するとのことで、輝度の低下と合わせて消費電力はかなり小さくなるものと見られます。

カメラ

そしてやはりカメラがProシリーズでは大きく進化しています。

iPhoneシリーズというかApple製品通して初めて48MPのセンサをメインカメラに搭載しました。望遠と超広角カメラについては引き続き12MPとなっています。

メインカメラの詳細な仕様

48MPになったからと言って8Kビデオが撮れるようになったというわけではないのですが、4つの画素を1つの画素として扱うことができるようになり、12MPでの撮影時により多くの光を取り込めるようになりました。これによってiPhone 13 Proに比べて暗いところでの撮影性能が2倍になったとしています。

また、これまで光学ズームのオプションは、超広角レンズの0.5倍、メインカメラ(広角カメラ)の1倍、望遠カメラの3倍でしたが、iPhone 14 Proでは、48MPの中央12MPを切り取って光学ズーム品質のデジタルズームを2倍として提供します。

メインカメラではiPhone 13 Proよりも65%も大きいセンサーを積んでいるとのことで、48MPに解像度が向上したことと合わせて大きくパワーアップしています。iPhone 13 Proで初対応したApple ProRAWも48MPの画像に対応します。

iPhone 14でも導入された、Photonic EngineがiPhone 14 Proでも利用できるようになっています。これは、Deep Fusionのパイプラインを圧縮前に持ってくることで、ナイトモードが必要なほど暗くはないが、明るくもない場面で、しっかりと被写体を捉え、肌は肌らしく、布は布らしく補正する機能です。Photonic Engineによって、明るさが足りない場面でのパフォーマンスが、メインカメラで2倍、超広角カメラで3倍、望遠カメラで2倍、TrueDepthCameraで2倍向上したとしています。

その他、Pro用の機能としては、フラッシュの明るさが写真の焦点距離に連動するようになりました。新しいアダプティブTrue Toneフラッシュは、これまでのiPhoneに比べて最大2倍明るく、3倍均一になりました。

超広角カメラの詳細な仕様

超広角レンズでは、1.4マイクロピクセルのセンサを搭載しており、F2.2の絞り値のレンズを搭載しています。超広角カメラを用いるマクロ撮影も進化しており、発表会では肉眼で見たときよりも細部を捉えているとしました。

その他、Cinematic Modeは4K24fpsの撮影をサポートしたほか、TrueDepthCameraでは、オートフォーカスに対応しました。

発売と価格

価格は、iPhone 14 Proが149,800円、iPhone 14 Pro maxが164,800円からとなっています。ストレージの展開は128GB/256GB/512GB/1TBとなっています。

カラー展開は、ゴールド・シルバー・スペースグレイに加えて新色のディープパープルが加わっています。

カラーラインナップ

予約の開始は9月9日午後9時からで、発売は9月16日です。

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