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NVIDIA、データセンター向け高性能GPU「NVIDIA A800」を発表 〜 A100をベースに中国向けにチップレット間帯域を制限

写真は「NVIDIA A100」

錦です。

ロイターとTechCrunchによりますと、NVIDIAが中国向けに「NVIDIA A800」GPGPUをリリースしたことがわかりました。

輸出制限

NVIDIAは、対象製品が中国とロシアの「軍事最終用途」または「軍事最終ユーザー」で使用または転用される可能性があることから中国に対してA100また同等以上の性能を持つAIチップの輸出が米国政府によって規制されています。ロシアにはもともと輸出されていません。同様の制限がAMDなどにも課されています。NVIDIAが米国証券当局に提出した資料によると、具体的な性能の数値は書かれていませんが、A100以上の性能のしきい値と、A100以上のチップ間接続のしきい値を持つI/Oも出荷が制限されています。

今年発表され、先月より製品が徐々に供給されてるっぽいH100もA100以上の性能を持っているため制限の対象です。

しかしながら、NVIDIAは中国においても主要な顧客がいるようでAlibabaもその一つです。そのためNVIDIAはなんとしてでも中国向けに製品を輸出したいのではないでしょうか。

NVIDIA A800

NVIDIA A800は、A100と同じチップ(GA100)を採用しながら帯域を制限したモデルになっています。

NVIDIA A800の詳細な仕様はわからないものの、中国でデータセンター向けのNVIDIA製品を取り扱うOmniskyではすでにNVIDIA A800の掲載がなされており、それによりますと、理論性能はA100と同じものの、NVLinkの速度が600GB/sから400GB/sに制限されています。

TechCrunchによると、NVIDIAは、A800は米国政府による輸出のテストに合格しており、これを超えるように(A100と同じ性能が出せるように)プログラムすることはできないと述べているとのことです。

NVIDIA A800の仕様(出典:Omnisky

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