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「Ryzen 7040」シリーズ「Phoenix」はPCIe 5.0をサポートしない ~ 最大256GBのメモリをサポートなどRaphaelより強力な点も

錦です。

CESで発表されたAMDのモバイル向けプロセッサ「Ryzen 7040」シリーズこと「Phoenix」のI/Oの詳細について分かりました。

PhoenixのI/O

PhoenixはZen 4 CPUにRDNA 3 GPUを搭載した新設計のAPUで、Rembrandtの後継となります。今回はそのI/Oについての記事となります。

PhoenixのI/O仕様

PCIe

まず、Zen 4自体の大きな特徴としては、PCIe 5.0をサポートしていることが挙げられます。そのため、Ryzen 7000シリーズCPU「Raphael」はPCIe 5.0をサポートしています。また、それと同じチップレットを使用している「Dragon Range」もPCIe 5.0をサポートしています。

しかしながら、PhoenixはPCIe 5.0をサポートしておらず、PCIe 4.0のサポートにとどまっています。これはなぜなのかはわかりませんが、RadeonがPCIe 4.0にとどまっているためであると予想することもできます。まだ今世代でモバイル向けにはPCIeが必要ではないと判断されたのではないでしょうか。

ちなみにレーン数は20レーンであり、NVMe SSDとフルレーンのGPUを接続することができます。

メモリ

今回注目したいのは、メモリです。

メモリは、デュアルチャネルのDDR5またはLPDDR5、更にLPDDR5Xをサポートしています。特にLPDDR5Xは7500MHzをサポートしており、OCなしで最大120GB/sという高速な帯域を実現することが可能となります。さらに最大256GB搭載できる様になっています。これは、Raphaelよりも大容量です。

ここで期待したいのはデスクトップ向けのPhoenixです。製品ラインナップとしては「Ryzen 7000G」シリーズです。これはまだAMDから発表されたわけではありませんが、Ryzen APUはCPUと比べてメモリOCに向いているという傾向があり、メモリ仕様では優遇されています。

もし、モバイル向けのPhoenixと同じ仕様でRyzen 7000Gが登場するのであれば、PCIe 4.0はサポートされないものの、256GBメモリをサポートする可能性があります(もちろんマザー側の対応も必要ですが、もしかしたらAM5ソケット対応時に同時に対応している可能性はあります)。

ちなみに、Ryzen 7000Gが登場するとすれば、iGPUはRDNA 3になりそうなので、相当高性能なミニPCが作れそうな予感がします。

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