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TSMC 3nmは予想よりも優秀 ~ Appleが優先顧客でIntelは注文を2024年第4四半期まで遅らせている

German Wikipediabiatch, original upload 7. Okt 2004 by Stahlkocher de:Bild:Wafer 2 Zoll bis 8 Zoll.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=928106による

錦です。

Wccftechが伝えるDigiTimesのレポートによりますと、TSMC 3nmの動向がわかりました。

TSMC 3nmは優れている

TSMC 3nmは昨年末に量産開始が明らかにされておりすでに稼働しています。まだ製品は登場していないもののそう遠くない未来に登場することが伺えます。

採用することが確実視されている企業はAppleIntelで、その他、未来にはなりますがAMDも採用を明らかにしています。また、QualcommNVIDIAもそう遠くない未来に採用する可能性が高いです。

DigiTimesによるとTSMC 3nmのパフォーマンスは予想よりも優秀であるとのことです。期待を上回っていることから半年以上先に稼働しているSamsung 3nmを抑えて業界をリードする存在になることは確実なようです。

Intelの注文遅延

IntelTSMC 3nmプロセスをMeteor Lakeの後継「Arrow Lake」のtGPUで採用することを実質的に明らかにしています。そのArrow Lakeは2024年に登場するようですが、現時点でIntelが注文を2024年第4四半期まで遅らせるようです。

流石に2024年第4四半期注文だと2024年までの発売に間に合わない可能性が高く、Wccftechは2025年後半までArrow Lakeが出荷可能な数量用意できない可能性を指摘しています。Meteor Lakeにデスクトップ向けラインナップがない可能性がある中でArrow Lakeが2025年まで登場しないとなると、Raptor Lake以降3年ほどまたブランクが開くことになりますがどうなんでしょうね(Raptor Lake Refreshは割と現実味ありそうな)。

この注文の遅延が単純にArrow Lakeが遅延しているのか、GPUでなにか問題が発生してGPUだけ送らせているかは不明で、というかそもそもこのTSMC 3nmがArrow Lakeなのかさえも予想であるのでArcが遅延していることになります。個人的にはGPUのために遅延するなら、Meteor Lakeの5nm tGPUを採用してArrow Lakeをリリースするべきじゃないかとは思いますが、そんな簡単ではないのかもしれませんね。

Apple

となると一番最初に採用する企業はAppleとなりますが、そのAppleは今年後半まで新チップの登場見込みはありません(なのでTSMCが今なんのチップを量産しているのかがまじでわからん)。

おそらくApple A17(仮称)、Apple M3(仮称)は共にTSMC 3nmで製造されることになるでしょう。TSMC 3nmは製造コストが高くなると見られていますが、Appleは成熟するまで上位チップにしか採用しないと予想されています。

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