錦です。
AMDが「Phoenix-U」こと「Ryzen 7040U」シリーズを正式に発表したことがわかりました。
Ryzen 7040U
Ryzen 7040Uシリーズは、コードネームPhoenixで開発されてきたモバイル向けAPUの一部です。CESの時点で35~45W帯の末尾HSシリーズはすでに発表されており、まもなく発売であると噂されています。その中で、登場していなかった薄型モバイル向けのAPUがこの度登場しました。
コアスレッド | ベースクロック | ブーストクロック | L2+L3 | TDP | cTDP | GPU | CU数 | GPU ブースト |
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Ryzen 7 7840U | 8C/16T | 3.3GHz | 5.1GHz | 24MB | 28W | 15~30W | 780M | 12 | 2,700MHz |
Ryzen 5 7640U | 6C/12T | 3.5GHz | 4.9GHz | 22MB | 28W | 15~30W | 760M | 8 | 2,600MHz |
Ryzen 5 7540U | 6C/12T | 3.2GHz | 4.9GHz | 22MB | 28W | 15~30W | 740M | 4 | 2,500MHz |
Ryzen 3 7440U | 4C/8T | 3.0GHz | 4.7GHz | 12MB | 28W | 15~30W | 740M | 4 | 2,500MHz |
Ryzen 7040UシリーズはTSMC 4nmで製造され、CPUにはZen 4が最大8基、GPUにはRDNA 3が最大12基搭載されます。特にGPUはRadeon RX 7000シリーズと同じアーキテクチャを採用しており、レイトレーシングやFSRなどもサポートしています。噂によればGTX 16シリーズ並の性能があるらしい?
性能としては、Apple M2と比較してPassmark 10のパフォーマンスが最大175%、Core i7-1360Pと比較してメディアエンコード性能が最大228%上回るとしています。特にIntelのRaptor LakeのiGPUと比較してRadeon 780Mは130%~230%優れているとしています。
また、XDNAと呼ばれる、Xilinx製のFPGAも搭載されており、これをAIアクセラレータとしています。そのため、Windows Studioの機能が利用可能になっています。
可用性
現時点で、AMDから公式にPhoenix搭載デバイスが入手できる時期はアナウンスされていません。
ただし、Phoenix-HSが間もなく入手可能になるようなので、Ryzen 7040Uシリーズもすぐリリースとなりそうです(どうやら、Phoenixのリリースが遅れたのはTSMCのキャパが原因だったみたい?)。