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Googleが登録した「.zip」や「.mov」などのgTLDの問題が表面化 ~ 「よく使われるファイル名.zip」がすでに登録されており注意

錦です。

Googleは5月3日に「.dad」「.zip」などを含む8つのgTLDの登録を開始しました。

gTLD

gTLDは「ジェネリックトップレベルドメイン」で、企業向けの.comやインフラ向けの.net*1など、特定の業界・用途に向けて設定されているトップレベルドメイン*2です。

Googleは、このgTLDについて、かなりの量の提案や管理を行っています。例えば「.google」がICANNに設定されている他、「.app」や「.dev」などがGoogleの提案・スポンサーによって利用可能になっています。

今回、Googleが登録を提案し実際に登録が開始されたのは以下の8つのTLDです。

  • .dad
  • .phd
  • .prof
  • .esq
  • .foo
  • .zip
  • .mov
  • .nexus

この内、主に「zip」「mov」の2つについては、ファイル拡張子との混同が指摘されており、「ファイルへのリンクだとおもったら危険なサイトへのURLである可能性」などという懸念が上がっています。

特に、zipは注意が必要です。

注意

すでにExcelファイル「xlsx」をセカンドレベルドメインに設定した「xlsx.zip」や、ソースなどを意味する「src.zip」などが登録されており、リンク先の確認が困難になっています。

一部のソフト開発者の間では、配布ファイル名.zipのドメインを取得している方もおられるようで、対応に苦慮されているようです。

これらのドメインは誰でも取得できるようになっているため、注意が必要です。

関連リンク

*1:.com/.netともにすでに制限はなく、現在においては特に用途ははっきりとしていない

*2:ドメイン部の一番右部分(https://exsample.com/index.html/ であれば、.comの部分)