Appleは「Mac Studio」「Mac Pro」とともに「Apple M2 Ultra」チップを発表しました。
M2 Ultra
M2 Ultraは、「Apple M2 Max」をUltra Fusionによって2つ連結したチップです。なので単純な規模はM2 Maxの2倍となります。
CPUは16コアの高性能コアと8コアの高効率コアから構成される24コア。GPUは60コアまたは76コアとこれまた大規模なものになっています。詳しい仕様は別途お伝えしますが、単純計算での理論性能は27.2TFLOPSとなります。これはGeForce RTX 3080と同等かやや下回る性能となります。
メモリは800GB/sの帯域をもつ最大192GBのLPDDR5です。おそらく、メモリインターフェイスは2048bit、メモリクロックは6400MHzであると見られます。特筆したいのが、これがUnifide Memoryであることです。このメモリはGPUがvRAMとしてもネイティブで利用することになりますが、ここまで大容量のメモリをGPUがアクセスできるというのは大きな利点になるでしょう。おそらく素のGPU性能はRTX 3090に及びませんが、メモリ容量や帯域といった部分である程度は追いつけるのではないでしょうか。
シリコンとしての規模としては、トランジスタ数がM1 Ultraから200億基増えた1,340億基となっています。本当に大規模なシリコンです。
製造プロセスは5nm。おそらくTSMC N5Pであると見られます。
性能
性能は、M1 Ultraと比較して、CPUが20%、GPUが30%高速であるとしています。