Nishiki-Hub 国内外のPC/PCパーツ/スマホ/Appleなどの最新情報を取り上げています 2024-03-19T16:48:00+09:00 doskokimeil127-dosd Hatena::Blog hatenablog://blog/10328749687213121790 NVIDIA、「NVIDIA Omniverse」がApple Vision Proに対応したAPIを公開へ 〜 SwiftUIやRealityKitからクラウドのRTXレンダラーを使用可能に hatenablog://entry/6801883189091986859 2024-03-19T16:48:00+09:00 2024-03-19T16:48:00+09:00 3行まとめ NVIDIAは、GTCにてAppleの空間コンピューティングデバイスである「Apple Vision Pro」上で、NVIDIAのデジタルツインプラットフォーム「Omniverse」を動作できるようにするAPIを公開することを発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240319/20240319164545.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>NVIDIAは、GTCにてAppleの空間コンピューティングデバイスである「Apple Vision Pro」上で、NVIDIAのデジタルツインプラットフォーム「Omniverse」を動作できるようにするAPIを公開することを発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Omniverseの新発表">Omniverseの新発表</a></li> <li><a href="#Apple-Vision-Proへの対応">Apple Vision Proへの対応</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Omniverseの新発表">Omniverseの新発表</h1> <p>ここ数年、GTCやNVIDIAの発表では、AIの発表だけでなく、Omniverseの発表も精力的に行われています。</p> <p>NVIDIAは「Universal Scene Description」(USDあるいはOpenUSD)との普及を目指しており、これにはAppleも協力しています。</p> <p>今回のGTCでは、「NVIDIA Omniverse Cloud」のAPIが利用可能となることが発表されました。これによって開発者が自社のソフトウェアにOmniverseの技術を組み込む事が可能になりました。</p> <p>なお、すでにAnsys、Cadence、3DEXCITE(Dassault Systèmes)、Hexagon、Microsoft、Rockwell Atomatin、Siemens、TrimbleがこのAPIを使用して自動運転や6G、工場、製造前の製品、ファクトリーオートメーション(工場の自動化)のシミュレーションなどを実行しています。</p> <p>このAPIには、OpenUSDのデータを完全にレイトレースされたRTXレンダリングを作成する「USD Render」、OpenUSDのデータ変更や操作ができる「USD Write」、シーンクエリとインタラクティブシナリオを提供する「USD Query」、USDの変更を追跡し更新状況を提供する「USD Query」、ユーザーやツールなどを接続して、シーンを超えたコラボレーションを可能にする「Omniverse Channel」の5つが含まれています。</p> <h1 id="Apple-Vision-Proへの対応">Apple Vision Proへの対応</h1> <p>このOmniverse Cloud APIを使用することで、Apple Vision ProにOpenUSDをストリーミングするためのグラフィックス対応データセンターのグローバルネットワークであるNVIDIA Graphics Delivery Network(GDN)に簡単に送信することができるとしています。</p> <p>NVIDIAは、産業エンタープライズの空間コンピューティングのユースケースにおいて、製造体験を現実のものにするためには、信じられないほどの高解像度のディスプレイと高フレームレートで動作する強力なセンサーが必要であるとしています。Apple Vision Proの画期的な高解像度ディスプレイと、NVIDIAの強力なクラウドRTXレンダリングを組み合わせて、デバイスとインターネット接続だけで空間コンピューティング体験を提供するとしています。</p> <p>また、Apple Vision Pro側でも、Omniverse RTXレンダラーを使用することで、AppleのSwift UIやRealityKitから単一のアプリケーションで完全にインタラクティブなエクスペリエンスをレンダリング可能です。</p> <p>簡単に言うと、Swift UIやRealityKitからNVIDIAのクラウド上のレンダリングエンジンを使ってレンダリングしてApple Vision Pro上で表現できるよってことみたいです。</p> <p>この発表では、リリースで、NVIDIAだけでなくAppleの役員もコメントを寄せています。今後、AppleからのVision Pro上でのコンテンツクリエイティブ関わる様々な新機能が期待されます。</p> <p>めっちゃ意外なんですけど若干AppleとNVIDIAの関係が改善してきてる気がしますね。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://blogs.nvidia.com/blog/omniverse-apple-vision-pro/" title="NVIDIA Omniverse Expands Worlds Using Apple Vision Pro | NVIDIA Blog">NVIDIA Omniverse Expands Worlds Using Apple Vision Pro | NVIDIA Blog</a></li> <li><a href="https://nvidianews.nvidia.com/news/omniverse-cloud-apis-industrial-digital-twin" title="NVIDIA Announces Omniverse Cloud APIs to Power Wave of Industrial Digital Twin Software Tools | NVIDIA Newsroom">NVIDIA Announces Omniverse Cloud APIs to Power Wave of Industrial Digital Twin Software Tools | NVIDIA Newsroom</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd NVIDIA、「Blackwell」GPUアーキテクチャと「NVIDIA B200」「GB200」を正式に発表 ~ 最大で単体20 PFLOPS(FP4)というとんでもGPUが爆誕 hatenablog://entry/6801883189091946503 2024-03-19T13:32:06+09:00 2024-03-19T13:32:06+09:00 3行まとめ NVIDIAは、年次イベント「GTC」(GPU Technology Conference)を開催し、「Blackwell」GPUアーキテクチャと「NVIDIA B200」GPUを発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240319/20240319133158.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>NVIDIAは、年次イベント「GTC」(GPU Technology Conference)を開催し、「Blackwell」GPUアーキテクチャと「NVIDIA B200」GPUを発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Blackwell">Blackwell</a></li> <li><a href="#B200とB100">B200とB100</a><ul> <li><a href="#ネットワーク">ネットワーク</a></li> </ul> </li> <li><a href="#GB200">GB200</a></li> <li><a href="#システム">システム</a><ul> <li><a href="#DGX-B200">DGX B200</a></li> <li><a href="#HGX-B200--HGX-B100">HGX B200 / HGX B100</a></li> <li><a href="#NVIDIA-GB200-NVL72">NVIDIA GB200 NVL72</a></li> <li><a href="#DGX-SuperPOD-GB200版">DGX SuperPOD GB200版</a></li> </ul> </li> <li><a href="#製品の投入時期">製品の投入時期</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Blackwell">Blackwell</h1> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="「Blackwell」GPU(左)と「Hopper」GPU(右)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240319/20240319104951.png" width="1200" height="676" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>「Blackwell」GPU(左)と「Hopper」GPU(右)</figcaption></figure></p> <p>「Blackwell」はアーキテクチャとして「Hopper」の後継にあたるものになります。NVIDIAのアーキテクチャは基本的に数学者の名前にちなんでいますが、今回はDavid Blackwell氏にちなんだ名前となっているようです。</p> <p>最大の特徴は、Hopperとは異なり1パッケージあたり2つのダイを備えている点です。後述する「NVIDIA B200」もそうですが、一つのボードに2つのチップが搭載されています。GPU間は、10 TB/sという超高速のインターコネクト「NV-HBI」で接続されます。</p> <p>製造プロセスについては、TSMC 4NPプロセスとなり、Hopper及びAda Lovelaceから大きく変わったわけではないため、密度の向上にはつながっていないものと見られます。おそらく、GPUの物理的な規模を大きくするには微細化だよりで密度を向上するのではなく、インターコネクトを高速化して2ダイを搭載したほうが効率的に規模をスケーリングできるという判断になったのでしょう。</p> <p>また、GPU内部の設計を見ますと、Transformer Engineが第2世代となり、FP4演算とFP6演算に対応しています。</p> <p>周りの環境に関してもアップデートされており、第5世代NVLinkは、最大576基のGPUを接続し、双方向1.8 TB/sの帯域で接続されます。これはHopperの2倍高速です。では、実際の製品を見ていきます。</p> <h1 id="B200とB100">B200とB100</h1> <p>実際に「Blackwell」を採用するのは「NVIDIA B200」と「NVIDIA B100」GPUです。これは「NVIDIA H100」の後継となるGPGPUで、B200がフラグシップモデルとなります。</p> <p>B100/B200はやはりパッケージあたり2ダイを備えています。これによってパッケージのサイズも大きくなっています。</p> <p>メモリはパッケージあたり8基、ダイあたり4基となっています。HBM3eチップ当たりの容量は24GBで、総容量は192GBとなっています。メモリ帯域幅は8TB/sとこれまた非常に高速です。</p> <p>残念ながら、現時点で何基のコアが搭載されているのかなどの情報は明かされていないため、性能だけをお伝えしていきます。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> B200 </th> <th> B100 </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> FP4 </td> <td> 18 PFLOPS </td> <td> 14 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP6/FP8 </td> <td> 9 PFLOPS </td> <td> 7 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> INT8 </td> <td> 9 POPS </td> <td> 7 POPS </td> </tr> <tr> <td> BF16/FP16 </td> <td> 4.5 PFLOPS </td> <td> 3.5 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> TF32 </td> <td> 2.25 PFLOPS </td> <td> 1.8 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP64 </td> <td> 40 TFLOPS </td> <td> 30 TFLOPS </td> </tr> </tbody> </table> <p>FP4演算に対応している関係もあり、18 PFLOPSを実現しています。後述するGB200 Superchipsの場合、もう少し性能が上がり、20 PFLOPSを実現しているのだから恐ろしいものです。</p> <p>基本的にB200はH100と比較して大規模ですが、B100はH100からの乗り換えに適しています。B200は1000W TDPのところ、B100はH100と同じ700Wに抑えられており、またx86 CPUとB200あるいはB100を8基搭載する新しい「HGX」システムは、「HGX B100」が「HGX H100」をそのまま置き換えられるように設計されています。</p> <p>AI以外のワークフローでも性能を発揮できるようになっており、信頼性が向上する機能を搭載している他、データ解凍用のアクセラレータ、データベース高速化のためのアクセラレータなどが搭載されており、様々な場面でデータセンターでの生産性が向上するとしています。</p> <h2 id="ネットワーク">ネットワーク</h2> <p>更に、コネクトの部分でも新製品を発表しており、「NVIDIA Quantum-X800」や「Spectrum-X800」などが用意されており、800GbpsでGPU間を接続し、最大10万基のB200を1台のGPUとして扱うことも可能であるとのことです。</p> <h1 id="GB200">GB200</h1> <p>同時に、Superchipとして展開されている「GB200 Superchip」も発表されています。こちらは、Grace CPUにB200 GPUを搭載したモデルで、特筆すべきなのは、Graceが1基に対してB200が2基搭載されている点です。</p> <p>GB200で動作しているB200は性能が若干向上し、1基あたり最大20 PFLOPS(FP4)、システムあたり40 PFLOPSを実現します。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> GB200 </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> FP4 </td> <td> 40 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP6/FP8 </td> <td> 20 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> INT8 </td> <td> 20 POPS </td> </tr> <tr> <td> BF16/FP16 </td> <td> 10 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> TF32 </td> <td> 5 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP64 </td> <td> 90 TFLOPS </td> </tr> </tbody> </table> <p>GB200を使用した時、H100と比較してAIトレーニング時に4倍、推論時には30倍、電力効率が25倍となっていると説明しています。</p> <h1 id="システム">システム</h1> <p>また、B200、GB200、B100を搭載するシステムも発表されています。</p> <h2 id="DGX-B200">DGX B200</h2> <p>「DGX B200」は第5世代Xeon SPである「Xeon Plarinum 8570」を2ソケットと、B200 GPUを8基搭載したラックサーバーです。消費電力は最大14.3kW。</p> <p>性能は、トレーニングに72 PFLOPS、推論で144 PFLOPSとなっています。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> 仕様 </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> CPU </td> <td> 2x Xeon Platinum 8570<br>(計112コア) </td> </tr> <tr> <td> RAM </td> <td> 最大4TB </td> </tr> <tr> <td> GPU </td> <td> 8x B200 </td> </tr> <tr> <td> vRAM </td> <td> 1440GB </td> </tr> <tr> <td> NVSwitch </td> <td> 2 </td> </tr> <tr> <td> 最大電力 </td> <td> 14.3kW </td> </tr> <tr> <td> ネットワーク </td> <td> 8x NVIDIA ConnectX-7 VPI(OSFPポート)<br>BlueField-3 DPU(QSFPポート) </td> </tr> <tr> <td> ストレージ </td> <td> 2x 1.9 TB NVMe(OS用)<br>8x 3.84 TB NVMe U.2(データ用) </td> </tr> </tbody> </table> <p>DGX B200は、1兆パラメータのモデルも想定しており、推論性能は15倍となっているとのことです。</p> <h2 id="HGX-B200--HGX-B100">HGX B200 / HGX B100</h2> <p>OEM向けの「HGX B200」と「HGX B100」も登場しています。すでにこちらはGigabyteから搭載製品が予告されています。</p> <p>性能のみ示します。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> HGX B200 </th> <th> HGX B100 </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> FP4 </td> <td> 144 PFLOPS </td> <td> 112 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP8 </td> <td> 72 PFLOPS </td> <td> 56 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP16 </td> <td> 36 PFLOPS </td> <td> 28 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> TF32 </td> <td> 18 PFLOPS </td> <td> 14 PFLOPS </td> </tr> <tr> <td> FP64 </td> <td> 40 TFLOPS </td> <td> 30 TFLOPS </td> </tr> </tbody> </table> <h2 id="NVIDIA-GB200-NVL72">NVIDIA GB200 NVL72</h2> <p>「NVL72」は、2基のGB200を搭載できるブレードサーバー18台で構成されたラックです。Grace CPUが36台、B200 GPUが72台搭載できます。</p> <p>冷却機構には流石に水冷を用いています。</p> <p>性能は、全体で1.4 EFLOPSになるとのことです。</p> <h2 id="DGX-SuperPOD-GB200版">DGX SuperPOD GB200版</h2> <p>そして、Hopperの際にも登場したDGX SuperPODが、Grace CPUを搭載してBlackwell版が登場しました。</p> <p>NVL72と同じ構成の「DGX GB200」を8基搭載しており、合計288基のGrace CPU(合計コア数20,736コア)と、576基のB200 GPUを搭載しており、FP4演算で最大11.5 EFLOPSのピーク性能を発揮します。</p> <p>恐ろしいかな。そろそろTOP 500の割と上位のところにGraceのスパコンが入ってきそうですがどうですかね?(まだIntel/AMDのほうが性能高い?)</p> <h1 id="製品の投入時期">製品の投入時期</h1> <p>B200やGB200を搭載したシステムは今年中に投入される計画となっており、クラウドではAWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudで提供されることが明かされている他、Cisco、Dell、HPC、Lenovo、Supermicroなどのサーバーベンダーから搭載製品が提供される見通しです。</p> <p>現時点で価格は不明ですが、1基あたり5~600万円はくだらないかと。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.youtube.com/watch?v=Y2F8yisiS6E" title="GTC March 2024 Keynote with NVIDIA CEO Jensen Huang - YouTube">GTC March 2024 Keynote with NVIDIA CEO Jensen Huang - YouTube</a></li> <li><a href="https://www.nvidia.com/en-us/data-center/technologies/blackwell-architecture/" title="Blackwell Architecture for Generative AI | NVIDIA">Blackwell Architecture for Generative AI | NVIDIA</a></li> <li><a href="https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-blackwell-dgx-generative-ai-supercomputing" title="NVIDIA Launches Blackwell-Powered DGX SuperPOD for Generative AI Supercomputing at Trillion-Parameter Scale | NVIDIA Newsroom">NVIDIA Launches Blackwell-Powered DGX SuperPOD for Generative AI Supercomputing at Trillion-Parameter Scale | NVIDIA Newsroom</a></li> <li><a href="https://www.nvidia.com/en-us/data-center/dgx-superpod-gb200/" title="DGX SuperPOD with DGX GB200 Systems | NVIDIA">DGX SuperPOD with DGX GB200 Systems | NVIDIA</a></li> <li><a href="https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-blackwell-platform-arrives-to-power-a-new-era-of-computing" title="NVIDIA Blackwell Platform Arrives to Power a New Era of Computing | NVIDIA Newsroom">NVIDIA Blackwell Platform Arrives to Power a New Era of Computing | NVIDIA Newsroom</a></li> <li><a href="https://www.nvidia.com/en-us/data-center/hgx/" title="HGX AI Supercomputing Platform | NVIDIA">HGX AI Supercomputing Platform | NVIDIA</a></li> <li><a href="https://www.nvidia.com/en-us/data-center/dgx-b200/" title="DGX B200 | NVIDIA">DGX B200 | NVIDIA</a></li> <li><a href="https://resources.nvidia.com/en-us-dgx-systems/dgx-b200-datasheet" title="NVIDIA DGX B200 Datasheet">NVIDIA DGX B200 Datasheet</a></li> <li><a href="https://www.nvidia.com/en-us/data-center/tensor-cores/" title="Tensor Cores: Versatility for HPC & AI | NVIDIA">Tensor Cores: Versatility for HPC &amp; AI | NVIDIA</a></li> <li><a href="https://videocardz.com/press-release/gigabyte-to-launch-hgx-superchips-and-pcie-cards-based-on-nvidia-blackwell-b200-tensor-gpu" title="GIGABYTE to launch HGX, Superchips, and PCIe cards based on NVIDIA "Blackwell" B200 Tensor Core GPU - VideoCardz.com">GIGABYTE to launch HGX, Superchips, and PCIe cards based on NVIDIA "Blackwell" B200 Tensor Core GPU - VideoCardz.com</a></li> <li><a href="https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1577301.html" title="NVIDIA、1パッケージに2ダイの新型GPU「Blackwell」。AI性能は学習4倍、推論30倍に - PC Watch">NVIDIA、1パッケージに2ダイの新型GPU「Blackwell」。AI性能は学習4倍、推論30倍に - PC Watch</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Qualcomm、「Snapdragon 8s Gen 3」を発表 ~ 8 Gen 3の廉価帯グレードだがプレミアムグレード hatenablog://entry/6801883189091738524 2024-03-18T16:07:53+09:00 2024-03-18T16:07:53+09:00 3行まとめ Qualcommは「Snapdragon 8s Gen 3」を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240318/20240318154531.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Qualcommは「Snapdragon 8s Gen 3」を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Snapdragon-8s-Gen-3">Snapdragon 8s Gen 3</a></li> <li><a href="#搭載製品">搭載製品</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Snapdragon-8s-Gen-3">Snapdragon 8s Gen 3</h1> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="Snapdragon 8s Gen 3(出典:Qualcomm)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240318/20240318160708.png" width="814" height="336" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>Snapdragon 8s Gen 3(出典:<a href="https://www.qualcomm.com/news/releases/2024/03/qualcomm-brings-the-best-of-on-device-ai-to-more-smartphones-wit">Qualcomm</a>)</figcaption></figure></p> <p>Snapdragon 8s Gen 3は、プレミアムグレードであるSnapdragon 8シリーズの中でも、若干安価帯となるグレードとして新たに新設されたものになります。Qualcommは、Snapdragonのラインナップの再編を行っており、アッパーハイエンドの7番台では、メインのSnapdragon 7共に、上位の「Snapdragon 7+」と、廉価版の「Snapdragon 7s」を展開しています。Snapdragon 8番台では「Snapdragon 8+」のみの展開がありましたが、廉価帯はありませんでしたがそれが登場した形になります。</p> <p>Snapdragon 8s Gen 3は、基本的にSnapdragon 8 Gen 3から仕様を落としたものになっており、8 Gen 3では1+5+2(プライム+性能+効率)だったコア構成が、1+4+3となっていたり、CPUのクロックが400MHz程度落とされているなどの変更があります。それ以外にも、GPUがグローバルイルミネーションに対応していなかったり、メモリの速度がLPDDR5x-4800からLPDDR5x-4200となっていたり、ISPが8K HDRや4K/120Hzに対応していなかったりといった変更があります。</p> <p>また、内蔵モデムの世代が古くなっており、「Snapdragon X70」となっています。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> 8 Gen 3 </th> <th> 8s Gen 3 </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> CPU総コア数 </td> <td> 8 </td> <td> 8 </td> </tr> <tr> <td> CPUコア構成 </td> <td> 1Pr+5P+2E </td> <td> 1Pr+4P+3E </td> </tr> <tr> <td> プライムコア </td> <td> Cortex-X4<br>3.4 GHz </td> <td> Cortex-X4<br>3.0 GHz </td> </tr> <tr> <td> 高性能コア </td> <td> Cortex-A720<br>3.2 GHz </td> <td> Cortex-A720<br>2.8 GHz </td> </tr> <tr> <td> 高効率コア </td> <td> Cortex-A520<br>2.3 GHz </td> <td> Cortex-A520<br>2.0 GHz </td> </tr> <tr> <td> GPU </td> <td> Adreno </td> <td> Adreno </td> </tr> <tr> <td> NPU </td> <td> Hexagon </td> <td> Hexagon </td> </tr> <tr> <td> RAM </td> <td> LPDDR5x-4800 </td> <td> LPDDR5x-4200 </td> </tr> <tr> <td> モデム </td> <td> Snapdragon X75 </td> <td> Snapdragon X70 </td> </tr> </tbody> </table> <h1 id="搭載製品">搭載製品</h1> <p>Qualcommは、Snapdragon 8s Gen 3の出荷をすでに開始しており、Honor、iQOO、realme、Redmi、Xiaomiなどから登場製品が登場するとしています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.qualcomm.com/news/releases/2024/03/qualcomm-brings-the-best-of-on-device-ai-to-more-smartphones-wit" title="Qualcomm Brings the Best of On-Device AI to More Smartphones with Snapdragon 8s Gen 3 | Qualcomm">Qualcomm Brings the Best of On-Device AI to More Smartphones with Snapdragon 8s Gen 3 | Qualcomm</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Microsoft、「Office 2024」「Office LTSC 2024」を今年後半に発売すると発表 ~ Windows 11のLTSCも登場 hatenablog://entry/6801883189091616760 2024-03-18T01:49:04+09:00 2024-03-18T01:49:04+09:00 3行まとめ Microsoftは、「Office 2024」と「Office LTSC 2024」の今年後半の発売を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240318/20240318014828.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Microsoftは、「Office 2024」と「Office LTSC 2024」の今年後半の発売を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Office">Office</a></li> <li><a href="#Office-2024">Office 2024</a></li> <li><a href="#Windows-11のLTSC">Windows 11のLTSC</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Office">Office</h1> <p>現在Officeは、サブスクリプション型のMicrosoft 365と、永続ライセンス型のOffice 2021などが並行しています。Office 2024はOffice 2021の後継となるものとなります。</p> <p>Microsoft 365では、常に最新の機能を使うことができますが、永続ライセンス版は機能はおおよそ固定されます。また、メジャーアップデートのアップグレードについても有料となります。更に、1TBのOneDrive容量なども用意されています。</p> <p>基本的にMicrosoftはMicrosoft 365の仕様を推奨しています。</p> <h1 id="Office-2024">Office 2024</h1> <p>Office 2024では、Microsoft Publisherが廃止されるため同梱されず、またTeamsアプリも同梱されません。また、AI機能についても詳細は不明ですが搭載されないことを明らかにしています。</p> <p>機能としては、Microsoft 365で提供されている機能が追加される予定です。具体的な機能については発売が近づいたら紹介される見込みです。</p> <p>法人向けの「Office LTSC 2024」は5年間のサポートで、10%値上げされることが予告されています。</p> <p>個人向けの「Office 2024」も5年間サポートされますが、価格は据え置きとなります。</p> <p>また、Windows 11向けとともにMac版とWindows 10版(32bit含む)も用意されていることが明らかになっています。</p> <h1 id="Windows-11のLTSC">Windows 11のLTSC</h1> <p>以前お伝えしたように、今年の後半には「Windows 11」として初めてのLTSCとなる「Windows LTSC 2024」がリリースされる予定で、こちらもサポート期間が5年間となっています。</p> <p><a href="https://nishikiout.net/entry/2023/04/28/095610" title="Microsoft、「Windows 11」のLTSC版は2024年後半にリリースすると発表 - Nishiki-Hub">Microsoft、「Windows 11」のLTSC版は2024年後半にリリースすると発表 - Nishiki-Hub</a></p> <p>MicrosoftはOffice LTSC 2024とWindows LTSC 2024と同じライフサイクルになることを示唆しており、おそらく共に2029年までサポートされる見込みです。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-365-blog/upcoming-preview-of-microsoft-office-ltsc-2024/ba-p/4082963" title="Upcoming preview of Microsoft Office LTSC 2024 - Microsoft Community Hub">Upcoming preview of Microsoft Office LTSC 2024 - Microsoft Community Hub</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd 共通テスト「情報」の試作問題を解いてみる【解説付き】 hatenablog://entry/820878482972676546 2024-03-17T17:39:18+09:00 2024-03-19T19:02:52+09:00 本日の内容 近年、特に情報分野への注目が高まっていますね。ICT社会の到来やら、IoT技術の発展やら。情報技術はこの数十年で目まぐるしく発達しました。そんな中、日本も情報教育に力を入れているような気がします。その例の一つが共通テストに国数英社理と新たに追加される「情報」の科目。今回は、大学入試センターと文部科学省がそれぞれ公開しているサンプル問題・試作問題を解いて解説してみようと思います。一応情報学生なので(応用情報も合格したしな!!!)。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="本日の内容"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317173849.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>本日の内容</figcaption></figure></p> <p>近年、特に情報分野への注目が高まっていますね。ICT社会の到来やら、IoT技術の発展やら。情報技術はこの数十年で目まぐるしく発達しました。そんな中、日本も情報教育に力を入れているような気がします。その例の一つが共通テストに国数英社理と新たに追加される「情報」の科目。今回は、大学入試センターと文部科学省がそれぞれ公開しているサンプル問題・試作問題を解いて解説してみようと思います。一応情報学生なので(応用情報も合格したしな!!!)。</p> <p>この記事では、大学入試センターの試作問題を解いてみました。文部科学省版のサンプル問題はComing Soonということで。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#概要">概要</a></li> <li><a href="#大学入試センター版">大学入試センター版</a><ul> <li><a href="#第1問">第1問</a><ul> <li><a href="#問1a">問1a</a></li> <li><a href="#問1b">問1b</a></li> <li><a href="#問2">問2</a></li> <li><a href="#問3">問3</a></li> <li><a href="#問4">問4</a></li> </ul> </li> <li><a href="#第2問A">第2問A</a><ul> <li><a href="#問1">問1</a></li> <li><a href="#問2-1">問2</a></li> <li><a href="#問3-1">問3</a></li> <li><a href="#問4-1">問4</a></li> </ul> </li> <li><a href="#第2問B">第2問B</a><ul> <li><a href="#問1-1">問1</a></li> <li><a href="#問2-2">問2</a></li> </ul> </li> <li><a href="#第3問">第3問</a><ul> <li><a href="#問1-2">問1</a></li> <li><a href="#問2-3">問2</a></li> <li><a href="#問3-2">問3</a></li> </ul> </li> <li><a href="#第4問">第4問</a><ul> <li><a href="#問1-3">問1</a></li> <li><a href="#問2-4">問2</a></li> <li><a href="#問3-3">問3</a></li> <li><a href="#問4-2">問4</a></li> <li><a href="#問5">問5</a></li> </ul> </li> </ul> </li> </ul> <h1 id="概要">概要</h1> <p>別に概要とか説明してもあれなんでサクッと行くと。</p> <p>共通テストに「情報」が追加されるのは令和6年度(2025年度)からなので、導入されるのは2025年1月の共通テストということになります。現在高校2年生がその最初の生徒になるわけですね。情報以外にも変わるみたいですが、それは本稿ではノータッチで。</p> <p>一応、高校の情報Iの学習指導要領が出題範囲となっているようです。情報社会におけるリテラシーやストラテジのような設問から、擬似言語のような設問、統計学まで、情報に関して広く浅い知識が求められているようです。若干の数学もありますが、数学嫌いな私から見ても、そんなに難しくはないと言えます。そもそも統計学はそこまで苦手じゃないってのもありますけれども。</p> <p>難易度はITパスポート以上、基本情報技術者試験未満ということで。チョーむずい!!わけではなく、着実に勉強していけばなんとかなります。マーク式なので、焦らずやればどうにかなるんじゃないかなとはおもいます。</p> <p>一応、しっかり一度解いて、回答確認してるので正確なはずだけど、間違ってたらごめんなさいということで</p> <h1 id="大学入試センター版">大学入試センター版</h1> <p>では、まず、大学入試センターが公開している試作問題から見ていきましょう。</p> <p>出典:大学入試センター<br> <a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003277.pdf&n=6-2-1_%E8%A9%A6%E4%BD%9C%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8E%E6%83%85%E5%A0%B1%E2%85%A0%E3%80%8F%E2%80%BB%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B412%E6%9C%8823%E6%97%A5%E4%B8%80%E9%83%A8%E4%BF%AE%E6%AD%A3.pdf">https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003277.pdf&n=6-2-1_%E8%A9%A6%E4%BD%9C%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8E%E6%83%85%E5%A0%B1%E2%85%A0%E3%80%8F%E2%80%BB%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B412%E6%9C%8823%E6%97%A5%E4%B8%80%E9%83%A8%E4%BF%AE%E6%AD%A3.pdf</a></p> <h2 id="第1問">第1問</h2> <p>第1問は、「情報社会と人との関わりの中で,情報及び情報技術に関して科学的に理解し,適切に活用できるかを問う。」<a href="#f-2301e06f" id="fn-2301e06f" name="fn-2301e06f" title="令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター">*1</a>とされており、リテラシーに近い問題が出題されていますが、途中でパリティがでてくるあたり、本気だなぁとか思ってます。</p> <h3 id="問1a">問1a</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1 a</span> <p>SNS やメール,Web サイトを利用する際の注意や判断として,適当なものを,次の0〜5のうちから二つ選べ。ただし,解答の順序は問わない。</p> <ul> <li>0: 相手からのメッセージにはどんなときでも早く返信しなければいけない。</li> <li>1: 信頼関係のある相手と SNS やメールでやり取りする際も,悪意を持った者がなりすましている可能性を頭に入れておくべきである。</li> <li>2: Web ページに匿名で投稿した場合は,本人が特定されることはない。</li> <li>3: SNS の非公開グループでは,どんなグループであっても,個人情報を書き込んでも問題はない。</li> <li>4: 一般によく知られているアニメのキャラクターの画像を SNS のプロフィール画像に許可なく掲載することは,著作権の侵害にあたる。</li> <li>5: 芸能人は多くの人に知られていることから肖像権の対象外となるため,芸能人の写真を SNS に掲載してもよい。</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 1 , 4</strong></p> <p>この問題はリテラシーを問う問題ですね。</p> <p>1: インターネットにおいて、第3者が知人友人、著名人になりすましていることは多々あります。最近であれば、ディープフェイクという、AI技術を用いてあたかもその人が発言しているかのように動画を作成し、なりすますこともあるため注意が必要です。</p> <p>4: インターネットに限らず、公開されているすべてのもの(著作物)には著作権があります。この記事も著作物で、私の定めた利用規約に基づいた利用方法でないと転載などする事はできません。それを保存して、自分だけで楽しむのであれば問題ありませんが、インターネットでだれでも見える形で公開すると著作権を侵害することになります。アニメやテレビドラマの1つのシーンであっても例外ではありません。ただし、著作権者の許可があれば可能です。</p> <p></details></p> <h3 id="問1b">問1b</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1b</span> <p>インターネット上の情報の信ぴょう性を確かめる方法として,最も適当なものを次の ~ のうちから一つ選べ。</p> <ul> <li>0: 検索エンジンの検索結果で,上位に表示されているかどうかで判断する。</li> <li>1: Q&A サイトの回答は,多くの人に支持されているベストアンサーに選ばれているかどうかで判断する。</li> <li>2: SNS に投稿された情報は,共有や「いいね」の数が多いかどうかで判断する。</li> <li>3: 特定の Web サイトだけでなく,書籍や複数の Web サイトなどを確認し,比較・検証してから判断する。</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 3</strong></p> <p>引き続き、リテラシーを問う問題でした。</p> <p>基本的に、インターネットの情報は不特定多数の人が書き込む事ができるため、その情報が正しいかを精査する必要があります。その最も簡単な方法としては、一次情報を確認する、複数の情報源を参照するなどがあります。特に複数の情報源の更に大本の情報源が同一の場合、大本の情報源が虚偽の情報を流していると複数の情報源であっても虚偽の情報が掲載されていることもあるため、実際には書籍や論文等による精査が最も確実性が高いです。</p> <p></details></p> <h3 id="問2">問2</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問2</span> <p>次の文章の空欄 エ・オ に入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。</p> <p>データの通信において,受信したデータに誤りがないか確認する方法の一つにパリティチェックがある。この方法では,データにパリティビットを追加してデータの誤りを検出する。ここでは,送信データの 1 の個数を数えて,1 の個数が偶数ならパリティビット 0 を,1 の個数が奇数ならパリティビット 1 を送信データに追加して通信することを考える。例えば,図 1 に示すように送信データが「01000110」の場合,パリティビットが 1 となるため,パリティビットを追加したデータ「010001101」を送信側より送信する。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図1 送信データ「01000110」とパリティビット(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003124042.png" width="278" height="145" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図1 送信データ「01000110」とパリティビット(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>受信側では,データの 1 の個数が偶数か奇数かにより,データの通信時に誤りがあったかどうかを判定できる。この考え方でいくと,<b>エ</b> 。</p> <p>例えば,16 進法で表記した「7A」を 2 進法で 8 ビット表記したデータに,図 1 と同様にパリティビットを追加したデータは,「<b>オ</b>」となる。</p> <p><b>「エ」の解答群</b></p> <ul> <li>0:パリティビットに誤りがあった場合は,データに誤りがあるかどうかを判定できない</li> <li>1:パリティビットを含め,一つのビットの誤りは判定できるが,どのビットに誤りがあるかは分からない</li> <li>2:パリティビットを含め,一つのビットの誤りは判定でき,どのビットに誤りがあるかも分かる</li> <li>3:パリティビットを含め,二つのビットの誤りは判定できるが,どのビットに誤りがあるかは分からない</li> <li>4:パリティビットを含め,二つのビットの誤りは判定でき,どのビットに誤りがあるかも分かる</li> </ul> <p><b>「オ」の解答群</b></p> <ul> <li>0: 011110100</li> <li>1: 011110101</li> <li>2: 011110110</li> <li>3: 011110111</li> <li>4: 101001110</li> <li>5: 101001111</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. エ: 1 , オ:1</strong></p> <p>パリティビットは問題文中にもあるように、受信したデータに誤りがないかを確認するビットとしてよく使われています。ビットとは、2進数で表したときの1つの桁のことを言います。</p> <p>エは1が正しいです。このようなパリティビットの場合、一つのビットが誤っていればデータに誤りがあることが確認できます。考え方としては、偶数と奇数は交互であるため、1桁間違っていたとしても+1か-1になり、パリティビットに違いが現れるためです。一方で偶数個のビット誤っていると、パリティビットは正しいビットとなります。よって3と4は誤りです。また、パリティビットは1の個数だけをみて判断するため、場所を特定する事はできません。よって2も誤りとなります。</p> <p>例を上げて考えてみましょう。今回は、1の個数が奇数ならパリティビットが1、偶数ならパリティビットが0となりますね。「0110」を正しいデータとしたとき、正確なパリティビットは1の個数が偶数なので「0」となり、これを合わせて「01100」となります。</p> <p>これが、何らかの影響で「1110」と、最初のビットだけ変わってしまいました。この場合、パリティビットは「1」となるため、正しいデータのパリティビットと異なることからこれが誤りであることがわかります。では、「1110」ではなく、「0111」と誤った場合を考えてみましょう。この場合、のパリティビットも「1」となります。このことから、パリティビットだけでは、誤ったビットの位置を特定することはできません。よって、 2と4は誤りです。</p> <p>次に、2つのビットを誤った場合を見てみましょう。「1111」と真ん中2つのビットが誤っている場合を考えます。この場合、1の個数は4個、つまり偶数であるため、正しいデータと同じパリティビットは「0」となります。このことから、偶数個の誤りがあった場合、パリティビットは正しいデータとおなじになってしまうため、3,4も誤りとなります。</p> <p>最後に0の選択肢です。これはパリティビットをふくめてそもそもデータが誤っていることがわかります。ただ、パリティビットが誤っているのか、データが誤っているのかは特定することができません。よって、データに限って誤りがあるかを確認することができないため、不正解となります。おれは0と1で迷った。</p> <hr> <p>オは、7Aをパリティビット付きで考えます。まず、16進数を一気に2進数に直しちゃいます。方法は簡単で、7とAそれぞれを2進数になおしてそれを連結するだけです。情報の科目に臨まれる方は16進数の0〜Fの2進数表記を暗記しておくことをおすすめしますが、もっと簡単方法もあります。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="2進数の仕組み"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003132337.png" width="1200" height="955" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>2進数の仕組み</figcaption></figure></p> <p>2進数は4bitまでなら、左から8 4 2 1で、1であるビットの桁と対応する数字を足して上げれば求まります。7であれば、4+2+1になりますから「0111」、9であれば8+1となるので「1001」となります。もし、暗記したけどわすれちゃったときはこれ使いましょう。</p> <p>で話をもとに戻し、7は「0111」、Aは「1010」なので「01111010」が7Aの2進数表記となります。そして1の個数は5つで奇数なので、パリティビットは「1」よって、「011110101」が答えとなり、1番が正解となりますね。</p> <p></details></p> <h3 id="問3">問3</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問3</span> <p>次の文章を読み,空欄 カ~ク に入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。</p> <p>基本的な論理回路には,論理積回路(AND 回路),論理和回路(OR 回路),否定回路(NOT 回路)の三つがあげられる。これらの図記号と真理値表は次の表1で示される。真理値表とは,入力と出力の関係を示した表である。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表1 図記号と真理値表(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003132955.png" width="679" height="288" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表1 図記号と真理値表(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>(1) S航空会社が所有する旅客機の後方には,トイレが二つ(A・B)ある。トイレ A とトイレ B の両方が同時に使用中になると乗客の座席前にあるパネルのランプが点灯し,乗客にトイレが満室であることを知らせる。入力 A は,トイレ A が使用中の場合には1,空いている場合には0とする。B についても同様である。出力 X はランプが点灯する場合に1,点灯しない場合に0となる。これを実現する論理回路は次の図2である</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図2 (1)の論理回路(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003133111.png" width="305" height="116" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図2 (1)の論理回路(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>S航空会社では新しい旅客機を購入することにした。この旅客機では,トイレを三つ(A・B・C)に増やし,三つのうちどれか二つ以上が使用中になったら混雑を知らせるランプを点灯させる。入力や出力は(1)と同様とする。この場合の真理値表は で,これを実現する論理回路は図3である。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図3及び、解答群(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003133234.png" width="740" height="884" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図3及び、解答群(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> </div> <p>若干図が多いので、<a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&amp;f=abm00003277.pdf&amp;n=6-2-1_%E8%A9%A6%E4%BD%9C%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8E%E6%83%85%E5%A0%B1%E2%85%A0%E3%80%8F%E2%80%BB%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B412%E6%9C%8823%E6%97%A5%E4%B8%80%E9%83%A8%E4%BF%AE%E6%AD%A3.pdf">原本</a>を見ることもおすすめします。</p> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. カ: 0 , キ:2, ク:1</strong></p> <p>最初に行っておきます。時間配分でこの時点で10分以上経過している場合、<b>ク</b>を捨てる選択肢を用意することをおすすめします。沼ると時間かかります。</p> <p>論理回路の記号などは表1のように基本的に資料が用意されているので覚える必要はありませんが、予め認識しておくことで問題を解く速度は上がるでしょう。</p> <p>図2において、AとBはそれぞれトイレの使用状況を表しており、1なら使用中、0なら空室であるとなります。そしてXは両方が満室なら点灯させたいとしており、点灯するときは1、それ以外は0となります。</p> <p>つまりAとB両方が「1」のときだけ、Xを「1」にしたいわけです。難しく考える必要はありません。答えは表1と照らし合わせて、論理積回路となる0番が正解となります。</p> <hr /> <p>(2)では、トイレの数が2つから3つに、点灯条件がすべて満室から2つ満室にかわりました。今回、表1に用意された回路はすべて2つの入力しかできませんので、組み合わせが必要です。</p> <p>先に<b>キ</b>の解説。これは、A/B/Cのうち「1」が2つ以上ある場合のすべてにおいてXが「1」となっている選択肢を選びます。1番,3番はそれぞれ「1」が1つのときだけでもXが1になっているので不正解。0番は「1」が3つのときしかXが1になっていないので不正解。よって2番が正解となります。</p> <hr /> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="説明のために番号付け"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003135840.png" width="459" height="247" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>説明のために番号付け</figcaption></figure></p> <p>それでは、<b>ク</b>を見ます。説明のために、各記号をこの画像の通りに番号付けし、AとBの論理積を「A and B」、論理和を「A or B」、否定を「not A」と表記することにします。</p> <p>図3の上部にある図中④の記号は<code>(A and B)</code>である図中①と、<code>(B and C)</code>である図中②が繋がっている論理和となり、<code>①or②</code>となります。これを更に言い換えれば、Bを含めて2つ以上の入力が「1」のときに「1」を出力する記号であることになります。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図中④の出入力"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003142043.png" width="496" height="454" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図中④の出入力</figcaption></figure></p> <p>そして、<b>ク</b>とつながる図中③の記号は<code>A and C</code>となります。つまり、図中④では、Bを含む組み合わせの検証ができ、図中③では、AとCの組み合わせえを検証できるということになり、これらはどちらかが成り立てばいいので<b>ク</b>の答えは選択肢2番の論理和となります。</p> <p>とひらめければ御の字ですが、ここの問題は沼ると時間を食います。この解法は入力から導き出しましたが、これはかなり運がいい場合しか通用しない場合があります。</p> <p>この問題の王道スタイルは、それぞれの入力と回路図をみて、<b>キ</b>の表が成り立つように見ていく方法ですが、結構時間かかりますね。<strong>運良くその組み合わせが見つかればいいですが、時間がかかると思ったら捨てて最後に回ってきても問題はないかと</strong>。</p> <p>どのように見ていくかというのを説明します。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="検証するための表"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003141354.png" width="788" height="454" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>検証するための表</figcaption></figure></p> <p>選択肢ごとにこの表を作ります。沼ると選択肢分のこの表を作る必要があるので時間がかかるわけです。</p> <p></details></p> <h3 id="問4">問4</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問4</span> <p>次の文を読み,空欄<b>ケ</b> ~ <b>サ</b>に入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。ただし,空欄 <b>コ</b>・<b>サ</b> は解答の順序は問わない。</p> <p>情報を整理して表現する方法として,アメリカのリチャード・S・ワーマンが提唱する「究極の5つの帽子掛け」というものがある。これによれば,情報は無限に存在するが,次の5つの基準で情報の整理・分類が可能という。</p> <ul> <li>場所・・・物理的な位置を基準にする (例:都道府県の人口,大学のキャンパスマップ)</li> <li>アルファベット・・・言語的な順番を基準にする(日本語なら五十音)(例:辞書,電話帳)</li> <li>時間・・・時刻の前後関係を基準にする(例:歴史年表,スケジュール)</li> <li>カテゴリー・・・物事の差異により区別された領域を基準にする(例:生物の分類,図書館の本棚)</li> <li>階層(連続量)・・・大小や高低など数量的な変化を基準にする(例:重要度順の ToDo リスト,ファイルサイズの大きい順)</li> </ul> <p>この基準によれば,図4の「鉄道の路線図」は<b>ケ</b>を基準にして整理されており,図5のある旅行会社の Web サイトで提供されている「温泉がある宿の満足度評価ランキング」は<b>コ</b>と<b>サ</b>を基準に整理・分類されていると考えられる。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図4及び図5(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003143115.png" width="795" height="1153" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図4及び図5(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p><b>ケ〜サの解答群</b></p> <ul> <li>0: 場所</li> <li>1: アルファベット</li> <li>2: 時間</li> <li>3: カテゴリー</li> <li>4: 階層(連続性)</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. ケ:0 コ,サ:3,4</strong></p> <p>この問題は読む読む問題で知識を問われているわけではありません。国語の問題です。</p> <p>まず、鉄道の路線図は場所によって整理されています。答えは0番 場所です。</p> <p>そして、旅館の方は、リゾートホテルやシティホテルなどカテゴリによって整理されている上、ランキングによって階層として整理されています。よって、3/4番が正解となります。</p> <p></details></p> <h2 id="第2問A">第2問A</h2> <p>第2問は、AとBに分かれています。難易度が若干上がりますが焦らず行きましょー。</p> <p>第2問Aは、「広く私たちの生活の中で利用されている情報技術の一つである二次元コードについて,その仕組みの理解と探究的な活動の中で得られる規則性や特徴について,また,知的財産権との関わりについて考察できるかを問う。 」<a href="#f-09327a42" id="fn-09327a42" name="fn-09327a42" title="令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター">*2</a>とされています。二次元コードつまりはQRコードですが、このQRコードは日本発祥の技術で・・・・という内容。その特許や仕組みについての問題が出題されていますよ。では、まず、第2問Aに共通する問題文を読んでみましょう。</p> <div class="box27"> <span class="box-title">第2問A 問題文</span> <p>次の太郎さんと先生の会話文を読み,問い(問1~4)に答えよ。</p> <p> 太郎:二次元コードって様々なところで使われていて,便利ですね。<br> 先生:二次元コードといってもいろいろ種類があるけれど,日ごろよく目にするものは日本の企業が考えたんだよ。<br> 太郎:すごい発明ですね。企業だから特許を取ったのでしょうか。<br> 先生:もちろん。<b>(ア) </b>世の中で広く使われるようになったんだよ。<br> 太郎:どのくらいの情報を入れられるのでしょうか。<br> 先生:大きさにもよるけど,図1ぐらいの大きさであれば,数字なら 187 文字,英小文字なら 78 文字,記号や漢字なら 48 文字を入れられるよ。二次元コードの形状にはどんな特徴があるかな?<br> 太郎:黒白の小さな正方形で構成されていて,3か所の隅に二重の少し大きな正方形がありますね。<br> 先生:黒白の小さな正方形はセルと言って,1 と 0 に符号化されるんだよ。図1の二次元コードは縦×横が 33×33 のセルで構成されているけど,文字種や文字数などによってセルの縦と横の数が変わり,それにつれて二次元コードの大きさも変わるね。A<u>3か所の隅にある二重の少し大きな正方形は,読み取り機にこの二次元コードがあることを教えている位置検出の目印なんだ。</u><br> 太郎:この二次元コードって一部を隠しても正しく読み取れるんですよね。<br> 先生:B<u>誤り訂正機能だね。工場などでの製品管理でも使えるように,汚れや破損などで一部が読み取れなくても復元できるんだよ。読み取れない面積の割合によって復元できるレベルは4段階あるんだ。</u><br> 太郎:すごい技術ですね。<br> 先生:そうだね。自分でも二次元コードを作成できるから,いろいろ試してみたらどうかな。</p> </div> <p>では設問を見ていきます。</p> <h3 id="問1">問1</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1</span> <p>空欄(ア)に当てはまる文として最も適当なものを,次の0 ~ 3のうちから一つ選べ。</p> <ul> <li>0: そこで,使用料を高くすることでこの二次元コードの価値が上がったから</li> <li>1: しかし,その後特許権を放棄して誰でも特許が取れるようにしたから</li> <li>2: そして,特許権を行使して管理を厳密にしたから</li> <li>3: でも,特許権を保有していても権利を行使しないとしていたから</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 3</strong></p> <p>この問題は、知識が若干問われます。答えは3です。デンソーウェーブという会社が特許を保有し、それをオープンにすること、特許権を行使しないことを宣言しています。同様に「QRコード」という商標もデンソーウェーブが商標権を保有しています。流石に共通テストでは商標を使えなかったのか、「二次元コード」と表現されているのに注目です。</p> <p>この特許に似た事例がUSBです。USBもUSB-IFという業界団体が特許を保有していますが、これは規格の乱立や乗っ取りを防ぐためです。ただ、USB-IFは若干の特許使用料を取ります。同様にBluetoothやWi-Fiも似たような事例ですが、それぞれ似て非なるものなので、抑えておくといいかもしれませんね。 </details></p> <h3 id="問2-1">問2</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1</span> <p>下線部Aの目印は,図2のように,例えば(a)~(c)のどの角度で読み取っても,黒白黒白黒の比が 1:1:3:1:1 となることで,二次元コードの目印として認識できるようになっている。これは,図3のように円形の目印でも同じと考えられるが,正方形の方が都合がよい。その理由として最も適当なものを,後の 0~3のうちから一つ選べ。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図2と図3()"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003152744.png" width="755" height="267" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図2と図3(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <ul> <li>0: 円形では,(d)~(f)の角度によって黒白の比が異なってしまい,正しく読み取れなくなる可能性があるから。</li> <li>1: 円形だと上下左右がないので,二次元コードの向きが分からなくなるから。</li> <li>2: プリンタやディスプレイの解像度によっては,正方形の目印に比べて正しく読み取れる小さな円形の目印を作ることが難しくなるから。</li> <li>3: 円形では目印が斜めに傾いていても,それを認識することができないため正しく読み取ることができないから。</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 2</strong></p> <p>これは、論理的に考えても行けなくはないですが、まあ知識問題です。QRコードの向きは3つの四角いマークで判断します。よって1番はありえません。0番は図3を見ていただければわかるかと思いますが、別に丸形だからといって黒白の比が変わってしまうこともありませんね。3番は、傾きを認識できないとしていますが、そんなことはありません。</p> <p>プリンタやディスプレイは、曲線を描くより、縦横で描画する方が得意です。よって2番が正しいと言えます。</p> <p></details></p> <h3 id="問3-1">問3</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問3</span> <p>太郎さんは,先生から二次元コードを作成することができる図4のようなWeb アプリケーションを教えてもらった。この二次元コード画像作成ツールは,二次元コード化する文字列とセルのサイズ(大きさ),誤り訂正のレベル(復元能力),画像ファイル形式を指定すると二次元コードの画像が作成できるものであった。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図4 二次元コード画像作成ツールの画面()"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003182208.png" width="613" height="452" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図4 二次元コード画像作成ツールの画面(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>下線部Bについて,興味を持った太郎さんは,この作成ツールを使い,二次元コード化する文字列の長さと誤り訂正のレベルによってどのようにセルの縦と横の数が変化するか調べることにした。そこで,試しに英小文字(a~z)で構成する文字列の文字数をいろいろ変えて二次元コードを作成したところ,表1のようになった。表中の n×n はそれぞれセルの縦と横の数を表している。なお,この作成ツールではセルの縦と横の数は自動的に最適な数に調整される。また,復元能力の値(%)が大きいほど誤りを訂正する能力が高いことを表し,例えば,復元能力 30%は,二次元コードの面積の最大 30%が読み取れなくてもデータを復元できることを意味する。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表1 英小文字のみで構成された文字列の文字数と 復元能力を変えて作成した二次元コード(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231003/20231003182357.png" width="739" height="452" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表1 英小文字のみで構成された文字列の文字数と 復元能力を変えて作成した二次元コード(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>この表1の結果から考えられることとして適当なものを,次の 0~5 のうちから二つ選べ。ただし,解答の順序は問わない</p> <ul> <li>0: 同じ復元能力であれば,文字数に比例してセルの数が多くなり,同じセルの大きさであれば二次元コードも大きくなる。</li> <li>1: 復元能力ごとに,文字数の一定の範囲でセルの縦と横の数が決まり,文字数が多くなるほど段階的にセルの縦と横の数は多くなる。</li> <li>2: 文字数とセルの数には関係が見られない。</li> <li>3: ある文字列を復元能力 30%で作成した二次元コードは,同じ文字列を復元能力 7%で作成したものに比べ約 4 倍のセルの数がある。</li> <li>4: 復元能力 30%にするためには,復元能力 7%と比べより多くの情報が必要となる。</li> <li>5: 同じ文字数であれば復元能力を変えてもセルの数は変わらない。</li> </ul> </div> <p><details> <summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 1, 4</strong></p> <p>この問題は読解問題に近いですね。</p> <p>今問題は、一つ一つ選択肢を見ていくことにしましょう。</p> <p>0番「同じ復元能力であれば、文字数に比例してセルの数が多くなり、同じセルの大きさであれば二次元コードも大きくなる。」について。セルの大きさが同じなのであれば、二次元コードが大きくなるは正しいですが、QRコードは比例ではなく、段階的に大きくなるが正解ですので間違いです。</p> <p>1番「復元能力ごとに,文字数の一定の範囲でセルの縦と横の数が決まり,文字数が多くなるほど段階的にセルの縦と横の数は多くなる」について。正しいです。文字数の一定の範囲でセルの縦と横の数が決まります。表中の7%の20文字と30文字、30%の15文字と20文字が、文字数が異なるのにもかかわらず同じセルの数でQRコードの生成をしていますね。</p> <p>2番「文字数とセルの数には関係が見られない」について。これは、比例こそしないものの、段階的には文字数が増えるに連れてセルの数が増えているので間違いです。</p> <p>3番「ある文字列を復元能力 30%で作成した二次元コードは,同じ文字列を復元能力 7%で作成したものに比べ約 4 倍のセルの数がある」について。これは計算してみましょう。15文字で検証しますと7%はセルの数が441、30%は841で、ざっとみても2倍程度しかありません。もしほかにあったとしても、この問題からはわからないものです。よって間違い。</p> <p>4番「復元能力 30%にするためには,復元能力 7%と比べより多くの情報が必要となる」。正しいです。復元能力を上げればその分必要な情報が増えます。表を見ても、どの文字すでも復元能力7%より30%のほうがセルの数が増えていますね。セルの数=情報の量と考えてよいので正解です。</p> <p>5番「同じ文字数であれば復元能力を変えてもセルの数は変わらない」。4番の逆のことを行っています。間違いです。</p> <p></details></p> <h3 id="問4-1">問4</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問4</span> <p>次に,太郎さんは,図4の Web アプリケーションを使って試しに表2のⅠ~Ⅲの三つの文字列について二次元コードを作成してみた。復元能力は7%と30%の両方を作成し,セルサイズもいろいろ変えてみたところ,表3に示す二次元コードが作成された。その結果,復元能力7%と 30%のそれぞれにおいて作成された二次元コードのセルの数は,Ⅰ~Ⅲの文字列で異なっていた。また,Ⅰ~Ⅲの文字列はアルファベットや記号,漢字などが含まれているので,表1の英小文字のみで構成された文字列の文字数とセルの縦と横の数の関係には必ずしもなっていないことが分かった。表3の空欄 <strong>オ</strong> ~ <strong>ク</strong> に当てはまる適当な二次元コードを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表2「二次元コードを作成した文字列」と表3「I~IIIの文字列から作成された二次元コード」(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231009/20231009143314.png" width="1200" height="1135" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表2「二次元コードを作成した文字列」と表3「I~IIIの文字列から作成された二次元コード」(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="オ〜クの解答群(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231009/20231009143414.png" width="1200" height="968" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>オ〜クの解答群(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. オ: 2 カ: 0 キ:3 ク:1 </strong></p> <p>では見ていきましょう。この問題は、先程の問3の延長線です。IからIIIにかけて文字数が増えている=セルが多いというのはおわかりいただけると思います。そして、解答群はQRコード自体のサイズも意地悪に大小していますが、惑わされず数字を見ます。</p> <p>オは、文字数が少ないIの復元能力が小さいものということで、最もセルの数が少ない2番が正解です。</p> <p>カとキは後回しにします。</p> <p>クは文字数が多いIIIかつ、復元能力も大きいものなので、解答群の中で最大の49x49である1番が正解です。</p> <p>キは文字数がI以上III未満のIIかつ、復元能力が大きいものであるということを考えますと、情報量が大きい3番が正解でしょう。</p> <p>最後にカは残る0番を選択すればOK。</p> <p>カとキが0と3で迷ったかもしれませんが、文字数が変わったことよりも復元能力のほうがセルの増加率に影響を与えそうだということが読み取れればそこまで難しくありません。</p> <p></details></p> <h2 id="第2問B">第2問B</h2> <p>次はBですね。第2問Bは、「文化祭の模擬店の待ち状況について考えるという日常的な問題解決の場面で,問題の中で示された乱数を発生させる確率モデルのシミュレーションの考え方を理解し,シミュレーションの結果から読み取れる内容や,変数を変化させた場合の結果を考察できるかを問う。 」<a href="#f-58092dd9" id="fn-58092dd9" name="fn-58092dd9" title="令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター">*3</a>だそう。身近な内容で図や表から必要な情報を読み取り、そしてそれを活用できるかというのが問われています。</p> <p>まずは第2問Bの導入の問題文から。</p> <div class="box27"> <span class="box-title">第2問B 問題文</span> <p>Mさんのクラスでは,文化祭の期間中2日間の日程でクレープを販売することにした。1日目は,慣れないこともあり,客を待たせることが多かった。そこで,1日目が終わったところで,調理の手順を見直すなど改善した場合に,どのように待ち状況が変化するかシミュレーションすることにした。なお,このお店では同時に一人の客しか対応できないとし,客が注文できるクレープは一枚のみと考える。また,注文は前の客に商品を渡してから次の注文を聞くとして考える。</p> </div> <p>では設問を見ていきましょー。</p> <h3 id="問1-1">問1</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1</span> <p>次の文章および表中の空欄 <strong>ケ</strong> ~ <strong>シ</strong>に当てはまる数字をマークせよ。まず,Mさんは,1日目の記録を分析したところ,注文から商品を渡すまでの一人の客への対応時間に約4分を要していることが分かった。</p> <p>次に,クラスの記録係が1日目の来客時刻を記録していたので,最初の 50 人の客の到着間隔を調べたところ,表1の人数のようになった。この人数から相対度数を求め,その累積相対度数を確率とみなして考えてみた。また,到着間隔は一定の範囲をもとに集計しているため,各範囲に対して階級値で考えることにした。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表1 到着間隔と人数(出典)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231009/20231009144811.png" width="1004" height="712" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表1 到着間隔と人数(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>そして,表計算ソフトウェアで生成させた乱数(0 以上 1 未満の数値が同じ確率で出現する一様乱数)を用いて試しに最初の 10 人の到着間隔を,この表1をもとに導き出したところ,次の表2のようになった。ここでの到着間隔は表1の階級値をもとにしている。なお,1人目は到着間隔0分とした。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表2 乱数から導き出した到着間隔(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231009/20231009144934.png" width="688" height="712" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表2 乱数から導き出した到着間隔(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>表2の結果から 10 人の客の待ち状況が分かるように,次の図1のように表してみることにした(図1は6人目まで記入)。ここで,待ち時間とは,並び始めてから直前の人の対応時間が終わるまでの時間であり,対応時間中の客は待っている人数に入れないとする。このとき,最も待ち人数が多いときは<strong>コ</strong> 人であり(これを最大待ち人数という),客の中で最も待ち時間が長いのは <strong>サシ</strong>分であった。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図1 シミュレーション結果(作成途中)(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231009/20231009145833.png" width="1049" height="403" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図1 シミュレーション結果(作成途中)(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. ケ:8 ,コ:4 ,サ:1 ,シ:3 </strong></p> <p>この問題は、相対度数など、データ分析を問う問題となっていますね。</p> <p>相対度数とは、各カテゴリの度数を総度数で割ったものです。今回の場合、到着間隔がカテゴリにあたり、総度数が全体の客数です。といっても、この問題、相対度数が分からなくても解けます。</p> <p>まず、ケから。ケは表1の累積相対度数をもとに表2中の到着間隔を完成させるというものでした。見方としては、表1の累積相対度数を基に、表2の生成された乱数が0.12未満なら0分、0.12以上なら1分、0.26以上なら2分...となって行きます。0.95は、0.94以上かつ0.95未満ですので答えは8分であるということになります。表2と表1でこの法則性に気づけたら、結構簡単です。</p> <p>続いてコ〜シ。これは、図1を完成させると解きやすいかもしれませんね。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図1完成系"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231010/20231010004859.png" width="1200" height="324" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>【説明用画像1】図1完成系</figcaption></figure></p> <p>ということで、図1を作り終えました。図1の凡例と同じく、薄いグレーを対応時間、濃いグレーを待ち時間としています。対応時間は4分で変わりないので、待っている人が居る限り4分が繰り返されるため階段状に薄いグレーが続いているのがわかりますね。</p> <p>表2の到着時間は、難しく考えなくてもすでに完成している部分だけをみても前の人が到着してからその人が到着するまでの時間を表していることがわかりますので、一つ上の行の濃いグレーが始まるところから、表2の到着時間分ずらして濃いグレーを右方向に書き始め、薄いグレーの直前まで塗る。すると完成します。</p> <p>ここから答えを導いていきます。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="【説明用画像2】最大待ち人数"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231010/20231010005542.png" width="1200" height="324" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>【説明用画像2】最大待ち人数</figcaption></figure></p> <p>まずコの「最大の待ち人数」ですが、これは縦に濃いグレーが重なった部分の最大値です。これは、説明用画像2の緑に塗った部分が最大となり答えは4となります。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="【説明用画像3】最大待ち時間"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231010/20231010005655.png" width="1200" height="324" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>【説明用画像3】最大待ち時間</figcaption></figure></p> <p>そして、サとシで表す最大待ち時間は、この表の中で最も横に長く濃いグレーが続いている部分を見ます。すると、9人目の客が13分待っており、これが最大であることがわかります。説明用画像3で青く塗った部分ですね。よって答えは、サが1、シが3となります。</p> <p></details></p> <h3 id="問2-2">問2</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問2</span> <p>図1の結果は,客が 10 人のときであったので,Mさんは,もっと多くの客が来た場合の待ち状況がどのようになるか知りたいと考えた。そこでMさんは,客が10人,20 人,30 人,40 人来客した場合のシミュレーションをそれぞれ 100 回ずつ行ってみた。次の図2は,それぞれ 100 回のシミュレーションでの最大待ち人数の頻度を表したものである。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図2 シミュレーション結果"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20231010/20231010010043.png" width="1174" height="836" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図2 シミュレーション結果</figcaption></figure> この例の場合において,シミュレーション結果から<b>読み取れないこと</b>を次の0 ~ 3のうちから一つ選べ <ul> <li>0: 来客人数が多くなるほど,最大待ち人数が多くなる傾向がある。</li> <li>1: 最大待ち人数の分布は,来客人数の半数以下に収まっている。</li> <li>2: 最大待ち人数は,来客人数の 1/4 前後の人数の頻度が高くなっている。</li> <li>3: 来客人数が多くなるほど,最大待ち人数の散らばりが大きくなっている。</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. ス: 1 </strong></p> <p>ということで、これはグラフから読み取れるものを問う問題です。一つ一つ見ていきましょう。</p> <p>0番「来客人数が多くなるほど,最大待ち人数が多くなる傾向がある。」について。これはグラフが来客人数が少ないと、棒が最大待ち時間を示す横軸の左側に、来客人数が多いとグラフの比較的右側に分布していることが読み取れるので、これは読み取れます。答えとしては間違いです。</p> <p>1番「最大待ち人数の分布は,来客人数の半数以下に収まっている。」について。これは、この回数の情報だけ見てもわかりません。よって読み取れない、答えとして正解です。</p> <p>2番「最大待ち人数は,来客人数の 1/4 前後の人数の頻度が高くなっている。」について、これは、来客人数10人の時にその1/4である2.5前後、つまり最大待ち人数2~3人の分布が最も大きくなっています。ほかも同様で、来客人数20人なら最大待ち人数5人などとグラフから読み取れます。よってこれは答えとしては間違いです。</p> <p>3番「来客人数が多くなるほど,最大待ち人数の散らばりが大きくなっている。」について。これもグラフを見ればわかりますが、来客人数が増えるに連れて、少なく突出したグラフから、広く緩やかな山を描いて行っているのがわかります。よって読み取れるので、答えとしては間違いです。</p> <p></details></p> <h2 id="第3問">第3問</h2> <p>第3問まで来ました。第4問までありますので一応、折返し・・・かな?</p> <p>第3問では「日常的な買い物において,代金を支払う際の「上手な払い方」を考えるという問題解決の題材において,基本的なアルゴリズムとプログラミングの基本に関する理解を基に,示された要件を踏まえたプログラムについて論理的に考察できるかを問う。 」<a href="#f-2e4a3da9" id="fn-2e4a3da9" name="fn-2e4a3da9" title="令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター">*4</a>という内容で問題が出題されています。ま、実際に問題見ていきますか。</p> <p>第2問のような導入の問題文はありませんので、いきなり設問から。</p> <h3 id="問1-2">問1</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1</span> <p>次の生徒(S)と先生(T)の会話文を読み,空欄 に当てはまる数字をマークせよ。また,空欄ア ~ エに入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。ただし,空欄ウ ・ エは解答の順序は問わない。</p> <ul> <li>S: この前,お客さんが 460 円の商品を買うのに,510 円を払って,釣り銭を50 円受け取っていたのを見て,授業で勉強したプログラミングで,そんな「上手な払い方」を計算するプログラムを作ってみたいと思いました。</li> <li>T: いいですね。まず,「上手な払い方」とは何かを考える必要がありますね。</li> <li>S: 普通は手持ちの硬貨の枚数を少なくするような払い方でしょうか。</li> <li>T: そうですね。ただ,ここでは,客が支払う枚数と釣り銭を受け取る枚数の合計を最小にする払い方を考えてみませんか? 客も店も十分な枚数の硬貨を持っていると仮定しましょう。また,計算を簡単にするために,100 円以下の買い物とし,使う硬貨は 1 円玉,5 円玉,10 円玉,50 円玉,100 円玉のみで 500 円玉は使わない場合を考えてみましょう。例えば,46 円をちょうど支払う場合,支払う枚数はどうなりますか?</li> <li>S: 46 円を支払うには,10 円玉 4 枚,5 円玉 1 枚,1 円玉 1 枚という 6 枚で払い方が最小の枚数になります。</li> <li>T: そうですね。一方,同じ 46 円を支払うのに,51 円を支払って釣り銭 5 円を受け取る払い方では,支払いに 2 枚,釣り銭に 1 枚で,合計 3 枚の硬貨のやり取りになります。こうすると交換する硬貨の枚数の合計が最小になりますね。</li> <li>S: これが上手な払い方ですね。</li> <li>T: そうです。このように,客と店が交換する硬貨の合計が最小となる枚数,すなわち「最小交換硬貨枚数」の計算を考えましょう。</li> <li>S: どうやって考えればいいかなぁ。</li> <li>T: ここでは,次の関数のプログラムを作り,それを使う方法を考えてみましょう。目標の金額を釣り銭無くちょうど支払うために必要な最小の硬貨枚数を求める関数です。</li> </ul> <hr> <p> <b>【関数の説明と例】</b><br> <b>枚数(金額)</b> ・・・ 引数として「金額」が与えられ,ちょうどその金額となる硬貨の組合せの中で,枚数が最小となる硬貨枚数が戻り値となる関数。例: 8 円は「5 円玉が 1 枚と 1 円玉が 3 枚」の組合せで最小の硬貨枚数になるので,枚数(8)の値は 4 となる。 </p> <hr> <ul> <li>T: これは,例えば,枚数(46)= <strong>ア</strong>と計算してくれるような関数です。これを使って最小交換硬貨枚数の計算を考えてみましょう。例えば,46 円支払うのに,51 円払って 5 円の釣り銭を受け取る払い方をした場合,客と店の間で交換される硬貨枚数の合計は,この関数を使うと,どのように計算できますか?</li> <li>S: <strong>イ</strong>で求められますね。</li> <li>T: 一般に,商品の価格 x 円に対して釣り銭 y 円を 0,1,2,...と変化させて,それぞれの場合に必要な硬貨の枚数の合計を <ul><li>枚数( <strong>ウ</strong> )+枚数( <strong>エ</strong> )</li></ul> と計算し,一番小さな値を最小交換硬貨枚数とすればよいのです。</li> <li>S: なるほど。それで,釣り銭 y はいくらまで調べればよいでしょうか?</li> <li>T: 面白い数学パズルですね。まあ,詳しくは今度考えるとして,今回は 100円以下の商品なので y は 99 まで調べれば十分でしょう。</li> </ul> <hr> <p><b>【イの解答群】</b></p> <ul> <li>枚数(51) + 枚数(5)</li> <li>枚数(46) + 枚数(5)</li> <li>枚数(51) - 枚数(5)</li> <li>枚数(46) - 枚数(5)</li> </ul> <p><b>【ウ・エの解答群】</b></p> <ul> <li>x</li> <li>y</li> <li>x+y</li> <li>x-y</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. ア: 6 , イ: 0 , ウエ: 2,1</strong></p> <p>この問題は、アルゴリズムについて問うています。</p> <p>まず、枚数(金額)という関数について。関数とは、数学が得意な方ならわかると思いますが、括弧内の引数を基に計算するというものです。戻り値というのは、この関数の計算結果となります。例を基に考えると、枚数(8)の答えが4であるそうなので、枚数(8)+枚数(8)=4+4=8 ということになります。</p> <p>アはこの枚数という関数の中身を計算する問題です。難しく言えば、<code>500a + 100b + 50c + 10d + 5e + 6f = 46 となる a+b+c+d+e+fが最小となる組み合わせを求めよ</code>ということですが、46なんかは、下手に式に起こすより考えたほうが早そうです。まあ10円玉4枚と5円玉1枚、1円玉1枚で計6枚の硬貨で支払うのが一番硬貨の枚数が少なそうですね。よって答えは6。</p> <p>イは、シンプルにこちら側が51円分の硬貨を支払うと、店側が5円分の硬貨をお釣りとして渡してくれる。ここで行き交った硬貨の枚数なので、足し算となります。よって0が正解。</p> <p>ウとエもそれなりに簡単です。順番はどっちでもいいですが、イの答えに倣うと、ウにはこちらがわが支払った金額つまり、「本来の価格」+「お釣り」となります。与えられた文字に治すとx+y。そして、エにはもちろん「お釣り」が入りますのでy。よって答えは、1と2となります。</p> <p></details></p> <h3 id="問2-3">問2</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問2</span> <ul> <li>S: まずは,関数「枚数(金額)」のプログラムを作るために,与えられた金額ちょうどになる最小の硬貨枚数を計算するプログラムを考えてみます。もう少しヒントが欲しいなぁ。</li> <li>T: 金額に対して,高額の硬貨から使うように考えて枚数と残金を計算していくとよいでしょう。また,金額に対して,ある額の硬貨が何枚まで使えて,残金がいくらになるかを計算するには,整数値の商を求める演算『÷』とその余りを求める演算『%』が使えるでしょう。例えば,46 円に対して 10円玉が何枚まで使えるかは <strong>オ</strong> で,その際にいくら残るかは<strong>カ</strong>で求めることができますね。</li> <li>S: なるほど!あとは自分でできそうです。</li> </ul> <p>Sさんは,先生(T)との会話からヒントを得て,変数 kingaku に与えられた目標の金額(100 円以下)に対し,その金額ちょうどになる最小の硬貨枚数を計算するプログラムを考えてみた(図1)。ここでは例として目標の金額を 46円としている。</p> <p>配列 Kouka に硬貨の額を低い順に設定している。なお,配列の添字は 0 から始まるものとする。最低額の硬貨が 1 円玉なので Kouka[0]の値は 1 となる。</p> <p>先生(T)のヒントに従い,高額の硬貨から何枚まで使えるかを計算する方針で,(4)~(6)行目のような繰返し文にした。この繰返しで,変数 maisu に支払いに使う硬貨の枚数の合計が計算され,変数 nokori に残りいくら支払えばよいか,という残金が計算される。</p> <p>実行してみると <strong>ア</strong> が表示されたので,正しく計算できていることが分かる。いろいろな例で試してみたが,すべて正しく計算できていることを確認できた。</p> <p><b>【図1 目標の金額丁度になる最小の効果枚数を計算するプログラム】</b></p> <pre> (1) Kouka = [1,5,10,50,100] (2) kingaku = 46 (3) maisu = 0, nokori = kingaku (4) i を キ ながら繰り返す: (5) | maisu = <b>ク</b> + <b>ケ</b> (6) ⎿ nokori = <b>コ</b> (7) 表示する(maisu) </pre> <p><b>【オ・カ】の解答群</b></p> <ul> <li>0: 46÷10+1</li> <li>1: 46%10-1</li> <li>2: 46÷10</li> <li>3: 46%10</li> </ul> <p><b>【キ】の解答群</b></p> <ul> <li>0: 5から1まで1ずつ減らし</li> <li>1: 4から0まで1ずつ減らし</li> <li>2: 0から4まで1ずつ増やし</li> <li>3: 1から5まで1ずつ増やし</li> </ul> <p><b>【ク】の解答群</b></p> <ul> <li>0: <code>1</code></li> <li>1: <code>maisu</code></li> <li>2: <code>i</code></li> <li>3: <code>nokori</code></li> </ul> <p><b>【ケ・コの解答群】</b></p> <ul> <li>0: <code>nokori</code>÷<code>Kouka[i]</code></li> <li>1: <code>nokori</code>%<code>Kouka[i]</code></li> <li>2: <code>maisu</code>÷<code>Kouka[i]</code></li> <li>3: <code>maisu</code>%<code>Kouka[i]</code></li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. オ:2 , カ:3 , キ:1 , ク:1 , ケ:0 , コ:1</strong></p> <p>問1の続きですね。問2では実際に関数の中身を見ていきます。</p> <p>この問題から「疑似プログラム」(擬似言語)という物が出てきます。疑似プログラムとは、汎用的なプログラム言語ではなく、日本語を織り交ぜて表現された可読的なプログラムとなります。試験でよく用いられます。</p> <p>まず、オから行きます。オは文中の「46円に対して10円玉が何枚まで使えるか」を式に起こしたものです。答えとしては、単純に46を10で割るだけなので2番の「46÷10」が正解になります。4枚の10円玉を払えば良さそうですね。</p> <p>余談ですが、疑似プログラムにおいて、特に指定されず整数 A,Bが用いられていたとき、A ÷ Bが整数で答えられなかった場合でも切り下げなければいけません。ウは最後まで求めると4.6となりますが、小数点以下は無視されて4となります。これは例えば、3÷7や8÷3のような式でも、0や2が求まるわけです。ただし、小数で答えることが指示されている場合はこの限りではありません。あくまで問題中に整数しか出ていない場合を想定しています。</p> <p>続いてカは、オで求めた10円玉を支払った後、支払わなければならない金額はいくら残るのかということを聞いています。これは、あまりを求める%を使ったら良さそうです。-1にする必要はありませんので、答えは3番「46%10」となります。46%10の答えは6となります。</p> <p>では、実際に疑似プログラムが用いられるキ~コを解説します。まず、擬似言語の流れを見ます。今回は割と丁寧に行数が振られていますね。それぞれの行を見てみましょう</p> <p>【図1の疑似プログラムの解説】</p> <p>(1)行目では<code>Kouka</code>という配列に各硬貨の種類を格納しています。配列とは、プログラムで扱う数列を表しています。配列に格納されたそれぞれの数字は「要素」といい、各要素には「配列番号」が振られています。配列番号は頭が0、そこから右に向かって1,2...とつけられています。今回の場合、配列番号0には「1」が、配列番号1には「5」が、配列番号2には「10」が、配列番号3には「50」、配列番号4には「100」がそれぞれ格納されています。</p> <p>配列番号は中括弧[ ]の中の数字によって指定されます。例えば、<code>Kouka[1]</code>とした場合、<code>Kouka</code>の配列番号1の5を指しています。この問題では、<code>Kouka[i]</code>と指定されていますが、これは<code>i</code>がこのプログラム内で可変であることを意味しています。</p> <p>(2)行目では<code>kingaku</code>という変数に46を代入しています。変数は頭文字が小文字、配列は頭文字が大文字で区別されているようです。</p> <p>(3)行目では<code>maisu</code>という変数に0を、<code>nokori</code>という変数に<code>kingaku</code>の値、つまり46が格納されています。疑似プログラム問題を解くときは、変数の中身の変化に注目しましょう。</p> <p>(4)~(6)行目はループです。(4)行目には、ループを繰り返す条件と、ループを回すたびに行う処理を記述しています。それがキになります。</p> <p>(5)行目では<code>maisu</code>にクとケを足し算した結果を代入しています。</p> <p>(6)行目では<code>nokori</code>にコを代入しています。</p> <p>ここでループがおわります。わかると思いますが、階層のように右によっている部分がループされる部分です。この後登場する「~~ならば」の場合もこの右による「インデント」が用いられています。</p> <p>(7)行目は出力しています。つまり、結果が<code>maisu</code>にあるというわけですね。</p> <p>【疑似プログラム解説ここまで】</p> <hr /> <p>キを見ていきます。キは解答群から、ループの条件とループ毎に行うことが示されていることがわかります。具体的には<code>i</code>がどの様に変化するのかということを答えればいいです。</p> <p>まず、<code>i</code>が全ての要素をさせている選択肢にしぼります。この時点で、0番と3番が配列番号0の処理を含めれていませんので選択肢から除外されます。では、残る1番と2番ですが、頭から順に計算するか、最後から順に計算するかの選択肢になります。頭から計算してしまうと、全部1円玉で払えて終わりになってしまいます。よって2番は間違い、<code>Kouka</code>の後ろから計算している1番が正解となります。</p> <hr /> <p>つづいて、クとケ。<code>maisu</code>には「変数<code>maisu</code>に支払いに使う硬貨の枚数の合計が計算され」と書かれています。</p> <p>この(5)行目では「<code>Kouka[i]</code>円玉で必要な枚数を計算し、その結果を<code>maisu</code>に加算する」という処理が書かれています。クとケで分けるとどちらかに「<code>Kouka[i]</code>円玉で必要な枚数」を求める記述を、もう片方に「その結果を<code>maisu</code>に加算する」ことができるような記述が完成するようにしなければいけません</p> <p>まず、「<code>Kouka[i]</code>円玉で必要な枚数」の計算式ですが、クの解答群にそんな回答はありませんので、ケから選択しましょう。もうおわかりかと思いますが、答えはケの答えは0番の「<code>nokori</code>÷<code>Kouka[i]</code>」となります。</p> <p>そして残るクですが、「その結果を<code>maisu</code>に加算する」ように(5)行目を完成させましょう。答えは1の<code>maisu</code>になります。もし、他の選択肢を選んでしまうとループの度に<code>maisu</code>の値が書き換わってしまいます。</p> <hr /> <p>最後コ。</p> <p><code>nokori</code>には、残りの金額を代入します。これは簡単。あまりを求めればいいのです。ということで、1番か3番になりますね。</p> <p>じゃあ何を割ってあまりを求めればいいのか。硬貨の枚数を割っても意味ないですよね。よって、1番が正解となります。</p> <p></details></p> <h3 id="問3-2">問3</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問3</span> <p>次の文章を参考に,図2のプログラムの空欄<strong>サ</strong> ~ <strong>タ</strong> に入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。ただし,空欄 <strong>ス</strong>・<strong>セ</strong> は解答の順序は問わない。</p> <ul> <li>T:プログラム(図1)ができたようですね。それを使えば,関数「枚数(金額)」のプログラムができます。関数の引数として与えられる金額の値をプログラム(図1)の変数 kingaku に設定し,(7)行目の代わりに変数maisu の値を関数の戻り値とすれば,関数「枚数(金額)」のプログラムとなります。では,その関数を使って最小交換硬貨枚数を計算するプログ ラムを作ってみましょう。ここでも,100 円以下の買い物として考えてみます。</li> </ul> <p> <b>【関数の説明と例】</b>(再掲)<br> <b>枚数(金額)</b> ・・・ 引数として「金額」が与えられ,ちょうどその金額となる硬貨の組合せの中で,枚数が最小となる硬貨枚数が戻り値となる関数。例: 8 円は「5 円玉が 1 枚と 1 円玉が 3 枚」の組合せで最小の硬貨枚数になるので,枚数(8)の値は 4 となる。 </p> <hr> <p>Sさんは,図2のようなプログラムを作成した。変数 kakaku に与えられる商品の価格に対して,釣り銭を表す変数 tsuri を用意し,妥当な tsuri のすべての値に対して交換する硬貨の枚数を調べ,その最小値を求めるプログラムである。なお,ここでは例として商品の価格を 46 円としている。</p> <p>このプログラムでは,先生(T)のアドバイスに従い,釣り銭無しの場合も含め,99 円までのすべての釣り銭に対し,その釣り銭になるように支払う場合に交換される硬貨の枚数を求め,その最小値を最小交換硬貨枚数として計算している。</p> <p>最小値の計算では,これまでの払い方での最小枚数を変数 min_maisu に記憶しておき,それより少ない枚数の払い方が出るたびに更新している。min_maisu の初期値には,十分に大きな値として 100 を用いている。100 円以下の買い物では,使う硬貨の枚数は 100 枚を超えないからである。</p> <p>【図2 最小交換硬貨枚数を求めるプログラム】</p> <pre> (1) kakaku = 46 (2) min_maisu = 100 (3) サ を シ から 99 まで 1 ずつ増やしながら繰り返す: (4) |shiharai = kakaku + tsuri (5) |maisu = ス + セ (6) |もし ソ < min_maisu ならば: (7) ⎿⎿ タ = ソ (8) 表示する(min_maisu) </pre> <p>このプログラムを実行してみたところ 3 が表示された。46 円を支払うときの最小交換硬貨枚数は,支払いで 50 円玉が 1 枚,1 円玉が 1 枚,釣り銭で 5 円玉が 1 枚の計 3 枚なので,正しく計算できていることが分かる。同様に,kakakuの値をいろいろと変えて実行してみたところ,すべて正しく計算できていることを確認できた。</p> <p><b>【サ・ソ・タの解答群】</b></p> <ul> <li>0: <code>maisu</code></li> <li>1: <code>min_maisu</code></li> <li>2: <code>shiharai</code></li> <li>3: <code>tsuri</code></li> </ul> <p><b>【シの解答群】</b></p> <ul> <li>0: 0</li> <li>1: 1</li> <li>2: 99</li> <li>3: 100</li> </ul> <p><b>【ス・セの解答群】</b></p> <ul> <li>0: <code>枚数(shiharai)</code></li> <li>1: <code>枚数(kakaku)</code></li> <li>2: <code>枚数(tsuri)</code></li> <li>3: <code>shiharai</code></li> <li>4: <code>kakaku</code></li> <li>5: <code>tsuri</code></li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>サ:3 , シ:0 , ス,セ:0,2 , ソ:0 , タ: 1</strong></p> <p>更に続きの問題です。</p> <p>この問題では、ついに<code>枚数(金額)</code>を使用して、支払える最小交換硬貨枚数を求めます。</p> <p>最小交換硬貨枚数をおさらいしておきますが、これは客側が支払う硬貨の枚数と、お釣りとして返ってくる硬貨の枚数の合計の最小値です。</p> <p>まず、図2のプログラムの(1)行目で価格は46円で固定されています。なお、46円の場合の答えは問題文にある通り、50円玉が1枚と1円玉が1枚を支払って、5円玉1枚をお釣りとしてもらうで、合計3枚となります。</p> <p>次に、実際の処理部を見ます。</p> <p>問題文で「釣り銭なしの場合も含め、99円までのすべての釣り銭に対し、その釣り銭になるように支払う場合に交換される硬貨の枚数を求め、その最小値を最小枚数として計算している」とありますので、釣りが0円〜99円の場合すべてを網羅するループがプログラム内に組み込まれている事がわかります。</p> <p>そのループ内で、最小の値が登場すれば<code>min_maisu</code>を更新します。ただ、<code>min_maisu</code>にはあらかじめ、初期値として100を代入しておくと書いています。これが(2)行目で<code>min_maisu = 100</code>となっている理由です。</p> <p>(3)行目〜(7)行目はループ文となっています。(3)行目にはそのループを実行する条件と、ループの度に実行する処理が書かれています。これは言葉通りに理解して下さい。「サ を シ から99まで1ずつ増やしながら繰り返す」という処理をします。</p> <p>先述の通り、釣り銭なし(=0円)の状態から99円の状態まで、すなわち<code>tsuri</code>が0から99まで1ずつ増やしながら処理していくため、<b>サは<code>tsuri</code>、シは<code>0</code></b>となるわけです。</p> <p>(4)行目には、客側が支払う金額を<code>shiharai</code>に格納しています。これは、価格とお釣りの合計になるので、<code>kakaku+tsuri</code>となります。</p> <p>(5)行目では、<code>maisu</code>に、その取引でやり取りされた枚数の合計(交換硬貨枚数)を格納します。何度も言う通り、この交換硬貨枚数は、客側が支払った枚数+お釣りの枚数なので、関数<code>枚数</code>を利用して、客側が支払った金額=<code>shiharai</code>とお釣りの金額=<code>tsuri</code>のそれぞれの枚数の合計を<code>maisu</code>に格納します。よって、<b>ス・セそれぞれの答えは<code>枚数(shiharai)</code>と<code>枚数(otsuri)</code></b>となるわけです。</p> <p>(6)行目は(7)行目の処理を実行する条件を記述していますが、(7)行目には残りの処理「最小値を更新する」という処理が入りますので、ソは<code>maisu</code>が入ります。そして、タは最小値を更新したいので、<code>min_maisu</code>が入ります。</p> <p></details></p> <h2 id="第4問">第4問</h2> <p>最後の問題です。</p> <p>第4問は、「国が実施した生活時間の実態に関する統計調査を基に,スマートフォン・パソコンなどの使用時間と睡眠の時間や学業の時間との関係を題材に,データの活用と分析に関する基本的な知識及び技能と,データが表すグラフから読み取れることを考察できるかを問う。」<a href="#f-1800ea74" id="fn-1800ea74" name="fn-1800ea74" title="令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター">*5</a>となっています。まずは問題文を見ていきます。</p> <div class="box27"> <span class="box-title">第4問 問題文</span> <p>次の文章を読み,後の問い(問1~5)に答えよ。</p> <p>次の表1は,国が実施した生活時間の実態に関する統計調査をもとに,15 歳以上19 歳以下の若年層について,都道府県別に平日1日の中で各生活行動に費やした時間(分)の平均値を,スマートフォン・パソコンなどの使用時間をもとにグループに分けてまとめたものの一部である。ここでは,1日のスマートフォン・パソコンなどの使用時間が1時間未満の人を表1-A,3時間以上6時間未満の人を表1-Bとしている。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表1-A:スマートフォン・パソコンなどの使用時間が 1時間未満の人の生活行動時間に関する都道府県別平均値(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317154213.png" width="1136" height="344" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表1-A:スマートフォン・パソコンなどの使用時間が 1時間未満の人の生活行動時間に関する都道府県別平均値(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="表1-B:スマートフォン・パソコンなどの使用時間が 3時間以上6時間未満の人の生活行動時間に関する都道府県別平均値(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317154419.png" width="1136" height="394" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>表1-B:スマートフォン・パソコンなどの使用時間が 3時間以上6時間未満の人の生活行動時間に関する都道府県別平均値(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>花子さんたちは,表1-Aをスマートフォン・パソコンなどの使用時間が短いグループ,表1-Bをスマートフォン・パソコンなどの使用時間が長いグループと設定し,これらのデータから,スマートフォン・パソコンなどの使用時間と生活行動に費やす時間の関係について分析してみることにした。</p> <p>ただし,表1-A,表1-Bにおいて一か所でも項目のデータに欠損値がある場合は,それらの都道府県を除外したものを全体として考える。なお,以下において,データの範囲については,外れ値も含めて考えるものとする。</p> </div> <h3 id="問1-3">問1</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問1</span> <p>花子さんたちは,これらのデータから次のような仮説を考えた。表1-A,表1-Bのデータだけからは分析できない仮説を,次の ~ のうちから一つ選べ。(<strong>ア</strong>)</p> <p>【解答群】</p> <ul> <li>若年層でスマートフォン・パソコンなどの使用時間が長いグループは,使用時間が短いグループよりも食事の時間が短くなる傾向があるのではないか。</li> <li>若年層でスマートフォン・パソコンなどの使用時間が長いグループに注目すると,スマートフォン・パソコンなどを朝よりも夜に長く使っている傾向があるのではないか。</li> <li>若年層でスマートフォン・パソコンなどの使用時間が長いグループに注目すると,学業の時間が長い都道府県は趣味・娯楽の時間が短くなる傾向があるのではないか。</li> <li>若年層でスマートフォン・パソコンなどの使用時間と通学の時間の長さは関係ないのではないか。</li> </ul> </div> <p><details> <summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 1</strong></p> <p>まず、第4問は15歳〜19歳の生活習慣から情報を読み解く問題です。</p> <p>問1では、4択のうち、表1-Aと表1-Bで読み取れないものを聞いています。表1-Aはスマホ・PCの使用時間が短い人のグループ、表1-Bは比較的長い人のグループです。</p> <p>あくまで仮説が検証できるかと聞いているので、仮説が正しいかどうかは今のところ関係ありません。</p> <p>解答群を一つずつ見ていきます。</p> <p>0番は、スマホ・PCの使用時間が長いグループが食事時間が短くなるのではないかという仮説ですが、これは表1の両方に食事時間の項目があるので検証可能です。よって間違いです。</p> <p>1番は、スマホ・PCの使用時間が長いグループに注目した時、スマホ・PCを朝より夜に使っているのではないかという仮説です。これはどの時間に使用しているかを特定できる項目がないため<strong>検証が出来ません</strong>。よって正解となります。</p> <p>2番は、スマホ・PCの使用時間が長いグループに注目した時、学業の時間が長い都道府県は趣味・娯楽の時間が短くなる傾向があるのではないかというものです。これは、都道府県ごとに分けられている上、学業と趣味娯楽の項目があるので検証可能です。よって間違いです。</p> <p>3番は、スマホ・PCの使用時間と通学時間に関係はないのではないかという仮説ですが、これは通学の項目があるので検証可能です。よって間違いです。</p> <p></details></p> <h3 id="問2-4">問2</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問2</span> <p>花子さんたちは表1-A,表1-Bのデータから睡眠の時間と学業の時間に注目し,それぞれを図1と図2の箱ひげ図(外れ値は〇で表記)にまとめた。これらから読み取ることができる最も適当なものを,後の 0 ~ 3 のうちから一つ選 べ。**イ**</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図1 睡眠の時間の分布(左図)及び図2 学業の時間の分布(右図)(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317160239.png" width="1136" height="558" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図1 睡眠の時間の分布(左図)及び図2 学業の時間の分布(右図)(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>【解答群】</p> <ul> <li>0:睡眠の時間が 420 分以上である都道府県の数をみたとき,表1-Aの方が表1-Bよりも多い。</li> <li>1:学業の時間が 550 分以上の都道府県は,表1-Aにおいては全体の半数以上あり,表1-Bにおいては一つもない。</li> <li>2:学業の時間が 450 分未満の都道府県は,表1-Bにおいては全体の 75%以上であり,表1-Aにおいては 50%未満である。</li> <li>3:都道府県別の睡眠の時間と学業の時間を比較したとき,表1-Aと表1-Bの中央値の差の絶対値が大きいのは睡眠の時間の方である。</li> </ul> </div> <p><details> <summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 2</strong></p> <p>箱ひげ図ですね。伸びてるひげの左端が最小値、右端が最大値、箱の左端が「第一四分位数」(全体の25%)、箱内の線が「第二四分位数」=「中央値」、右端が「第三四分位数」(全体の75%)となります。つまり、箱内の値は25%〜75%を意味しています。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="箱ひげ図のイメージ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317163704.png" width="1200" height="743" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>箱ひげ図のイメージ</figcaption></figure></p> <p>選択肢を見ていきます。</p> <p>0番は、睡眠時間が420分以上の都道府県の数を聞いています。この選択肢では、AのほうがBより多いと言っています。Aではちょうど420分くらいの位置に第一四分位数(25%)が来ているため、睡眠時間420分以上の都道府県は全体の75%程度であることが推定できます。Bはもう少し右側にありますので、全体の75%以上の都道府県が睡眠時間420分以上となっている事がわかります。これはBの方が多いということを意味していますので、間違いです。</p> <p>1番は、学業時間が550分以上の都道府県について、Aは全体の半数以上、Bは一つもないということを言っています。Bから見ていきます。図2からBの最大値は550を下回っていることが見受けられます。一方、Aは中央値が500を下回っていますので、間違いです。</p> <p>2番は、学業時間が450分未満の都道府県が、Bでは75%以上、Aでは50%未満であると言っています。Bから見ていきましょう。第三四分位数が450分の左側にあり、下回っていることがわかります。つまり、全体の75%以上の都道府県が学業時間450分未満です。続いてAを見ます。Aは50%未満ということなので中央値が450分より右側にあれば正解ですが、満たしています。よって正解です。</p> <p>3番は、図1と図2の中央値のズレの大きさが睡眠時間を示す図1のほうが大きいとしていますが、これは間違いです。学業時間を示す図2のほうがずれが大きいです。</p> <p></details></p> <h3 id="問3-3">問3</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問3</span> <p>花子さんたちは,スマートフォン・パソコンなどの使用時間の長さの違いが,睡眠の時間と学業の時間のどちらに大きく影響しているかについて調べることにした。そのために,都道府県ごとに睡眠の時間と学業の時間のそれぞれにおいて,表1-Aの値から表1-Bの値を引いた差について考え,その結果を次の図3の箱ひげ図(外れ値は〇で表記)で表した。図3について述べたこととしてA~Eの中から正しいものはどれか。当てはまるものの組合せとして最も適当なものを,後の0 ~ 5のうちから一つ選べ。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図3 生活行動時間の差"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317164610.png" width="796" height="682" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図3 生活行動時間の差(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p> <b>A</b> 学業の時間の差が正の値になっている都道府県の若年層は,スマートフォン・パソコンなどの使用時間が短いグループの方が,学業の時間が長い傾向にある。<br> <b>B</b> 睡眠の時間の差が正の値になっている都道府県の若年層は,スマートフォン・パソコンなどの使用時間が短いグループの方が,睡眠の時間が短い傾向にある。<br> <b>C</b> スマートフォン・パソコンなどの使用時間による生活行動時間の差は,睡眠の時間よりも学業の時間の方に顕著に表れている。<br> <b>D</b> スマートフォン・パソコンなどの使用時間による生活行動時間の差は,学業の時間よりも睡眠の時間の方に顕著に表れている。<br> <b>E</b> スマートフォン・パソコンなどの使用時間による生活行動時間の差は,学業の時間と睡眠の時間の両方に同程度に表れている。<br> </p> <p>【解答群】</p> <ul> <li>0: AとC</li> <li>1: AとD</li> <li>2: AとE</li> <li>3: BとC</li> <li>4: BとD</li> <li>5: BとE</li> </ul> </div> <p><details> <summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 0</strong></p> <p>この問題は、A〜Eでどれが正しいかを聞いていますね。A~Eで見ていきましょう。図では、表1-Aから表1-Bを引いた値の箱ひげ図となっています。</p> <p>表1-Aがスマホ・PCの使用時間が短い人、表1-Bが長い人です。</p> <p>Aを見ます。図3の右の箱ひげ図で正ということは、スマホ・PCの使用時間が短い人のほうが学業時間が長いことを意味しています。よってAは正しいです。</p> <p>Bを見ます。図3の左の箱ひげ図で正ということは、スマホ・PCの使用時間が短い人のほうが睡眠時間が長いことを意味しています。よってBは間違いです。</p> <p>Cを見ます。これは、箱ひげ図の大きさが大きい方が当てはまっているといえます。図3をみると学業のほうが大きいので、Cは正しいです。</p> <p>Dを見ます。Cの逆なので間違いです。</p> <p>Eを見ます。箱ひげ図の大きさが同じくらいだとしていますが間違いです。</p> <p></details></p> <h3 id="問4-2">問4</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問4</span> <p>花子さんたちは,表1-Aについて,睡眠の時間と学業の時間の関連を調べることとした。次の図4は,表1-Aについて学業の時間と睡眠の時間を散布図で表したものである。ただし,2個の点が重なって区別できない場合は □ で示している。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図4 表1-Aの学業の時間と睡眠の時間の散布図(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317170456.png" width="796" height="744" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図4 表1-Aの学業の時間と睡眠の時間の散布図(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>都道府県単位でみたとき,学業の時間と睡眠の時間の間には,全体的には弱い負の相関があることが分かった。この場合の負の相関の解釈として最も適当なものを,次の0 ~ 3のうちから一つ選べ。なお,ここでは,データの範囲を散らばりの度合いとして考えることとする。</p> <p>【解答群】</p> <ul> <li>0:睡眠の時間の方が,学業の時間より散らばりの度合いが大きいと考えられる。</li> <li>1:睡眠の時間の方が,学業の時間より散らばりの度合いが小さいと考えられる。</li> <li>2:学業の時間が長い都道府県ほど睡眠の時間が短くなる傾向がみられる。</li> <li>3:学業の時間が長い都道府県ほど睡眠の時間が長くなる傾向がみられる。</li> </ul> </div> <p><details></p> <p><summary>答え</summary></p> <p><strong>A. 2</strong></p> <p>散布図については、見たまんまなんで説明は割愛します。</p> <p>負の相関とは、右肩下がりの図を分布を意味します。これはすなわち、睡眠時間が長いほど学業時間が短く、逆に学業時間が長いほど睡眠時間が短くなるということになります。</p> <p>これを言っている選択肢が2番なので、答えは2番です。</p> <p></details></p> <h3 id="問5">問5</h3> <div class="box27"> <span class="box-title">問5</span> <p>次の文章を読み,空欄 <strong>オ</strong> に当てはまる数字をマークせよ。また,空欄<strong>カ</strong>に入れるのに最も適当なものを,図6中の0 ~ 3のうちから一つ選べ。空欄<strong>キ</strong>に入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つ選べ。</p> <p>花子さんたちは都道府県別にみたときの睡眠の時間を学業の時間で説明する回帰直線を求め,図4の散布図にかき加えた(図5)。すると回帰直線から大きく離れている県が多いことが分かったため,自分たちの住むP県がどの程度外れているのかを調べようと考え,実際の睡眠の時間から回帰直線により推定される睡眠の時間を引いた差(残差)の程度を考えることとした。そのために,残差を比較しやすいように,回帰直線の式をもとに学業の時間から推定される<u>睡眠の時間(推定値)</u>を横軸に,残差を平均値 0,標準偏差 1 に変換した値(変換値)を縦軸にしてグラフ図6を作成した。参考にQ県がそれぞれの図でどこに配置されているかを示している。また,図5の □ で示した点については,問題の都合上黒丸で示している。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図5 回帰直線を書き加えた散布図(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317171830.png" width="740" height="654" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図5 回帰直線を書き加えた散布図(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="図6 睡眠の時間(推定値)と残差の変換値との関係(出典:大学入試センター)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240317/20240317171940.png" width="740" height="654" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>図6 睡眠の時間(推定値)と残差の変換値との関係(出典:大学入試センター)</figcaption></figure> <p>図5と図6から読み取ることができることとして,平均値から標準偏差の2倍以上離れた値を外れ値とする基準で考えれば,外れ値となる都道府県の数は個である。図5中のP県については,図6中の0 ~ 3のうち に対応しており,花子さんたちはこの基準に従いP県は と判断した。花子さんたちは学業の時間以外の他の要因の影響についても考え,さらに都道府県の特徴について分析することとした。</p> <p>【キの解答群】</p> <ul> <li>0: 外れ値となっている</li> <li>1: 外れ値となっていない</li> <li>2: 外れ値かそうでないかどちらともいえない</li> </ul> </div> <p><details> <summary>答え</summary></p> <p><strong>A. オ:2 , カ:1, キ:1</strong></p> <p>オから見ていきます。外れ値が平均値から標準偏差の2倍以上離れた値とされているため、図6での残渣の変換値が2.0以上あるいは-2.0以下であるものを指します。これに当たるのは、運良く(?)、カの選択肢となっている0と2だけなので、答えは2です。</p> <p>続いてカを見ます。P県は残差は少なくともマイナスになるため0ではない事がわかります。あとは、睡眠時間で見ると、Pがおそらく430分前後であることが推定されます。このことから答えは1番の点であることになります。</p> <p>キは簡単で、外れ値となっているのは0と2だけであるため、1番は外れ値ではない、よってキも1番が答えとなります。</p> <p></details></p> <hr> <div class="footnote"> <p class="footnote"><a href="#fn-2301e06f" id="f-2301e06f" name="f-2301e06f" class="footnote-number">*1</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003141.pdf&n=6-1_%E6%A6%82%E8%A6%81%E3%80%8C%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%8D.pdf">令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-09327a42" id="f-09327a42" name="f-09327a42" class="footnote-number">*2</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003141.pdf&n=6-1_%E6%A6%82%E8%A6%81%E3%80%8C%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%8D.pdf">令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-58092dd9" id="f-58092dd9" name="f-58092dd9" class="footnote-number">*3</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003141.pdf&n=6-1_%E6%A6%82%E8%A6%81%E3%80%8C%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%8D.pdf">令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-2e4a3da9" id="f-2e4a3da9" name="f-2e4a3da9" class="footnote-number">*4</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003141.pdf&n=6-1_%E6%A6%82%E8%A6%81%E3%80%8C%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%8D.pdf">令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-1800ea74" id="f-1800ea74" name="f-1800ea74" class="footnote-number">*5</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=511&f=abm00003141.pdf&n=6-1_%E6%A6%82%E8%A6%81%E3%80%8C%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%8D.pdf">令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要 - 大学入試センター</a></span></p> </div> doskokimeil127-dosd Microsoft、Windows向けMinecraftのアップデートの配信を一時停止 〜 クロスプラットフォームのマルチプレイに参加不可能になる可能性 hatenablog://entry/6801883189091088484 2024-03-16T03:02:52+09:00 2024-03-16T03:08:21+09:00 3行まとめ Microsoftの傘下であるMojangは、Windows向けのMinecraftでアップデートを行った際にワールドが損失する可能性がある問題にて、Windows向けのMinecraftのアップデートを一時停止したことを発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240316/20240316025200.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Microsoftの傘下であるMojangは、Windows向けのMinecraftでアップデートを行った際にワールドが損失する可能性がある問題にて、Windows向けのMinecraftのアップデートを一時停止したことを発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#ワールドが損失する問題">ワールドが損失する問題</a></li> <li><a href="#アプデが停止">アプデが停止</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="ワールドが損失する問題">ワールドが損失する問題</h1> <p>MicrosoftとMojangは、Bedrock版のMinecraftをXboxアプリ経由でアップデートすると、ワールドが損失する可能性がある問題を報告していました。Xboxの修復ツールを使い、ゲーム サービスのバージョンが19.87.13001.0にすることで問題を回避することができるとアナウンスしています。</p> <ul> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2024/03/15/211850" title="Microsoft、XboxアプリでWindows版「Minecraft」の更新が失敗する可能性があることを警告 ~ ワールドデータが損失する可能性あり - Nishiki-Hub">Microsoft、XboxアプリでWindows版「Minecraft」の更新が失敗する可能性があることを警告 ~ ワールドデータが損失する可能性あり - Nishiki-Hub</a></li> </ul> <p>なお、この問題は、Windows版のMinecraft BE(無印版)のみに影響し、Xbox One/Xbox Series X/S版、PlayStation 4版、Switch版、スマホ版(iPhone/Android)と、Java Editionには影響ありません。</p> <h1 id="アプデが停止">アプデが停止</h1> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">We continue to investigate world loss issues &amp; have blocked the update from Windows to prevent the possibility of lost worlds. If you didn’t receive the update, some online services may be unavailable, including cross-platform multiplayer.</p>&mdash; Mojang Status (@MojangStatus) <a href="https://twitter.com/MojangStatus/status/1768694156581351875?ref_src=twsrc%5Etfw">March 15, 2024</a></blockquote> <p> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p> <p>Mojangは、ワールド損失の問題を防ぐため、現在Windows向けのMinecraftのアップデートの配信を一時的に停止していることを発表しました。再開の見込みは明かされていません。</p> <p>なお、この1.20.70あるいは1.20.71のアップデートを適用していない場合、Realmsや注目のサーバー(公式鯖)、クロスプラットフォームサーバーに参加出来ない可能性があることもアナウンスされています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://answers.microsoft.com/en-us/xbox/forum/all/game-release-known-issues-for-march-2024/b1ac114c-7799-4946-b8f8-1c50ad5926d5" title="Game Release Known Issues for March 2024 - Microsoft Community">Game Release Known Issues for March 2024 - Microsoft Community</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Microsoft、XboxアプリでWindows版「Minecraft」の更新が失敗する可能性があることを警告 ~ ワールドデータが損失する可能性あり hatenablog://entry/6801883189091035432 2024-03-15T21:18:50+09:00 2024-03-16T03:04:38+09:00 3行まとめ Microsoftは、ゲームに関わる既知の問題に関わる記事を更新し、Minecraftの最新バージョンをXboxアプリからインストールしたときに、ワールドデータを損失する可能性がある問題があることを公表し、その回避方法も公開しています。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315211519.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Microsoftは、ゲームに関わる既知の問題に関わる記事を更新し、Minecraftの最新バージョンをXboxアプリからインストールしたときに、ワールドデータを損失する可能性がある問題があることを公表し、その回避方法も公開しています。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#更新アプデ配信停止">更新:アプデ配信停止</a></li> <li><a href="#問題">問題</a></li> <li><a href="#問題回避法">問題回避法</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="更新アプデ配信停止">更新:アプデ配信停止</h1> <p>【2024/3/16 AM 3 : 00】</p> <p>Windows向けのMinecraftのアップデートの配信が停止されました。</p> <ul> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2024/03/16/030252" title="Microsoft、Windows向けMinecraftのアップデートの配信を一時停止 〜 クロスプラットフォームのマルチプレイに参加不可能になる可能性 - Nishiki-Hub">Microsoft、Windows向けMinecraftのアップデートの配信を一時停止 〜 クロスプラットフォームのマルチプレイに参加不可能になる可能性 - Nishiki-Hub</a></li> </ul> <h1 id="問題">問題</h1> <p>「Minecraft Launcher」では「WARNING! To prevent potential data loss, please backup your local Minecraft: for Windows worlds, and run the Gaming Services Repair Tool. 」として警告が表示されている問題で、Microsoftによると、XboxアプリでPC用のゲーミングサービス修復ツールを実行しなければ、ワールドが損失する可能性があるとのことです。</p> <p>おそらく、影響があるのはMinecraft(無印)であると見られ、JEには問題ないと見られます。また、一応Xboxアプリからアップデートで問題があると書かれていますが、Microsoft Storeからインストールした場合に影響があるかは不明です(私の環境では、下記の回避法を実行する前に勝手にアップデートされてたのですが、大きな問題はなかったです)。</p> <p>また、XboxやPlayStation、Switch版、iPhone/Android版(旧PE)にも影響はありません。</p> <h1 id="問題回避法">問題回避法</h1> <p>Microsoftがアナウンスしている問題の回避法は次のとおりです。</p> <p>Xboxアプリを開きます。タスクバーの検索バーか、スタートメニューでXboxと検索すれば起動することができます。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="Xboxアプリの起動方法(画像はWindows 11)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315205308.png" width="1183" height="1098" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>Xboxアプリの起動方法(画像はWindows 11)</figcaption></figure></p> <p>次に、Xboxアプリを開いたら、画面左上の自分のゲーマータグとプロフィール画像が設定されているところをクリックし、出てきたメニューから「サポート」をクリックします。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="プロフィールをクリックする"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315205658.png" width="1200" height="645" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>プロフィールをクリックする</figcaption></figure></p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="サポートをクリックする"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315205901.png" width="961" height="960" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>サポートをクリックする</figcaption></figure></p> <p>出てくる画面の中央である「ゲームサービス修復ツール」をクリックし、修復の開始をクリックします。</p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="「ゲームサービス修復ツール」をクリックします。"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315210027.png" width="1200" height="932" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>「ゲームサービス修復ツール」をクリックします。</figcaption></figure></p> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="修復を開始をクリック"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315211011.png" width="1200" height="932" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>修復を開始をクリック</figcaption></figure></p> <p>始まるとすぐに「アプリがコンピュータに変更を与えることを許可するか」というメニューが出てきますが、これは「はい」を押してください。</p> <p>しばらくすると、修復が完了します。これ以降にアップデートしてください。</p> <p>この回避法を実行することで、ゲーム サービスのバージョンが19.87.13001.0にアップデートされ、問題が回避できるそうです。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://answers.microsoft.com/en-us/xbox/forum/all/game-release-known-issues-for-march-2024/b1ac114c-7799-4946-b8f8-1c50ad5926d5" title="Game Release Known Issues for March 2024 - Microsoft Community">Game Release Known Issues for March 2024 - Microsoft Community</a></li> <li><a href="https://support.xbox.com/en-US/help/games-apps/troubleshooting/gaming-services-repair-tool" title="Gaming Services Repair Tool for PC | Xbox Support">Gaming Services Repair Tool for PC | Xbox Support</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Intel、最大6.2GHzで駆動する「Core i9-14900KS」を発表 ~ 9,117 MHzのOC世界新記録も樹立 hatenablog://entry/6801883189090817778 2024-03-15T00:50:05+09:00 2024-03-15T00:50:05+09:00 3行まとめ Intelは「Core i9-14900KS」を正式に発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240315/20240315003358.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Intelは「Core i9-14900KS」を正式に発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Core-i9-14900KS">Core i9-14900KS</a></li> <li><a href="#OC世界記録">OC世界記録</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Core-i9-14900KS">Core i9-14900KS</h1> <p>「Core i9-14900KS」はRaptor Lake-S Refreshの最上位モデルで、シングルコアがOCなしで最大6.2GHzで駆動します。なお、スペシャルモデルであるため、終売は他のラインナップと比べると早い可能性が高いです。</p> <p>仕様は、8P16Eの24コア32スレッドです。Pコアには「Raptor Cove」、Eコアには「Gracemont」がそれぞれ採用されています。製造プロセスはIntel 7。</p> <p>クロックについては、Pコアのベースクロックが3.2GHz、ターボブースト時5.7GHz、Turbo Boost Max 3.0(TBMT 3.0)時5.9GHz、<strong>Thermal Velocity Boost時最大6.2GHz</strong>となります。Eコアはブーストクロックが100MHz向上し、4.5GHzとなっています。その他、TDPにあたるProcessor Base Power(PBP)は125Wから150Wに向上、Maximum Turbo Powerは253Wでこちらは変化ありません。</p> <p>以下、第14世代「Raptor Lake-S Refresh」のラインナップです。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> P/Eコア </th> <th> コア/<br>スレッド </th> <th> Pコア<br>ベース<br>クロック </th> <th> Pコア<br>ブーストクロック </th> <th> Pコア<br>TBM 3.0<br>クロック </th> <th> Pコア<br>TVBT<br>クロック </th> <th> Eコア<br>ベース<br>クロック </th> <th> Eコア<br>ブースト<br>クロック </th> <th> L2 </th> <th> L3 </th> <th> iGPU </th> <th> PBP </th> <th> MTP </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> i9-14900KS </td> <td> 8P16E </td> <td> 24C/32T </td> <td> 3.2 GHz </td> <td> 5.7 GHz </td> <td> 5.9 GHz </td> <td> 6.2 GHz </td> <td> 2.4 GHz </td> <td> 4.5 GHz </td> <td> 32MB </td> <td> 36MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 150W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900K </td> <td> 8P16E </td> <td> 24C/32T </td> <td> 3.2 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> 5.8 GHz </td> <td> 6.0 GHz </td> <td> 2.4 GHz </td> <td> 4.4 GHz </td> <td> 32MB </td> <td> 36MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 125W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900KF </td> <td> 8P16E </td> <td> 24C/32T </td> <td> 3.2 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> 5.8 GHz </td> <td> 6.0 GHz </td> <td> 2.4 GHz </td> <td> 4.4 GHz </td> <td> 32MB </td> <td> 36MB </td> <td> </td> <td> 125W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900 </td> <td> 8P16E </td> <td> 8P16E/32T </td> <td> 2.0 GHz </td> <td> 5.4 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> 5.8 GHz </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 32 MB </td> <td> 36 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 219 W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900F </td> <td> 8P16E </td> <td> 8P16E/32T </td> <td> 2.0 GHz </td> <td> 5.4 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> 5.8 GHz </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 32 MB </td> <td> 36 MB </td> <td> </td> <td> 65 W </td> <td> 219 W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900T </td> <td> 8P16E </td> <td> 8P16E/32T </td> <td> 1.1 GHz </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> 5.5 GHz </td> <td> </td> <td> 0.8 GHz </td> <td> 4.0 GHz </td> <td> 32 MB </td> <td> 36 MB </td> <td> </td> <td> 35 W </td> <td> 106 W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700K </td> <td> 8P12E </td> <td> 20C/28T </td> <td> 3.4 GHz </td> <td> 5.5 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> </td> <td> 2.5 GHz </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 28MB </td> <td> 33MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 125W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700KF </td> <td> 8P12E </td> <td> 20C/28T </td> <td> 3.4 GHz </td> <td> 5.5 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> </td> <td> 2.5 GHz </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 28MB </td> <td> 33MB </td> <td> </td> <td> 125W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700 </td> <td> 8P12E </td> <td> 8P12E/28T </td> <td> 2.1 GHz </td> <td> 5.3 GHz </td> <td> 5.4 GHz </td> <td> </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.2 GHz </td> <td> 28 MB </td> <td> 33 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 219 W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700F </td> <td> 8P12E </td> <td> 8P12E/28T </td> <td> 2.1 GHz </td> <td> 5.3 GHz </td> <td> 5.4 GHz </td> <td> </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.2 GHz </td> <td> 28 MB </td> <td> 33 MB </td> <td> </td> <td> 65 W </td> <td> 219 W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700T </td> <td> 8P12E </td> <td> 8P12E/28T </td> <td> 1.3 GHz </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> 5.2 GHz </td> <td> </td> <td> 0.9 GHz </td> <td> 3.7 GHz </td> <td> 28 MB </td> <td> 33 MB </td> <td> </td> <td> 35 W </td> <td> 106 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600K </td> <td> 6P8E </td> <td> 14C/20T </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 5.3 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.6 GHz </td> <td> 4.0 GHz </td> <td> 20MB </td> <td> 24MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 125W </td> <td> 181W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600KF </td> <td> 6P8E </td> <td> 14C/20T </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 5.3 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.6 GHz </td> <td> 4.0 GHz </td> <td> 20MB </td> <td> 24MB </td> <td> </td> <td> 125W </td> <td> 181W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600 </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 2.7 GHz </td> <td> 5.2 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.0 GHz </td> <td> 3.9 GHz </td> <td> 20 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 154 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600T </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 1.8 GHz </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.3 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> 20 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 35 W </td> <td> 92 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14500 </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 2.6 GHz </td> <td> 5.0 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.9 GHz </td> <td> 3.7 GHz </td> <td> 11.5 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> </td> <td> 65 W </td> <td> 154 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14500T </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 1.7 GHz </td> <td> 4.8 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.2 GHz </td> <td> 3.4 GHz </td> <td> 11.5 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 35 W </td> <td> 92 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14400 </td> <td> 6P4E </td> <td> 6P4E/16T </td> <td> 2.5 GHz </td> <td> 4.7 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.8 GHz </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 9.5 MB </td> <td> 20 MB </td> <td> UHD 730 </td> <td> 65 W </td> <td> 148 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14400F </td> <td> 6P4E </td> <td> 6P4E/16T </td> <td> 2.5 GHz </td> <td> 4.7 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.8 GHz </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 9.5 MB </td> <td> 20 MB </td> <td> </td> <td> 65 W </td> <td> 148 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14400T </td> <td> 6P4E </td> <td> 6P4E/16T </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.5 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.1 GHz </td> <td> 3.2 GHz </td> <td> 9.5 MB </td> <td> 20 MB </td> <td> UHD 730 </td> <td> 35 W </td> <td> 82 W </td> </tr> <tr> <td> i3-14100 </td> <td> 4P0E </td> <td> 4P0E/8T </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 4.7 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> 5 MB </td> <td> 12 MB </td> <td> UHD 730 </td> <td> 60 W </td> <td> 110 W </td> </tr> <tr> <td> i3-14100F </td> <td> 4P0E </td> <td> 4P0E/8T </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 4.7 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> 5 MB </td> <td> 12 MB </td> <td> </td> <td> 58 W </td> <td> 110 W </td> </tr> <tr> <td> i3-14100T </td> <td> 4P0E </td> <td> 4P0E/8T </td> <td> 2.7 GHz </td> <td> 4.4 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> 5 MB </td> <td> 12 MB </td> <td> UHD 730 </td> <td> 35 W </td> <td> 69 W </td> </tr> <tr> <td> 300 </td> <td> 2P0E </td> <td> 2P/4T </td> <td> 3.9 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.5 MB </td> <td> 6 MB </td> <td> UHD 710 </td> <td> 46 W </td> <td> </td> </tr> <tr> <td> 300T </td> <td> 2P0E </td> <td> 2P/4T </td> <td> 3.4 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.5 MB </td> <td> 6 MB </td> <td> UHD 710 </td> <td> 35 W </td> <td> </td> </tr> </tbody> </table> <p>価格は、日本店頭価格124,980円となっています。例によってクーラーは付属しません。<a href="https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1576534.html">AKIBA PC Hotline!の取材</a>によると、どのショップでも初回入荷分はごく少数であるとしています。</p> <h1 id="OC世界記録">OC世界記録</h1> <p>COre i9-14900KSは、Raptor Lake-S RefreshのB0ステッピングのダイのうち、耐久性が高いものが選別されていると見られているためOC耐性が高いと考えられています。ASUS ROGチームは、「ROG Maximus Z790 APEX Encore」マザーボードで「Core i9-14900KS」をOCし、現在世界新記録であるスウェーデンのOCerであるelmorが「Core i9-14900KF」で達成した9044MHzを上回る、9117.75MHzに到達したことを明らかにしました。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://videocardz.com/newz/intel-launches-core-i9-14900ks-processor-with-up-to-6-2-ghz-clock-at-689" title="Intel launches Core i9-14900KS processor with up to 6.2 GHz clock at $689 - VideoCardz.com">Intel launches Core i9-14900KS processor with up to 6.2 GHz clock at $689 - VideoCardz.com</a></li> <li><a href="https://videocardz.com/newz/intel-core-i9-14900ks-has-been-overclocked-to-9117-mhz-claiming-new-world-record" title="Intel Core i9-14900KS has been overclocked to 9117 MHz claiming new world record - VideoCardz.com">Intel Core i9-14900KS has been overclocked to 9117 MHz claiming new world record - VideoCardz.com</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Apple、EU向けにWebサイトからiPhone/iPadに向けてアプリを配布することを容認 ~ 今年春後半から hatenablog://entry/6801883189090303015 2024-03-13T06:00:00+09:00 2024-03-13T06:00:02+09:00 3行まとめ Mac OTAKARAが伝えるところによると、Appleは開発者向けにEU圏でのサイドローディング(所定のストア以外からアプリケーションを配布すること)の要件を広げ、現在容認されている「代替ストア」に加えて、新たにWebサイトからの配布を容認することを明らかにし、その詳細を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240313/20240313020209.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p><a href="https://www.macotakara.jp/news/entry-46359.html">Mac OTAKARA</a>が伝えるところによると、Appleは開発者向けにEU圏でのサイドローディング(所定のストア以外からアプリケーションを配布すること)の要件を広げ、現在容認されている「代替ストア」に加えて、新たにWebサイトからの配布を容認することを明らかにし、その詳細を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#EU圏内のサイドローディング">EU圏内のサイドローディング</a></li> <li><a href="#Webからの配布">Webからの配布</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="EU圏内のサイドローディング">EU圏内のサイドローディング</h1> <p>Appleは先月、EUが3月7日に発行した「DMA」(Digital Markets Act / デジタル市場法)に遵守するためのApp Store、Safari、Apple Payのアップデートを発表しました。このアップデートでは、「App Store以外からのアプリのインストールの容認」「WebKit以外のWebブラウザエンジンの容認」「Apple Pay以外の支払いシステムの容認」が含まれていました。</p> <p>この変更は、先日リリースされた「iOS 17.4」「iPadOS 17.4」から適用が始まっています。現時点で、App Store以外からのアプリのインストールは、Appleが提供しているSDKを用いた「代替ストア」からのみ容認されていますが、今回の発表では、Webサイトからの配布に対応しました。</p> <h1 id="Webからの配布">Webからの配布</h1> <p>Webからのアプリの配布には一定の条件があります。まず、アプリを配布できるのは、以下の要件に当てはまった開発者のみです。</p> <ul> <li>EU圏に設立されているか、本拠地を置くか、子会社がある開発者</li> <li>Apple Developer Programで2年以上継続して優良なメンバーであること</li> <li>前年にEU圏内のiOSで年間インストール数が100万件を超えたアプリを所有していること</li> </ul> <p>つまり、以前からAppleプラットフォームでビジネスを展開しており、それなりの規模がある、EU圏を商圏に含んでいる開発者のみ資格があります。</p> <p>代替ストアと同様に、「Core Technology Fee」(CTF / コアテクノロジー使用料)が必要で、過去12ヶ月間に100万件を超える最初の年間インストールごとに0.5ユーロが必要です。100万件までは無料です(が、100万件インストール規模のアプリケーションを保有している事が前提なので、無理な話ではありそう)。</p> <p>なお、手数料(App Store)とCTF(App Store以外)は、従来通りEUに拠点を置く非営利団体、認定教育機関、政府機関は、Apple Developer Programの年会費とともに免除されます。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://developer.apple.com/news/?id=8c1m8hqt" title="More options for apps distributed in the European Union - Latest News - Apple Developer">More options for apps distributed in the European Union - Latest News - Apple Developer</a></li> <li><a href="https://developer.apple.com/jp/support/web-distribution-eu/" title="Getting ready for Web Distribution in the EU - サポート - Apple Developer">Getting ready for Web Distribution in the EU - サポート - Apple Developer</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Linux 6.8が正式版に到達 ~ Nintendo Switch Onlineコントローラのサポートや、多接続に対するTCP性能の向上など hatenablog://entry/6801883189089517907 2024-03-11T09:41:31+09:00 2024-03-11T09:41:31+09:00 3行まとめ 「Linux 6.8」がStableとなりました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240310/20240310014246.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>「Linux 6.8」がStableとなりました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Linux-68">Linux 6.8</a><ul> <li><a href="#Nintendo-Switch-Onlineコントローラのサポート">Nintendo Switch Onlineコントローラのサポート</a></li> <li><a href="#Intelハードのサポート追加">Intelハードのサポート追加</a></li> <li><a href="#AMDハードのサポート追加">AMDハードのサポート追加</a></li> <li><a href="#Rasberry-Pi-5">Rasberry Pi 5</a></li> <li><a href="#Qualcomm">Qualcomm</a></li> <li><a href="#TCPの性能改善">TCPの性能改善</a></li> </ul> </li> <li><a href="#ディストリビューション">ディストリビューション</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Linux-68">Linux 6.8</h1> <p>Linux 6.8は今年2個目となるLinuxのメジャーアップデートです。今年春以降にリリースされるハードウェアのサポートのほか、Nintendo Switch Online加入者限定で販売されているコントローラのサポート、Raspberry Pi 5のGPUドライバのマージなどが含まれています。</p> <p>すべての機能を網羅しているわけではないですが、主要な機能をピックアップします。</p> <h2 id="Nintendo-Switch-Onlineコントローラのサポート">Nintendo Switch Onlineコントローラのサポート</h2> <p>Linuxでは、Joy-ConとProコントローラのサポートはLinux 5.16から行われていましたが、Nintendo Switch Online加入者限定で販売されている「<a href="https://store-jp.nintendo.com/list/hardware-accessory/controller/VM_HAC_A_LR3GF.html">NINTENDO 64 コントローラ</a>」「<a href="https://store-jp.nintendo.com/list/hardware-accessory/controller/VM_HAC_A_LRSFJ.html">セガ メガドライブ ファイティングパッド 6B</a>」「<a href="https://store-jp.nintendo.com/list/hardware-accessory/controller/VM_HAC_A_LRKSH.html">スーパーファミコン コントローラ</a>」「<a href="https://store-jp.nintendo.com/list/hardware-accessory/controller/VM_HAC_A_LRKHV.html">ファミリーコンピュータ コントローラ</a>」がLinux 6.8で新たにサポートされました<a href="#f-e2368196" id="fn-e2368196" name="fn-e2368196" title="HID: nintendo: add support for nso controllers - kernel/git/hid/hid.git - HID Group's fork of hid.git">*1</a>。</p> <p>基本的に、Proコントローラーのボタンを再配置しているようです。</p> <h2 id="Intelハードのサポート追加">Intelハードのサポート追加</h2> <p>Intelのハードウェアのサポートの追加、改善、あるいは将来の製品に向けた準備も含まれています。</p> <p>今後登場予定のハードウェアとしては、今年後半に発売される「Lunar Lake」のThunderboltのサポートが行われているほか、「Granite Rapids」「Sierra Forest」に向けた電源管理の改善が行われています<a href="#f-1708560a" id="fn-1708560a" name="fn-1708560a" title="Linux 6.8 Power Management Prepares For Upcoming Intel Server Processors - Phoronix">*2</a>。</p> <p>既存のハードウェアに対する改善では、前述の電源管理からMeteor Lakeのサポートが追加されている他、高いクロックで動作できるように変更されています<a href="#f-a55b45b8" id="fn-a55b45b8" name="fn-a55b45b8" title="Intel Meteor Lake CPUs Will Be Able To Clock Higher On Linux 6.8 - Phoronix">*3</a>。</p> <h2 id="AMDハードのサポート追加">AMDハードのサポート追加</h2> <p>AMDハードについては、今回のアップデートによって「Zen 5」のサポート準備が始まっています。</p> <p>さらに、Zen 4向けでもメモリの改善が含まれています<a href="#f-c6543cf9" id="fn-c6543cf9" name="fn-c6543cf9" title="[GIT PULL] perf tools changes for v6.8 - Arnaldo Carvalho de Melo">*4</a>。</p> <h2 id="Rasberry-Pi-5">Rasberry Pi 5</h2> <p>Rasberry Pi 5では、GPUのサポートが強化されています。</p> <p>というより、サポートされたという言い方のほうが正しいかもしれませんが。</p> <h2 id="Qualcomm">Qualcomm</h2> <p>今回のアップデートによって「Snapdragon 8 Gen 3」および「Snapdragon X Elite」のサポートのサポートが始まりました。これから実際の発売にかけて調整されていきます。</p> <p>こちらも、X Eliteのリリース準備が進んでいる様子です。Qualcommは、X EliteのデモをWindowsだけでなく、Linuxでも行っているため、Linuxが安定して動作するコンシューマ向け高性能Armプロセッサとして期待が集まります。</p> <h2 id="TCPの性能改善">TCPの性能改善</h2> <p>Linux 6.8では、多数の同時接続を伴うTCPの性能が向上しています。これは主にクラウドのような場面での性能改善が期待されており、実測値では40%を超える性能向上を実現しています<a href="#f-bb3cc5a7" id="fn-bb3cc5a7" name="fn-bb3cc5a7" title="Linux 6.8 Network Optimizations Can Boost TCP Performance For Many Concurrent Connections By ~40% - Phoronix">*5</a>。</p> <h1 id="ディストリビューション">ディストリビューション</h1> <p>Linux 6.8は、今春リリースのディストリビューションのメジャーアップデートにも採用されます。</p> <p>「Ubuntu 24.04 LTS」は4月25日に正式リリースされる予定ですが、Linux 6.8を採用することが明らかになっています。</p> <p>「Fedora 40」では、4月16日にリリースされる予定で、こちらもLinu 6.8が採用される見込みです。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://kernel.org/" title="The Linux Kernel Archives">The Linux Kernel Archives</a></li> <li><a href="https://www.phoronix.com/review/linux-68-features" title="Linux 6.8 Features Excite With New Intel Xe Driver, Performance Optimizations & New Hardware - Phoronix">Linux 6.8 Features Excite With New Intel Xe Driver, Performance Optimizations &amp; New Hardware - Phoronix</a></li> </ul> <div class="footnote"> <p class="footnote"><a href="#fn-e2368196" id="f-e2368196" name="f-e2368196" class="footnote-number">*1</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/hid/hid.git/commit/?h=for-next&id=94f18bb19945915fcdfd1903841020ef1b6af44a" title="HID: nintendo: add support for nso controllers - kernel/git/hid/hid.git - HID Group's fork of hid.git">HID: nintendo: add support for nso controllers - kernel/git/hid/hid.git - HID Group's fork of hid.git</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-1708560a" id="f-1708560a" name="f-1708560a" class="footnote-number">*2</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.phoronix.com/news/Linux-6.8-Power-Management" title="Linux 6.8 Power Management Prepares For Upcoming Intel Server Processors - Phoronix">Linux 6.8 Power Management Prepares For Upcoming Intel Server Processors - Phoronix</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-a55b45b8" id="f-a55b45b8" name="f-a55b45b8" class="footnote-number">*3</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.phoronix.com/news/Linux-6.8-Meteor-Lake-Clocks" title="Intel Meteor Lake CPUs Will Be Able To Clock Higher On Linux 6.8 - Phoronix">Intel Meteor Lake CPUs Will Be Able To Clock Higher On Linux 6.8 - Phoronix</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-c6543cf9" id="f-c6543cf9" name="f-c6543cf9" class="footnote-number">*4</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://lore.kernel.org/lkml/20240109222804.28583-1-acme@kernel.org/" title="[GIT PULL] perf tools changes for v6.8 - Arnaldo Carvalho de Melo">[GIT PULL] perf tools changes for v6.8 - Arnaldo Carvalho de Melo</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-bb3cc5a7" id="f-bb3cc5a7" name="f-bb3cc5a7" class="footnote-number">*5</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.phoronix.com/news/Linux-6.8-Networking" title="Linux 6.8 Network Optimizations Can Boost TCP Performance For Many Concurrent Connections By ~40% - Phoronix">Linux 6.8 Network Optimizations Can Boost TCP Performance For Many Concurrent Connections By ~40% - Phoronix</a></span></p> </div> doskokimeil127-dosd M3 MacBook AirではNAND構成がM1の頃に戻る 〜 M2モデルより高速化 hatenablog://entry/6801883189089520355 2024-03-10T06:00:00+09:00 2024-03-10T06:00:02+09:00 3行まとめ Appleは先日、「Apple M3」搭載のMacBook Airを発売しましたが、MacRumorsによると、MaxTechによって早くも分解されNAND構成がM2世代から変更されM1世代と同じ構成に戻っていることがわかりました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240310/20240310022847.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Appleは先日、「Apple M3」搭載のMacBook Airを発売しましたが、<a href="https://www.macrumors.com/2024/03/09/base-model-m3-macbook-air-faster-ssd/">MacRumors</a>によると、MaxTechによって早くも分解されNAND構成がM2世代から変更されM1世代と同じ構成に戻っていることがわかりました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#MacのNAND構成">MacのNAND構成</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/4U9nCMV7cv4?si=eeQ5tK3QevqIg-2C" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe> <h1 id="MacのNAND構成">MacのNAND構成</h1> <p>MacBook Airのストレージの最小構成は256GBですが、この256GBの構成はM1世代とM2世代でことなっています。</p> <p>M1では128GB NANDが2枚で構成されていましたが、M2では256GB NANDが1枚のみで構成されています。この影響で、256GBモデルに限ってM2 MacBook AirはM1 MacBook Airと比較してストレージ速度が大幅に低下するという状態になっています。</p> <ul> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2023/03/21/133330" title="M2 MacBook Airのストレージ速度はどれだけのものなのか ~ 512GB M1と1TB/256GB M2で比較 - Nishiki-Hub">M2 MacBook Airのストレージ速度はどれだけのものなのか ~ 512GB M1と1TB/256GB M2で比較 - Nishiki-Hub</a></li> </ul> <p>M3 MacBook Airではこの構成がM1同様に128GB x 2に戻りました。当初、M2で構成が変更された理由として、128GB NANDの入手が困難であったためという予想がありましたが、改善したのでしょうか(実際iPhone向けでは確保できているので、実は別の理由があったりして・・・)。</p> <p>MaxTechによるベンチマークによると、ストレージ速度はM2モデルがリード1,576 MB/s・ライト1,584 MB/s、M3モデルがリード2,880 MB/s ライト2,108 MB/sとなっており、総じてM3モデルのほうが高速となっています。M1モデルも似たような性能です。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.macrumors.com/2024/03/09/base-model-m3-macbook-air-faster-ssd/" title="Base Model M3 MacBook Air Has Faster SSD Speeds After Controversy With Previous Model - MacRumors">Base Model M3 MacBook Air Has Faster SSD Speeds After Controversy With Previous Model - MacRumors</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd 「LLVM 18.1」が正式版に到達 ~ ClangがC23/C++23とともに「AVX10.1」をサポート hatenablog://entry/6801883189089115440 2024-03-08T13:37:40+09:00 2024-03-08T13:37:40+09:00 3行まとめ LLVM 18.1が6日、正式版に到達しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240308/20240308130253.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>LLVM 18.1が6日、正式版に到達しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#LLVM">LLVM</a><ul> <li><a href="#Clang">Clang</a></li> </ul> </li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="LLVM">LLVM</h1> <p>LLVMはこのバージョンよりGCCと同じバージョン管理となったため、v18.1とは言うものの、旧称では18.0となります。したがって、これがメジャーアップデートとなります。</p> <p>LLVMの新機能は以下の通り。</p> <ul> <li>Intel AVX10.1-256及びIntel AVX10.1-512のISAサポート</li> <li>Intelの「Panther Lake」「Clearwater Forest」向けのターゲットの追加</li> <li>Intel APX有効化の一環として「-mapxf」スイッチの追加</li> <li>RISC-V命令サポートの追加 <ul> <li>「SiFive P670」ターゲットの新たなサポート</li> </ul> </li> <li>Arm「Cortex-A520」「Cortex-A720」「Cortex-X4」とマイコン向け「Cortex-M52」のサポート</li> <li>LoongArchのLSX 128bit及び、LASX 256vit SIMD命令をサポート(詳しくは不明)</li> </ul> <p>AVX10.1はIntelが発表しているAVX512の後継となるような拡張命令です。具体的には、AVX512の拡張が複雑であるため、AVX10で整理したうえで、これまでサポートしてこなかったEコア(Atom系統)のCPUアーキテクチャにもサポートを広げるというものになっています。AVX10は最終的にAVX512の全機能を包括する見込みとなっていますが、実際の導入自体は段階的で、10.1、10.2と続いていきます。具体的にどの製品にどのAVX10のリビジョンが搭載されるかは明かされていませんが、AVX10.1では新機能の実装はなく、基本的にXeonのみの対応に限られることが明らかになっています。なお、コンシューマ向けはわかりませんが、Xeon向けではAVX512も並行してサポートされる見込みになっているので、今後AVX512命令が削除されることはないでしょう(AMD CPUもサポートしていますし)。</p> <p>また、APXについては今バージョンで完全なサポートとはいかず、まだ準備状態となっているようです。APXは、Intel ISA(CISC)の特徴である、可変長命令の特性を活かし、使用可能な汎用レジスタを倍増させることで、再コンパイルだけで高速化できるというものです。こちらは、コンパイラの動きを変更するものであるため、GCCやLLVMが大きく影響を受けます。</p> <p>この2点の技術についての詳細は以下のエントリを御覧ください。</p> <ul> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2023/07/27/015343" title="Intel、PコアとEコアの両方に対応する事が可能な「AVX10」拡張命令セットを発表 ~ AVX-512を網羅した新命令 - Nishiki-Hub">Intel、PコアとEコアの両方に対応する事が可能な「AVX10」拡張命令セットを発表 ~ AVX-512を網羅した新命令 - Nishiki-Hub</a></li> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2023/07/27/015345" title="Intel、使用可能な汎用レジスタ倍増によって性能向上を実現する「APX」を発表 ~ 再コンパイルで利用可能 - Nishiki-Hub">Intel、使用可能な汎用レジスタ倍増によって性能向上を実現する「APX」を発表 ~ 再コンパイルで利用可能 - Nishiki-Hub</a></li> </ul> <p>他方で、RISC-V、Arm、LoongArchでのサポート強化も進んでいます。特にArmについては、後述のClangでもSVE 2.1のサポートが組み込まれるなど、AI向けの機能拡充にLLVMも追従しています。LoongArchについては知識不足なのでわかりませんが、こちらも徐々に機能を拡充させてきている感じはしていますね。主に中国の開発者の方が貢献しているのでしょうか。興味本位でLoongArchプロセッサがほしいような感じもしますね。</p> <h2 id="Clang">Clang</h2> <p>Clangの今回のアップデートでは、C23やC++23のサポートをはじめ、多数の機能の追加が行われています。</p> <ul> <li>C23/C++23/C++20のサポート、C++2cの初期的な対応</li> <li><code>-std=c23</code>、<code>-std=gnu23</code>オプションのサポート</li> <li>AVX10.1のサポートと、USER_MSRに対する追加機能</li> <li>Intelの「Panther Lake」「Clearwater Forest」向けのターゲットの追加</li> <li>「OpenACC」のサポート準備</li> <li>GCCとの相互運用性を強化</li> <li>Clangの診断に対する改善</li> <li>ARM SVE 2.1のアルファサポート</li> <li>Clangの静的アナライザー用の新しい実験的チェッカ</li> <li>Intel OpenMPのサポート</li> </ul> <p>こちらは、C23やC++23のサポートが含まれています。GCC14がまだStableに至っていないので、現状メジャーなコンパイラでも最速のサポートになるはずです。</p> <p>OpenACCは、異種混合なCPU/GPUシステムの並列プログラミングのための標準で、IntelのOpenMPと似たようなものですが、こちらはNVIDIAが中心となっています。OpenACCはClangのサポートを望んでおり、このバージョンから順次サポートされていく見込みです。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.phoronix.com/news/LLVM-Clang-18.1-Released" title="LLVM/Clang 18.1 Released With Intel AVX10.1 Work, Adds Clearwater Forest & Panther Lake - Phoronix">LLVM/Clang 18.1 Released With Intel AVX10.1 Work, Adds Clearwater Forest &amp; Panther Lake - Phoronix</a></li> <li><a href="https://github.com/llvm/llvm-project/releases/tag/llvmorg-18.1.0" title="Release LLVM 18.1.0 · llvm/llvm-project">Release LLVM 18.1.0 · llvm/llvm-project</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd JEDEC、「GDDR7」の仕様を公開 ~ PAM3への対応などでデバイスあたり192GB/sの帯域を実現 hatenablog://entry/6801883189088750012 2024-03-07T00:18:02+09:00 2024-03-07T00:18:02+09:00 3行まとめ JEDECは「GDDR7」を正式にリリースしました。今年から来年以降に順次搭載製品が登場する見込みです。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240306/20240306234446.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>JEDECは「GDDR7」を正式にリリースしました。今年から来年以降に順次搭載製品が登場する見込みです。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#GDDR7">GDDR7</a></li> <li><a href="#登場は来年以降になりそう">登場は来年以降になりそう</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="GDDR7">GDDR7</h1> <p>GDDR7は、GDDR6の後継であり大幅な仕様変更が加わっています。</p> <p>まず、結論として性能は最大2倍となるデバイスあたり192GB/sとなっています。これによって、ゲームやグラフィックから、コンピューティングやネットワーキング、AIアプリなどで高まるメモリ帯域幅に対する需要に応えられるとしています。</p> <p>では、実際にどのようなアップデートがあるのかを見ていきます。</p> <p>GDDR6まではNRZ(non-return-to-zero)インターフェイスだった信号が、PAM3に変更され、2サイクルで2bit送信する信号だったのが2サイクルで3bit送信できるようになっています。これだけでも同じクロックで1.5倍の転送速度向上となります。PAM3はUSBなどにも採用されていますが、DRAMに採用されるのはこれが初めてと見られています。</p> <p>このPAM3の採用だけで、192GB/sに必要なメモリクロックも48Gbpsではなく、36Gbpsまで抑えられることが考えられます。</p> <p>また、独立したチャネルが2から4に倍増し、2チャネルモードのサポートを含む16Gbit~32Gbitの密度にも対応します(あれ、GDDR6って32Gbitサポートしてなかったっけ)。</p> <p>総じて、今後のハイエンドのグラフィックボードでは最大1TB/s台後半(1.5TB程度)の帯域の実現はありそうではあります。</p> <h1 id="登場は来年以降になりそう">登場は来年以降になりそう</h1> <p>今年は、年の巡り的に「GeForce」と「Radeon」がアップデートされる可能性が高い年でもあります。ただ、NVIDIAは今月のGTCでおそらくHPC向け(Hopperの後継)をリリースすると見られますが、こちらはGDDRではなく、HBM3eを採用する可能性が非常に高いです。</p> <p>一方で、今年登場するグラフィックボードがGDDR7を採用するかと言われればそれもイエローです。というのも、すぐに採用するのはコストが高いため、ハイエンド帯ではGDDR7、エントリ~ミドル帯では引き続きGDDR6あるいはGDDR6Xが使用される可能性があります。どちらにせよ、全体的にメモリ帯域は向上する可能性が高いです。</p> <p>また、GPUだけでなく、例えばAIの発展によって需要が高まっているアクセラレータやASICなどが先行する可能性もありますね。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.jedec.org/news/pressreleases/jedec-publishes-gddr7-graphics-memory-standard" title="JEDEC Publishes GDDR7 Graphics Memory Standard | JEDEC">JEDEC Publishes GDDR7 Graphics Memory Standard | JEDEC</a></li> <li><a href="https://www.tomshardware.com/pc-components/gpus/gddr7-graphics-memory-standard-published-by-jedec-next-gen-graphics-cards-to-get-up-to-192-gbs-of-bandwidth-per-device" title="GDDR7 graphics memory standard published by JEDEC — Next-gen GPUs to get up to 192 GB/s of bandwidth per device | Tom's Hardware">GDDR7 graphics memory standard published by JEDEC — Next-gen GPUs to get up to 192 GB/s of bandwidth per device | Tom's Hardware</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Microsoft、「Windows Subsystem for Android」を廃止 ~ 来年3月にサポート終了 hatenablog://entry/6801883189088627895 2024-03-06T15:49:39+09:00 2024-03-06T15:49:39+09:00 3行まとめ Microsoftは、Windows上でAndroidアプリケーションの動作をサポートする「Windows Subsystem for Android」機能を廃止することを発表し、2024年3月6日からMicrosoft StoreからAmazonアプリストアをダウンロードできなくなったことを明らかにしました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240306/20240306153651.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Microsoftは、Windows上でAndroidアプリケーションの動作をサポートする「Windows Subsystem for Android」機能を廃止することを発表し、2024年3月6日からMicrosoft StoreからAmazonアプリストアをダウンロードできなくなったことを明らかにしました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#WSA">WSA</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="WSA">WSA</h1> <p>「Windows Subsystem for Android」(WSA)は、Windows 11の新機能の一つとして採用されたもので、Windows上でAndroidアプリケーションを動作できるようにしたものです。AppleがMacとiPhoneの連携を進める中、MicrosoftはWindowsとAndroidの連携を深めようとしていますが、その戦略の一貫と見られており、Windows上でAndroidアプリケーションが動作することに期待が集まっていました。</p> <p>しかしWSAは、Googleとの共同開発ではなく、AmazonとIntelの協力によって実現しているため、アプリのインストールのフロントとなるのはGoogle Playではなく、Amazonアプリストアとなっており、この影響でGoogle Playにのみ公開されているアプリケーションや、Google製のアプリケーションの利用はできませんでした。</p> <p>基本的な対象としては、AndroidゲームをWindowsでもプレイできるというものでしたが、同じ時期にGoogleも「Google Play Games」というPCでAndroid上でのゲームを遊べるソフトウェアの配信を初めたことによって逆風が吹いていました。更に、WSAにはAPK(Android Application Package)のインストール機能も備わっていましたが、2021年からGoogleはGoogle PlayでAPKのサポートを廃止し、App Bundleを必須にしていたため、APKでのアプリケーション配信も減少していき、こちらも逆風となりました。</p> <p>WSAの廃止はすでに始まっており、本日よりMicrosoft Storeから、実質的にWSAのインストール手順でもあった「Amazonアプリストア」のダウンロードが不可能になっているようです。なお、既存のアプリケーションに対して同社は、2025年3月5日まではサポートを続けるとしています。</p> <p>Microsoftは、廃止の理由を明らかにしていません。</p> <p>なお、同じブランド名を冠している「Windows Subsystem for Linux」についてはなんの影響もありません。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://learn.microsoft.com/en-gb/windows/android/wsa/" title="Windows Subsystem for Android™️ | Microsoft Learn">Windows Subsystem for Android™️ | Microsoft Learn</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd AMD、AIベースのアップスケーリング技術を開発中 hatenablog://entry/6801883189088244090 2024-03-05T00:19:42+09:00 2024-03-05T00:19:42+09:00 3行目 AMDのMark Papermaster CTOがNo Priorsのインタビューに応じ、AMDのAI戦略について回答しました。2024年を大展開の年とする中で、AIベースのアップスケーリングを開発していることを明らかにしました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行目"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240304/20240304231727.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行目</figcaption></figure></p> <p>AMDのMark Papermaster CTOがNo Priorsのインタビューに応じ、AMDのAI戦略について回答しました。2024年を大展開の年とする中で、AIベースのアップスケーリングを開発していることを明らかにしました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#超解像度">超解像度</a></li> <li><a href="#進むAI機能の搭載">進むAI機能の搭載</a></li> </ul> <h1 id="超解像度">超解像度</h1> <p>超解像度技術として、NVIDIAが「Deep Learning Super Sampling」(DLSS)、Intelが「Xe Super Sampling」(XeSS)、Appleが「MetalFx Upscaling」をそれぞれ提供しており、AMDも「FidelityFX Super Resolution」(FSR)と「Radeon Super Resolution」(RSR)を提供しています。</p> <p>これらの超解像度技術のうち、DLSSとXeSSはそれぞれAIに基づいたアルゴリズムを採用しており、MetalFX UpscalingとFSR/RSRはAIを用いないアルゴリズムを採用しています。</p> <p>DLSSはGeForceに搭載されている「Tensorコア」を用いた処理を行っており、XeSSはIntel Arcでは「Xe Matrix eXtensions」を、Intel GPU以外ではDP4a命令を採用しています。その一方で、AMDやAppleは、AIベースとアルゴリズムを組み合わせていないものになっています。</p> <p>AMDはFSRの次のアップグレードのポイントにAIを据えているようで、DLSSやXeSSのようにAIベースとアルゴリズムを組み合わせることを計画しているようです。詳細は不明ですが、Radeon RX 7000のみの対応になるんでしょうか・・・?</p> <h1 id="進むAI機能の搭載">進むAI機能の搭載</h1> <p>AMDはAIを積極的に組み込んでおり、NVIDIAやIntelの対抗となっています。CPUでは、Zen 4でAVX-512命令のサポートや、Ryzen 7040/8040シリーズではRyzen AIというNPUを搭載しています。また、ソフトウェア面でもAMDデバイスのAI環境を整えるため、Ryzen AI Softwareを提供しています。</p> <p>そして、GPUは先述の通り、DP4a命令のほか、AI Acceleratorを搭載しています。</p> <p>Papermaster氏は、2024年をAIの大展開の年としています。個人的には、NVIDIAとしっかり拮抗できる存在になってほしいと思っていますが、どうなるでしょうか・・・。</p> doskokimeil127-dosd Apple、「Apple M3」を搭載した「MacBook Air」を発表 ~ 注目すべきはクラムシェル時の「2画面出力」 hatenablog://entry/6801883189088225562 2024-03-04T23:00:34+09:00 2024-03-04T23:04:41+09:00 3行まとめ Appleは先程、「Apple M3」チップを搭載した「MacBook Air」を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240304/20240304222922.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Appleは先程、「Apple M3」チップを搭載した「MacBook Air」を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#M3-MacBook-Air">M3 MacBook Air</a><ul> <li><a href="#M2-MacBook-Airからの変更点">M2 MacBook Airからの変更点</a></li> <li><a href="#変わっていない点">変わっていない点</a></li> </ul> </li> <li><a href="#発売と価格">発売と価格</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="M3-MacBook-Air">M3 MacBook Air</h1> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="M3 MacBook Air(出典:Apple)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240304/20240304230104.png" width="980" height="551" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>M3 MacBook Air(出典:<a href="https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/03/apple-unveils-the-new-13-and-15-inch-macbook-air-with-the-powerful-m3-chip/">Apple</a>)</figcaption></figure></p> <p>まず、ラインナップは引き続き13インチと15インチとなっており、デザインに大きな変更点はありません。</p> <p>最大の変更点はSoCが「Apple M2」から「Apple M3」に変更されました。基本的にM2から大きな性能向上というのはないものの、M1やIntel MacBook Airと比較して性能が向上しています。</p> <p>M1と比較した性能では、「No Man's Sky」で60%、PhotomatorのSuper Resolution機能を使用したAIによる画像補正は40%、Excelでの作業は35%、Final Cut Proでの編集は最大60%性能が向上、Intel MacBook Airと比較すると、PhotomatorのSuper Resolution機能で15倍、Excelで3倍、Final Cut Proで13倍高速になるとしています。</p> <p>また、Intel Core i7を搭載したWindowsノートパソコンとの比較では、ビデオ書き出し(Premire Pro)で2.8倍、イメージフィルタとエフェクト(Photoshop)で2倍、コードのコンパイル(Clang)で2.3倍のパフォーマンスの向上、Web会議時に1.4倍長いバッテリー駆動時間、Webアプリの反応速度が1.5倍という結果となっています。</p> <p>M3を搭載したことによって、GPUがハードウェアレイトレーシングやDynamic Cachingを搭載に対応している他、AV1デコードにも対応しています。</p> <p>Neural Engineの性能が向上していることから、Appleは「AIのための世界最高の消費者向けノートブック」としています。</p> <h2 id="M2-MacBook-Airからの変更点">M2 MacBook Airからの変更点</h2> <p>そもそもがマイナーアップデートに近いものであるため、M2 MacBook Airからのチップ以外の変更点を紹介します。</p> <p>まず、画面出力です。M1とM2のMacBook Airでは、Display Linkを用いない限り、ディスプレイ出力はMac内蔵ディスプレイ+最大6K60Hzの外部ディスプレイをサポートしていました。しかし、M3 MacBook Airでは、クラムシェル(Macを閉じた)状態で、最大5K60Hzのディスプレイを2台サポートします。残念ながら、トリプルディスプレイは実現しませんでしたが、クラムシェル状態でもデュアルディスプレイに対応したのは嬉しい方も多いと思います。なお、この機能はMacBook Proにも搭載されていません。</p> <p>ワイヤレス部分では、Wi-Fi 6Eに新たに対応しています。</p> <h2 id="変わっていない点">変わっていない点</h2> <p>変わっていない点で、重要な点だけ。</p> <p>ディスプレイは13インチモデルが13.6インチ、15インチモデルが15.3インチで、解像度は13インチが2,560x1,664、15インチは2,880x1,864となっています。密度は変わらず224ppi、輝度も500-nitとなっています。また、ノッチデザインも引き続き採用されています。</p> <p>メモリとストレージの展開も変わらず、メモリが8GB / 16GB / 24GB、ストレージが256GB / 512GB / 1TB / 2TBとなります。</p> <p>バッテリー駆動時間は連続18時間であり、変わっていません。</p> <h1 id="発売と価格">発売と価格</h1> <p>発売は3月8日で、すでに予約が始まっています。</p> <p>価格は、13インチモデルが164,800円~、15インチモデルが198,800円~となっています。なお、このタイミングでM1 MacBook Airがついに販売が終了し、下位グレードとしてM2 MacBook Air 13インチモデルが販売を継続していますが、価格は変わらず148,800円~となっています(Appleの直販ではまだそれが反映されていない模様)。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/03/apple-unveils-the-new-13-and-15-inch-macbook-air-with-the-powerful-m3-chip/" title="Apple、パワフルなM3チップを搭載した新しい13インチと15インチMacBook Airを発表 - Apple (日本)">Apple、パワフルなM3チップを搭載した新しい13インチと15インチMacBook Airを発表 - Apple (日本)</a></li> <li><a href="https://www.apple.com/jp/macbook-air/" title="13インチMacBook Airと15インチMacBook Air - Apple(日本)">13インチMacBook Airと15インチMacBook Air - Apple(日本)</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Intel、オープンソースのNPUライブラリをリリース 〜 NPUを利用した開発に向けて hatenablog://entry/6801883189087805877 2024-03-03T12:32:32+09:00 2024-03-03T12:32:32+09:00 3行まとめ Intelが、オープンソースのNPU Accelerration Libraryをリリースしました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240303/20240303122347.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Intelが、オープンソースのNPU Accelerration Libraryをリリースしました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#NPUライブラリ">NPUライブラリ</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="NPUライブラリ">NPUライブラリ</h1> <p>今回のライブラリは基本的にCore Ultra(現時点ではMeteor Lakeのみ)に搭載されているNPUのパワーを活用したライブラリです。開発者向けであり、一般のユーザーがそのまま利用できるようなソフトウェアではないものの、今後研究などでNPUを利用することが用意になることが期待されています。</p> <p>ライブラリはGitHubで公開されており、基本的な情報も含まれています。</p> <ul> <li><a href="https://github.com/intel/intel-npu-acceleration-library" title="intel/intel-npu-acceleration-library: Intel® NPU Acceleration Library">intel/intel-npu-acceleration-library: Intel® NPU Acceleration Library</a></li> </ul> <p>すでにIntelのエンジニアによって、Meteor Lake搭載デバイスで、TinyLlama 1.1B Chatを実行しているデモが公開されています。</p> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">For devs that have been asking, check out the newly open sourced Intel NPU Acceleration library. I just tried it out on my MSI Prestige 16 AI Evo machine (windows this time, but the library supports Linux as well) and following the GitHub documentation was able to run TinyLlama… <a href="https://t.co/UPMujuKGGT">pic.twitter.com/UPMujuKGGT</a></p>&mdash; Tony Mongkolsmai (@tonymongkolsmai) <a href="https://twitter.com/tonymongkolsmai/status/1763564962486583433?ref_src=twsrc%5Etfw">March 1, 2024</a></blockquote> <p> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p> <p>このライブラリは、完全にNPUに向けて記述されているため、Meteor Lakeでのみ実行できます。つまり、NPU(Intel DL Boost)が搭載されていないRaptor Lake以前のIntel CPUや、Ryzen、Snapdragon、Apple Siliconでは実行できない点には注意が必要。</p> <p>また、ライブラリもすべての機能が搭載されているわけではないため、今後のアップデートが期待されています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/intels-npu-acceleration-library-goes-open-source" title="Intel's NPU Acceleration Library goes open source — Meteor Lake CPUs can now run TinyLlama and other lightweight LLMs | Tom's Hardware">Intel's NPU Acceleration Library goes open source — Meteor Lake CPUs can now run TinyLlama and other lightweight LLMs | Tom's Hardware</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd 各社バラバラの超解像度技術の実装が容易に ~ Microsoft、1つのコードで複数の超解像度に対応可能な「DirectSR」を発表 hatenablog://entry/6801883189087289481 2024-03-01T13:39:18+09:00 2024-03-01T13:39:18+09:00 3行まとめ Microsoftは、GDCに先立ってその発表内容をあらかじめ予告し、「DirectSR」を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240301/20240301133043.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Microsoftは、GDCに先立ってその発表内容をあらかじめ予告し、「DirectSR」を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#DirectSR">DirectSR</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="DirectSR">DirectSR</h1> <p>現在、超解像度技術は、NVIDIAの「Deep Learning Super Sampling」(DLSS)、AMDの「FidelityFX Super Resolution」(FSR)、Intelの「XeSS」(Xe Super Sampling)がバラバラに登場しており、それぞれ対応するGPUも異なることからゲーム開発者はすべてを各ベンダーからリリースされているSDKを用いて別々に実装する必要がありました。</p> <p>しかし、Microsoftは「DirectSR」を各社と協力して開発し、これらの超解像度技術を単一のコードのみで実装可能にする新機能を発表しました。これによって、ゲームの複数の超解像度技術のサポートが容易になることが期待されます。</p> <p>詳細はGDC 2024内で3月21日に行われるセッションにて明かされる見込みで、近日中にAgility SDKのパブリックプレビューとして利用可能になるとしています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://devblogs.microsoft.com/directx/directx-innovation-on-display-at-gdc-2024/" title="DirectX Innovation on Display at GDC 2024 - DirectX Developer Blog">DirectX Innovation on Display at GDC 2024 - DirectX Developer Blog</a></li> <li><a href="https://schedule.gdconf.com/session/directx-state-of-the-union-ft-work-graphs-and-introducing-directsr-presented-by-microsoft/903872" title="Schedule | GDC 2024 | DirectX State of the Union Ft. Work Graphs and Introducing DirectSR (Presented by Microsoft)">Schedule | GDC 2024 | DirectX State of the Union Ft. Work Graphs and Introducing DirectSR (Presented by Microsoft)</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Intel、1.0nm相当の「Intel 10A」プロセスを発表 〜 「Intel 14A」は2026年、「Intel 10A」は2027年後半に生産開始 hatenablog://entry/6801883189086929138 2024-02-29T01:23:06+09:00 2024-02-29T01:23:06+09:00 3行まとめ 先日、Intelが「Intel 14A」という新しい世代のプロセスを発表しましたが、Intelが新たにNDAの解除をTom's Hardwareに通知し、新たに「Intel 10A」プロセスの存在と「Intel 14A」プロセスの投入時期が明らかになりました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240229/20240229012226.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>先日、Intelが「Intel 14A」という新しい世代のプロセスを発表しましたが、Intelが新たにNDAの解除をTom's Hardwareに通知し、新たに「Intel 10A」プロセスの存在と「Intel 14A」プロセスの投入時期が明らかになりました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#IFS">IFS</a></li> <li><a href="#Intel-14Aの投入時期">Intel 14Aの投入時期</a></li> <li><a href="#Intel-10A">Intel 10A</a></li> <li><a href="#工場のAI化">工場のAI化</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="IFS">IFS</h1> <p>Intelは2021年以降、IDM 2.0政策のもとで、Intel製品向けにのみ提供していた製造能力を、増強したうえで開放するIntel Foundry Service(IFS)を展開しています。IFSでは、Intel製品と、他社製品で同じプロセスを提供しています。</p> <p>IFSの発表と同時に、IFSの製造プロセスを2025年までほぼ一年ごとに投入する計画を発表していました。現在、「Intel 7」「Intel 4」がすでに投入されており、なもなく「Intel 3」が、年内に「Intel 20A」と「Intel 18A」が投入され、この計画が遂行されることになります。Intel 20A以降では「RibbonFET」と「PowerVia」を新たに採用することが明らかになっています。</p> <p>「Intel 18A」と「Intel 20A」のAはオングストローム(Angstrom/単位はÅ)を意味しており、1Å=0.1nmとなります。つまり、Intel 20Aは2nm相当、Intel 18Aは1.8nm相当を意味しています。</p> <h1 id="Intel-14Aの投入時期">Intel 14Aの投入時期</h1> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="Intelのロードマップ(出典:Intel)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240229/20240229010447.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>Intelのロードマップ(出典:<a href="https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/resources/foundry-direct-connect-2024.html#gs.55650n">Intel</a>)</figcaption></figure></p> <p>先日行われたイベントで、IntelはIntel 18Aよりも先、「Intel 14A」プロセスと、その改良版である「Intel 14A-E」プロセスの計画が新たに発表されました。</p> <p>「Intel 14A」世代では、High-NA EUVを用いた製造が行われることが明かされています。</p> <p>今回、NDAが解除された情報で、このIntel 14Aが2026年に投入されることがわかりました。</p> <h1 id="Intel-10A">Intel 10A</h1> <p>「Intel 10A」は「Intel 14A」よりも後に登場することになるプロセスで、1.0nm相当のプロセスとなります。以前からお伝えしています通り、Intel 10Aなどのブランドは、他社(TSMCなど)で言うとこれくらいのプロセスの性能を持つという意味を示しています。そのため、1nm並の性能を実現したということを意味し、従来の1nmを実現したわけではないという点には留意が必要です(といっても結果論として1nm性能を実現できているのでこの部分は、実際の「製品」に注目しないのであればさして重要ではありません)。</p> <p>Intel 10Aについては詳細は明かされていないものの、Intel 14Aと比較して、2桁%の性能向上と電力の改善があるとしています。</p> <p>登場は2027年後半の予定で、2021年から続く1年1ノード以上という計画は少なくとも2027年までは維持される見込みであることがわかります。</p> <h1 id="工場のAI化">工場のAI化</h1> <p>Intelは2030年までにSamsungを抜いて、TSMCに次ぐ世界第2位の半導体製造企業になることを目標に掲げており、野心的に取り組んでいます。</p> <p>その中で、工場のAIによる自動化も進めており、今回明らかになったのは「Cobots」の導入です。Cobotsは、人間とともに働くことができる協働ロボットとしており、将来的に工場自動化計画の「10X moonshot」の取り組みが業務のあらゆる側面に影響すると予測しています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/intel-puts-1nm-process-10a-on-the-roadmap-for-2027-aiming-for-fully-ai-automated-factories-with-cobots" title="Intel puts 1nm process (10A) on the roadmap for 2027 — also plans for fully AI-automated factories with 'Cobots' | Tom's Hardware">Intel puts 1nm process (10A) on the roadmap for 2027 — also plans for fully AI-automated factories with 'Cobots' | Tom's Hardware</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Intel、Core Ultra(Meteor Lake)と第14世代Core(Raptor Lake Refresh)のvProモデルを発表 〜 AIを使った低負荷ウイルススキャンなど hatenablog://entry/6801883189086790040 2024-02-28T15:38:05+09:00 2024-02-28T15:38:05+09:00 3行まとめ Intelは「Meteor Lake」こと初代Core Ultra製品と「Raptor Lake Refresh」こと第14世代Core向けにvProモデルを発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240228/20240228145744.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Intelは「Meteor Lake」こと初代Core Ultra製品と「Raptor Lake Refresh」こと第14世代Core向けにvProモデルを発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#vPro">vPro</a></li> <li><a href="#ラインナップ">ラインナップ</a></li> <li><a href="#搭載デバイス">搭載デバイス</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="vPro">vPro</h1> <p>vProモデルは主に企業向けに提供されるCPU機能で、主にセキュリティを強化する機能が搭載されています。</p> <p>まず、Intel Threat Detection Technology(TDT)が改良され、Meteor LakeでNPUを脅威の検出に活用し、ウイルススキャンを低負荷かつ高速に行えるようになりました。</p> <p>また、Intel Silicon Security Engineに対応し、ファームウェアレベルの脅威への対応を専用のハードウェアを用いて行っているようです。</p> <p>それ以外にも、クラウドベースでvPro対応のデバイスの管理や情報収集を行える、Intel Device Discoveryも新たに提供される他、Intel Device Healthという機能も提供されます。</p> <h1 id="ラインナップ">ラインナップ</h1> <p>まず、ラインナップを掲載します。</p> <p>デスクトップ向け第14世代CoreプロセッサのvProモデルは以下の通り。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> P/Eコア </th> <th> コア/<br>スレッド </th> <th> Pコア<br>ベース<br>クロック </th> <th> Pコア<br>ブースト<br>クロック </th> <th> Pコア<br>TB3.0<br>クロック </th> <th> Pコア<br>TVBT<br>クロック </th> <th> Eコア<br>ベース<br>クロック </th> <th> Eコア<br>ブーストクロック </th> <th> L2 </th> <th> L3 </th> <th> iGPU </th> <th> PBP </th> <th> MTP </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> i9-14900K </td> <td> 8P16E </td> <td> 24C/32T </td> <td> 3.2 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> 5.8 GHz </td> <td> 6.0 GHz </td> <td> 2.4 GHz </td> <td> 4.4 GHz </td> <td> 32MB </td> <td> 36MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 125W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900 </td> <td> 8P16E </td> <td> 8P16E/32T </td> <td> 2.0 GHz </td> <td> 5.4 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> 5.8 GHz </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 32 MB </td> <td> 36 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 219 W </td> </tr> <tr> <td> i9-14900T </td> <td> 8P16E </td> <td> 8P16E/32T </td> <td> 1.1 GHz </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> 5.5 GHz </td> <td> </td> <td> 0.8 GHz </td> <td> 4.0 GHz </td> <td> 32 MB </td> <td> 36 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 35 W </td> <td> 106 W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700K </td> <td> 8P12E </td> <td> 20C/28T </td> <td> 3.4 GHz </td> <td> 5.5 GHz </td> <td> 5.6 GHz </td> <td> </td> <td> 2.5 GHz </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 28MB </td> <td> 33MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 125W </td> <td> 253W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700 </td> <td> 8P12E </td> <td> 8P12E/28T </td> <td> 2.1 GHz </td> <td> 5.3 GHz </td> <td> 5.4 GHz </td> <td> </td> <td> 1.5 GHz </td> <td> 4.2 GHz </td> <td> 28 MB </td> <td> 33 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 219 W </td> </tr> <tr> <td> i7-14700T </td> <td> 8P12E </td> <td> 8P12E/28T </td> <td> 1.3 GHz </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> 5.2 GHz </td> <td> </td> <td> 0.9 GHz </td> <td> 3.7 GHz </td> <td> 28 MB </td> <td> 33 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 35 W </td> <td> 106 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600K </td> <td> 6P8E </td> <td> 14C/20T </td> <td> 3.5 GHz </td> <td> 5.3 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.6 GHz </td> <td> 4.0 GHz </td> <td> 20MB </td> <td> 24MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 125W </td> <td> 181W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600 </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 2.7 GHz </td> <td> 5.2 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 2.0 GHz </td> <td> 3.9 GHz </td> <td> 20 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 154 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14600T </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 1.8 GHz </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.3 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> 20 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 35 W </td> <td> 92 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14500 </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 2.6 GHz </td> <td> 5.0 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.9 GHz </td> <td> 3.7 GHz </td> <td> 11.5 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 65 W </td> <td> 154 W </td> </tr> <tr> <td> i5-14500T </td> <td> 6P8E </td> <td> 6P8E/20T </td> <td> 1.7 GHz </td> <td> 4.8 GHz </td> <td> </td> <td> </td> <td> 1.2 GHz </td> <td> 3.4 GHz </td> <td> 11.5 MB </td> <td> 24 MB </td> <td> UHD 770 </td> <td> 35 W </td> <td> 92 W </td> </tr> </tbody> </table> <p>続いて、モバイル向けCore UltraのvProモデルは次のとおりです。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> Pコア </th> <th> Eコア </th> <th> LP Eコア </th> <th> コア/スレッド </th> <th> Pコア<br> ブースト<br> クロック </th> <th> Eコア<br> ブースト<br> クロック </th> <th> GPU </th> <th> Xe Core数 </th> <th> GPU<br> 最大<br> クロック </th> <th> NPU </th> <th> L3 </th> <th> PBP </th> <th> MTP </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> Ultra 9 185H </td> <td> 6 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 16C/22T </td> <td> 5.1 GHz </td> <td> 3.8 GHz </td> <td> Arc </td> <td> 8 </td> <td> 2.35 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 24 MB </td> <td> 45 MB </td> <td> 64W,115W </td> </tr> <tr> <td> Ultra 7 165H </td> <td> 6 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 16C/22T </td> <td> 5.0 GHz </td> <td> 3.8 GHz </td> <td> Arc </td> <td> 8 </td> <td> 2.3 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 24 MB </td> <td> 28 MB </td> <td> 64W,115W </td> </tr> <tr> <td> Ultra 7 155H </td> <td> 6 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 16C/22T </td> <td> 4.8 GHz </td> <td> 3.8 GHz </td> <td> Arc </td> <td> 8 </td> <td> 2.25 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 24 MB </td> <td> 28 MB </td> <td> 64W,115W </td> </tr> <tr> <td> Ultra 5 135H </td> <td> 4 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 14C/18T </td> <td> 4.6 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> Arc </td> <td> 7 </td> <td> 2.2 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 18 MB </td> <td> 28 MB </td> <td> 64W,115W </td> </tr> <tr> <td> Ultra 5 125H </td> <td> 4 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 14C/18T </td> <td> 4.5 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> Arc </td> <td> 7 </td> <td> 2.2 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 18 MB </td> <td> 28 MB </td> <td> 64W,115W </td> </tr> <tr> <td> Ultra 7 165U </td> <td> 2 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 12C/14T </td> <td> 4.9 GHz </td> <td> 3.8 GHz </td> <td> Intel<br> Graphics </td> <td> 4 </td> <td> 2.0 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 12 MB </td> <td> 15 MB </td> <td> 57 MB </td> </tr> <tr> <td> Ultra 7 155U </td> <td> 2 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 12C/14T </td> <td> 4.8 GHz </td> <td> 3.8 GHz </td> <td> Intel<br> Graphics </td> <td> 4 </td> <td> 1.95 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 12 MB </td> <td> 15 MB </td> <td> 57 MB </td> </tr> <tr> <td> Ultra 5 135U </td> <td> 2 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 12C/14T </td> <td> 4.4 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> Intel<br> Graphics </td> <td> 4 </td> <td> 1.9 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 12 MB </td> <td> 15 MB </td> <td> 57 MB </td> </tr> <tr> <td> Ultra 5 125U </td> <td> 2 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 12C/14T </td> <td> 4.3 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> Intel<br> Graphics </td> <td> 4 </td> <td> 1.85 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 12 MB </td> <td> 15 MB </td> <td> 57 MB </td> </tr> <tr> <td> Ultra 7 164U </td> <td> 2 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 12C/14T </td> <td> 4.8 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> Intel<br> Graphics </td> <td> 4 </td> <td> 1.8 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 12 MB </td> <td> 9 MB </td> <td> 30 MB </td> </tr> <tr> <td> Ultra 5 134U </td> <td> 2 </td> <td> 8 </td> <td> 2 </td> <td> 12C/14T </td> <td> 4.4 GHz </td> <td> 3.6 GHz </td> <td> Intel<br> Graphics </td> <td> 4 </td> <td> 1.75 GHz </td> <td> 2x Gen3 </td> <td> 12 MB </td> <td> 9 MB </td> <td> 30 MB </td> </tr> </tbody> </table> <h1 id="搭載デバイス">搭載デバイス</h1> <p>搭載デバイスは、acer、ASUS、Dell Technologies、Dynabook、富士通、HP、Lenovo、LG、Microsoft、NEX、Panasonic、Samsung、VAIOを初めとした様々なメーカーから登場するとのこと。日本勢多いな。</p> <p>時期は第1四半期中とのことで、Lenovoはすでに発表済み、それ以外のメーカーも間もなく登場するものと見られます。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.computerbase.de/2024-02/intel-zum-mwc-2024-alle-meteor-lake-cpus-zu-vpro-faehig-granite-rapids-d-in-2025/" title="Intel zum MWC 2024: Alle Meteor-Lake-CPUs zu vPro fähig, Granite Rapids-D in 2025 - ComputerBase">Intel zum MWC 2024: Alle Meteor-Lake-CPUs zu vPro fähig, Granite Rapids-D in 2025 - ComputerBase</a></li> <li><a href="https://videocardz.com/newz/intel-confirms-vpro-support-for-entire-core-ultra-100-meteor-lake-series-paving-the-way-for-ai-enabled-business-pcs" title="Intel confirms vPro support for entire Core Ultra 100 "Meteor Lake" series, paving the way for AI-enabled business PCs - VideoCardz.com">Intel confirms vPro support for entire Core Ultra 100 "Meteor Lake" series, paving the way for AI-enabled business PCs - VideoCardz.com</a></li> <li><a href="https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1571859.html" title="NPUでウイルス検出時の負荷をオフロード。Intel、ビジネスPCをAI PCにする「Core Ultra vPro」発表 - PC Watch">NPUでウイルス検出時の負荷をオフロード。Intel、ビジネスPCをAI PCにする「Core Ultra vPro」発表 - PC Watch</a></li> <li><a href="https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2402/28/news070_2.html" title="IntelがvPro対応「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」「Coreプロセッサ(第14世代)」を発表:MWC Barcelona 2024(2/2 ページ) - ITmedia PC USER">IntelがvPro対応「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」「Coreプロセッサ(第14世代)」を発表:MWC Barcelona 2024(2/2 ページ) - ITmedia PC USER</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Intel、今年と来年の「Xeon」について計画を発表 ~ Eコアのみの「Sierra Forest」は5G分野に拡大・「Granite Rapids-D」が発表 hatenablog://entry/6801883189086420219 2024-02-27T00:59:47+09:00 2024-02-27T00:59:47+09:00 3行まとめ Intelは現在、バルセロナで開催されているモバイルの見本市である、MWCに参加していますが、その中でXeonの計画を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240227/20240227003322.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Intelは現在、バルセロナで開催されているモバイルの見本市である、MWCに参加していますが、その中でXeonの計画を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Sierra-Forest">Sierra Forest</a></li> <li><a href="#Granite-Rapids">Granite Rapids</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Sierra-Forest">Sierra Forest</h1> <p>MWCのイベントの趣旨から、Intelの発表もモバイルと関係のある「ネットワーク」や「エッジ」が中心となっています。特にXeonの発表は5Gなどの広域ネットワーク向けの発表となっていますね。</p> <p>ではまず、「Sierra Forest」から見ていきます。「Sierra Forest」は、Xeonの新しいラインナップです。「Granite Rapids」や「Emerald Rapids」がPコアのみで構成されているのに対して、「Sierra Forest」はEコアのみで構成されており、コア密度が高いため最大288コアの製品が計画されています。</p> <p>当初2024年前半に投入されるはずだったこの製品ですが、MWCでは後半に若干延期されました。どちらにせよ、近い将来にはリリースされるはずです。主な用途はハイパースケーラーなど、物理コアが必要な場面向けに提供されます。主な競合相手となるのは、AMDのEPYCとArm系DC向けプロセッサになるようです。</p> <p>MWCでは、Sierra Forestの5Gコアへの拡大が発表されました。Intelによると、Sierra Forestを使う事によって、2021年頃の製品(Ice LakeやCascade Lake)と比較して、ラックあたり2.7倍の性能となる一方で、Intel Infrastructure Power Managerを組み合わせることによって、電力効率を向上させるとしています。</p> <p>このシステムは、日本のKDDIやSK Telecomなどの通信事業者、DellやEricsson、HPEなどのハードウェアベンダーから評価されているとのことです。</p> <h1 id="Granite-Rapids">Granite Rapids</h1> <p>「Granite Rapids」は、「Emerald Rapids」の後継となっています。Sierra ForestがEコアのみで構成されるのに対して、こちらはPコアのみで構成されます。ベースとなるのは「Meteor Lake」のPコアである「Redwood Cove」となります。製造プロセスはIntel 4のマイナーアップデートであるIntel 3となります。</p> <p>サーバー向けのGranite Rapidsは、第6世代スケーラブルプロセッサとして今年中に登場することが発表されています。</p> <p>一方でこちらもネットワーク向けの技術に提供されることになります。2025年に登場する「Granite Rapids-D」は、仮想無線アクセスネットワーク(vRAN)向けにAVXやIntel vRAN Boostを改善したプロセッサ担っているとしています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/mwc-2024-next-gen-xeon-improvement-5g-core.html#gs.51l4zz" title="Intel Unleashes 2.7x Performance per Rack Improvement for 5G Core">Intel Unleashes 2.7x Performance per Rack Improvement for 5G Core</a></li> <li><a href="https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2402/26/news116.html" title="Intelが今後の「Xeonプロセッサ」の予定を発表 Eコアのみの「Sierra Forest」に加えてPコアのみの「Granite Rapids-D」も登場:MWC Barcelona 2024 - ITmedia PC USER">Intelが今後の「Xeonプロセッサ」の予定を発表 Eコアのみの「Sierra Forest」に加えてPコアのみの「Granite Rapids-D」も登場:MWC Barcelona 2024 - ITmedia PC USER</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd NVIDIA、最大193 TOPSのAI性能を発揮するモバイル向け「RTX 500 Ada」と「RTX 1000 Ada」を発表 hatenablog://entry/6801883189086414728 2024-02-27T00:19:46+09:00 2024-02-27T00:19:46+09:00 3行まとめ NVIDIAが26日、最大193 TOPSのAI性能を発揮する「NVIDIA RTX 1000 Ada世代」と、最大154 TOPSのAI性能を誇る「NVIDIA RTX 500 Ada世代」を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240227/20240227000453.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>NVIDIAが26日、最大193 TOPSのAI性能を発揮する「NVIDIA RTX 1000 Ada世代」と、最大154 TOPSのAI性能を誇る「NVIDIA RTX 500 Ada世代」を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#モバイル向けRTX">モバイル向けRTX</a></li> <li><a href="#登場">登場</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="モバイル向けRTX">モバイル向けRTX</h1> <p>NVIDIAのGPUには主に3つの系統があり、HPC向け、プロ向け、ゲーミング・コンシューマ向けとなっています。そのうち、今回拡充されたのプロ向けで、主にAI研究のほか、グラフィックデザイナーなど向けの製品となっており、ゲーミング向けと差があります。</p> <p>今回発表された「RTX 1000 Ada」と「RTX 500 Ada」は、ともにAda Lovelaceアーキテクチャをベースにしており、第3世代RTコア、第4世代Tensorコアを搭載しています。規模的には、小規模なエントリー向けで、CUDAコアはRTX 1000 Adaが2,560基、RTX 500 Adaが2,048基となっています。</p> <table> <thead> <tr> <th> </th> <th> CUDA </th> <th> RTコア </th> <th> Tensorコア </th> <th> vRAM </th> <th> メモリタイプ </th> <th> メモリ帯域 </th> <th> メモリバス </th> <th> TGP </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> RTX 5000 Ada </td> <td> 9728 </td> <td> 76 </td> <td> 304 </td> <td> 16GB ECC </td> <td> GDDR6 </td> <td> 576 </td> <td> 256bit </td> <td> 80~175W </td> </tr> <tr> <td> RTX 4000 Ada </td> <td> 7424 </td> <td> 58 </td> <td> 232 </td> <td> 12GB ECC </td> <td> GDDR6 </td> <td> 432 </td> <td> 192bit </td> <td> 60~175W </td> </tr> <tr> <td> RTX 3500 Ada </td> <td> 5120 </td> <td> 40 </td> <td> 160 </td> <td> 12GB ECC </td> <td> GDDR6 </td> <td> 432 </td> <td> 192bit </td> <td> 60~175W </td> </tr> <tr> <td> RTX 3000 Ada </td> <td> 4608 </td> <td> 36 </td> <td> 144 </td> <td> 8GB ECC </td> <td> GDDR6 </td> <td> 256 </td> <td> 128bit </td> <td> 35~140W </td> </tr> <tr> <td> RTX 2000 Ada </td> <td> 3072 </td> <td> 24 </td> <td> 96 </td> <td> 8GB </td> <td> GDDR6 </td> <td> 256 </td> <td> 128bit </td> <td> 35~140W </td> </tr> <tr> <td> RTX 1000 Ada </td> <td> 2560 </td> <td> 20 </td> <td> 80 </td> <td> 6GB </td> <td> GDDR6 </td> <td> 192 </td> <td> 96bit </td> <td> 35~140W </td> </tr> <tr> <td> RTX 500 Ada </td> <td> 2048 </td> <td> 16 </td> <td> 64 </td> <td> 4GB </td> <td> GDDR6 </td> <td> 192 </td> <td> 64bit </td> <td> 35~60W </td> </tr> </tbody> </table> <p>AI性能は、RTX 1000 Adaが193 TOPS、RTX 500 Adaが154 TOPSと、CPUのみの構成と比較して最大14倍の生成AIの性能を誇るとしています。</p> <h1 id="登場">登場</h1> <p>新しいRTX 500 Adaと、RTX 1000 Adaは、今春からDell、HP、Lenovo、MSIなどから登場するモバイルワークステーションに搭載されるとしています。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://blogs.nvidia.com/blog/rtx-ada-ai-workflows/" title="NVIDIA RTX 500 and 1000 Professional Ada Generation Laptop GPUs Drive AI-Enhanced Workflows From Anywhere | NVIDIA Blog">NVIDIA RTX 500 and 1000 Professional Ada Generation Laptop GPUs Drive AI-Enhanced Workflows From Anywhere | NVIDIA Blog</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Windows 11が間もなく「Wi-Fi 7」に対応へ 〜 Wi-Fi 7の新機能への対応が始まる hatenablog://entry/6801883189086243672 2024-02-26T11:43:38+09:00 2024-02-26T11:43:38+09:00 3行まとめ 22日にWindows Insider PreviewのCanaryチャネルにリリースされたWindows 11のプレビュー版にてWi-Fi 7に対応していることがわかりました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240226/20240226112304.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>22日にWindows Insider PreviewのCanaryチャネルにリリースされたWindows 11のプレビュー版にてWi-Fi 7に対応していることがわかりました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#Wi-Fi-7">Wi-Fi 7</a></li> <li><a href="#Windowsでの対応">Windowsでの対応</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="Wi-Fi-7">Wi-Fi 7</h1> <p>Wi-Fi 7は「IEEE 802.11be」という規格で定められたメインストリームのWi-Fi技術で、Wi-Fi 6/6E(802.11ax)の後継規格となっています。</p> <p>6GHz帯での320MHz幅通信や、マルチリンクオペレーション(MLO)、4096QAM変調による効率化などが定められており、理論値で46Gbpsと、Wi-Fi 6/6Eの9.6Gbpsより4倍高速になっています。</p> <h1 id="Windowsでの対応">Windowsでの対応</h1> <p>今回対応したのは、Windows 11のBuild 26063で、Canaryチャネルであることからいつ実装されるかは不明ではあるものの、遅くとも今年の秋にリリースされるv24H2にはリリースされる見込みです。</p> <p>なお、Wi-Fi 7の使用には、ソフトウェアの対応とは別に、対応アクセスポイントや対応したPCが必要です。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1571300.html" title="Windows 11、まもなくWi-Fi 7対応へ - PC Watch">Windows 11、まもなくWi-Fi 7対応へ - PC Watch</a></li> <li><a href="https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/insiderpre/1571294.html" title="Windows 11が「Wi-Fi 7」に対応へ ~理論上の最大通信速度は46Gbps - 窓の杜">Windows 11が「Wi-Fi 7」に対応へ ~理論上の最大通信速度は46Gbps - 窓の杜</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd 【編集後記】特にこだわりはないけどFedora派 hatenablog://entry/6801883189086165912 2024-02-26T01:37:31+09:00 2024-02-26T01:37:53+09:00 本日の内容 めっちゃ久々にFedora環境を動かしたので、Fedoraから記事を書いてみています。VM上Linuxは常用ですが、ネイティブ環境は数カ月ぶりだなぁ。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="本日の内容"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240226/20240226013710.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>本日の内容</figcaption></figure></p> <p>めっちゃ久々にFedora環境を動かしたので、Fedoraから記事を書いてみています。VM上Linuxは常用ですが、ネイティブ環境は数カ月ぶりだなぁ。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#一応Linux使い">一応Linux使い・・・</a></li> <li><a href="#Fedora派">Fedora派</a></li> </ul> <h1 id="一応Linux使い">一応Linux使い・・・</h1> <p>情報学生であるということもありまして、一応ネイティブLinuxの環境はあります。といってもWindowsとのデュアルブートなので、Linuxオンリーの環境ではないのですが。</p> <p>Linuxを使う用途は、はじめは研究だとか開発だったんですけど、研究が終わるともっぱら開発はMacとMultipassかDockerで済んじゃうので、偶にこうやって気分転換に使っているくらいです。</p> <p>開発系の環境はやはりLinuxが一番充実しているまであります。個人的に、環境構築のしやすさはLinux>Mac>Windowsの順番です。</p> <p>ただ、Linuxのデスクトップ環境を使う頻度は減っています。というのも、WindowsやMac上のVMでLinuxを動かしたほうが、結局色々便利なんですよね。</p> <p>理由は単純で、それ以外のこともできるから。Linuxももちろん様々なことができることを承知してはいるものの、ハードウェアがLinuxを使うことを想定していなかったりだとか、私の場合、かなりMS Officeに依存した作業をすることもある関係で、WindowsかMacが必要になる場面がが多いのです。</p> <p>その中でLinuxのデスクトップ環境を開く頻度というのはさほど多くはなくて、今回も久々に開いたらパッケージのアップデートがたまりまくってました。</p> <p>あとは、インストールしているPC自体がそれほど使いやすいとは言えないというのもあるかもしれませんが、これは自分好みで組み立てたメインPCとMacに追いつけないLet's noteの宿命とだけ。</p> <p>とはいうものの、Linuxのデスクトップ環境があれば何かと便利ではあります。例えば、すぐにLinux GUIの環境が必要な場合というのは少なからずあります。私の場合は、なにかのアプリケーションを検証するときなんかはそうです。Windows上のWSLやMacのUTMでも確認できますが、実際これに関しては実機で試したほうが安心できます。</p> <p>なので、基本的にLinuxのデスクトップ環境があるというのは、どこか安心はしますね。</p> <h1 id="Fedora派">Fedora派</h1> <p>使っているディストリビューションはFedoraです。別にこだわりがあるわけではありませんが、自分の教授がFedoraを使っていたこともあり、それに影響されてFedoraにしてみました。と言っても全く他のディストリビューションを使っていないというわけではなくて、MacやWindows上での仮想環境では基本的にUbuntuを使っています。</p> <p>FedoraはRed Hat系の実質試験場のような立ち位置のディストリビューションで、カスタマイズ性はかなり高く、慣れれば使いやすいです。</p> <p>個人的には、Ubuntuに飽きたらFedora使えばいいと思っていて、アップデートも割と迅速ですし、コミュニティが活発なようなので、新機能も多いらしいです。と言ってもあんまり使わないんですが。</p> <p>あと、私は最新のものを使いたいという思いから、Fedoraにしているという点もありますね。</p> <p>デスクトップ環境は、Cinnamonを使っています。GNOMEだと、マルチディスプレイ時にバグったからです。使いやすくて個人的ものすごく好きです。重たいらしいけど、Windows 11に比べたらマシです。</p> <p>くらいかな。個人的には先述の通り、無理にLinux環境を用意する必要はないという立場ですが、Windowsが嫌になったら試してみてもいいんじゃないかなぁとは思いますよ。</p> doskokimeil127-dosd Arm、「Neoverse V3」「Neoverse N3」「Neoverse E3」を発表 ~ HPC向け hatenablog://entry/6801883189085344119 2024-02-22T22:30:08+09:00 2024-02-22T22:30:08+09:00 3行まとめ Armは新世代のCPUアーキテクチャとして、「Neoverse V3」「Neoverse N3」「Neoverse E3」とそれぞれのCompute Subsystem(CSS)を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240222/20240222220942.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Armは新世代のCPUアーキテクチャとして、「Neoverse V3」「Neoverse N3」「Neoverse E3」とそれぞれのCompute Subsystem(CSS)を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#新IP">新IP</a></li> <li><a href="#Neoverse-V3">Neoverse V3</a></li> <li><a href="#Neoverse-N3">Neoverse N3</a></li> <li><a href="#Neoverse-E3">Neoverse E3</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="新IP">新IP</h1> <p>今回登場したあたらしいIPはすべてArmv9-A(v9,2)ISAに基づいており、これにはベクトル演算の拡張命令セットであるSVE2を搭載しています。ベクトル演算が高速になるという関係で、AI性能が大幅に向上しています。</p> <p>また、UCIe 1.1のサポートなどの共通した変更点もあります。詳しくそれぞれのIPについて見ていきましょう。</p> <h1 id="Neoverse-V3">Neoverse V3</h1> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="Neoverse V3(出典)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240222/20240222222823.png" width="600" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>Neoverse V3(出典:<a href="https://www.arm.com/ja/products/silicon-ip-cpu/neoverse/neoverse-v3">Arm</a>)</figcaption></figure></p> <p>Neoverse Vシリーズは、主にHPCで用いられるアーキテクチャです。主な採用例としては、AWSの「Graviton4」やNVIDIAの「Grace」にも採用されています。</p> <p>Neoverse V3はその第3世代となっており、Armv9-A(v9,2)命令セットをベースにしており、SVE2 SIMD拡張命令などに対応しています。</p> <p>コアあたりのキャッシュは、命令キャッシュとデータキャッシュがそれぞれ64KB、L2キャッシュが1MB/2MB/3MBでECC対応となっています。</p> <p>Armによると、一般的なサーバーワークロードのシミュレーションにおいて、32コアNeoverse V2と比較して9%~16%の性能向上を実現しており、AIデータ分析においては、V2と比較して84%の性能向上を実現しているとのことです。</p> <p>そして、Neoverse V3をベースに展開されたCSSでは、64コアのNeoverse V3に、12チャネルのDDR5/LPDDR5/HBMのサポートが含まれています。その他、64レーンのPCIe Gen 5や、ダイツーダイ相互接続、UCIe 1.1などをサポートしています。</p> <p>ソケットあたり、最大128コアまでのNeoverse V3を拡張することができ、HPCへの応用が期待されています。</p> <h1 id="Neoverse-N3">Neoverse N3</h1> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="Neoverse N3の詳細(出典:Arm)"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240222/20240222222737.png" width="600" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>Neoverse N3の詳細(出典:<a href="https://www.arm.com/ja/products/silicon-ip-cpu/neoverse/neoverse-n3">Arm</a>)</figcaption></figure></p> <p>Neoverse N3は、パフォーマンスと消費電力のバランスを提供する必要がある汎用CPU向けあるいはインフラ向けのIPです。V3同様にArmv9-Aに基づいています。</p> <p>コアあたり32KBあるいは64KBの命令キャッシュ及びデータキャッシュのL1キャッシュと、128KB~2MBのECC対応L2キャッシュを搭載しています。</p> <p>32コアのNeoverse N3は、32コアNeoverse N2と比較して、ビデオ処理で9%、SQLで30%、整数演算性能が11%、Python実行が13%、NoSQL KVcacheで13%、圧縮で22%、AIデータ分析で最大196%の性能向上を実現しています。</p> <p>Neoverse N3をベースとしたCSSは、32コアのNeoverse N3を搭載しており、4チャネルのDDR5あるいはLPDDR5、CXLのサポート、UCIe 1.1のサポートなどが含まれています。現在のNeoverse N2 CSSがMicrosoftのCobalt 100に採用されているため、今後登場する可能性があるCobalt 200(仮称)にはこのCSSが採用される可能性がありますね。</p> <h1 id="Neoverse-E3">Neoverse E3</h1> <p>Neoverse E3については現時点で詳細な情報が確認されていませんので、詳細は追って掲載します。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.arm.com/ja/products/neoverse-compute-subsystems/css-v3" title="Neoverse Compute Subsystems V3 – Arm®">Neoverse Compute Subsystems V3 – Arm®</a></li> <li><p><a href="https://www.arm.com/ja/products/silicon-ip-cpu/neoverse/neoverse-v3" title="Neoverse V3 – Arm®">Neoverse V3 – Arm®</a></p></li> <li><p><a href="https://www.arm.com/ja/products/silicon-ip-cpu/neoverse/neoverse-n3" title="Neoverse N3 – Arm®">Neoverse N3 – Arm®</a></p></li> </ul> doskokimeil127-dosd Intel、「Intel 18A」以降の製造プロセスと既存プロセスの拡張を発表 ~ 「Intel 14A」「Intel 3-E」などを今後投入へ hatenablog://entry/6801883189085111289 2024-02-22T02:33:28+09:00 2024-02-22T02:33:28+09:00 3行まとめ Intelは、Intel Foundry Service(IFS)としてIntel内外に提供しているチップ製造プロセスについてロードマップを更新しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240222/20240222013725.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Intelは、Intel Foundry Service(IFS)としてIntel内外に提供しているチップ製造プロセスについてロードマップを更新しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#2021年のロードマップ">2021年のロードマップ</a></li> <li><a href="#今回明かされたロードマップ">今回明かされたロードマップ</a><ul> <li><a href="#Intel-18A20A">Intel 18A/20A</a></li> <li><a href="#Intel-14A世代">Intel 14A世代</a></li> <li><a href="#プロセスブランド命名規則">プロセスブランド命名規則</a></li> <li><a href="#既存プロセスの改良">既存プロセスの改良</a></li> </ul> </li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="2021年のロードマップ">2021年のロードマップ</h1> <p>Intelは、2017年頃からの10nmへの以降で足踏みをしたあと、2021年にPat Gelsinger氏のIDM 2.0施策の元、2025年までに矢継ぎ早に製造プロセスを投入する計画を発表していました。</p> <p>現在に至るまで「Alder Lake」と「Sapphire Rapids」で「Intel 7」が、「Meteor Lake」で「Intel 4」が製品化しており、まもなく「Intel 3」が登場します。また、年内から来年にかけてはRibbonFETを採用した「Intel 20A」と「Intel 18A」が登場する予定となっており、2021年のロードマップは順調に遂行されています。</p> <p>IFSはIDM 2.0施策にて、Intel以外に製造リソースを提供するサービスも開始しています。現在顧客には、AWSやシスコ、米国国防省などがいる他、ArmがIFSへの最適化を提供していたり、今後Qualcommのチップが(どの範囲でかは不明なものの)IFSで製造されることが計画されています。Intelは2030年までにSamsungを抜き、TSMCに次ぐ業界2位の立場になるという目標を新たに設定したことを明らかにしました。</p> <h1 id="今回明かされたロードマップ">今回明かされたロードマップ</h1> <p>今回発表されたのは、2021年に示されたロードマップを更新するもので、今後の計画となります。</p> <h2 id="Intel-18A20A">Intel 18A/20A</h2> <p>先述の通り、年内には「Intel 20A」と「Intel 18A」が登場します。「Intel 20A」ではFinFETからRibbonFETに変更される、PowerViaという構造が採用されるという大きなアップデートがあります。RibbonFETはSamsungやTSMCのGAAFETにあたる技術で4D形状のトランジスタです。年内に登場するLunar LakeがIntel 18Aを採用するはずです。なお、これら2プロセスが、IFSで他社に開放されるのは2025年になる予定です。</p> <h2 id="Intel-14A世代">Intel 14A世代</h2> <p>その先の話についても登場しました。</p> <p>Intel 18Aの次のノードは「Intel 14A」となります。「Intel 14A」はHigh-NA EUVを利用したプロセスノードになるようです。現在もIntelはEUVを利用したプロセスですが、それがより微細化されているということみたいです。</p> <p>2027年前後には「Intel 14A」とともに、その改良版となる「Intel 14A-E」が投入されます。</p> <h2 id="プロセスブランド命名規則">プロセスブランド命名規則</h2> <p>この先の話をする前に、Intelのプロセスのブランドについてお話しておきます。</p> <p>まず、「Intel 4」や「Intel 7」のようなブランドは「他社のプロセスではこの回路の太さ(nm)と同じ性能をもつ」ということを意味しています。そのため、例えば「Intel 4」は決して4nmを意味しているものではなく、他社の4nmと同じくらいの性能を持つプロセスを意味しています。</p> <p>実際、TSMCやSamsungのプロセスと比較して、Intelのプロセスはピッチが狭く密度が高いなどの利点があり、同じ世代ではIntelの製造プロセスの性能が高いということになっているため、この命名規則はわからなくもないです。</p> <p>ちなみに、「Intel 20A」などのAは「オングストローム」を意味しています。正式な単位はÅです。1Åは0.1nmであるため、20Aは2.0nmを、18Aは1.8nm、14Aは1.4nmを意味していますが、これは先述の通り、実際の線幅を意味しているものではありません。</p> <table> <thead> <tr> <th> ブランド </th> <th> 線幅 </th> <th> 競合が予想される<br>他社のプロセス </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> Intel 7 </td> <td> 10nm </td> <td> 7nm/6nm </td> </tr> <tr> <td> Intel 4 </td> <td> 7nm </td> <td> 5nm/4nm </td> </tr> <tr> <td> Intel 3 </td> <td> 7nm </td> <td> 5nm/4nm/3nm </td> </tr> <tr> <td> Intel 20A </td> <td> 5nm </td> <td> 3nm/2nm </td> </tr> <tr> <td> Intel 18A </td> <td> 5nm </td> <td> 3nm/2nm </td> </tr> <tr> <td> Intel 14A </td> <td> 3nm? </td> <td> 2nm以下 </td> </tr> </tbody> </table> <p>また、プロセスの改良や改善については「Intel 14A-E」のようにハイフンとアルファベットで表されるようになりました。Eは機能拡張を、Pはパフォーマンスを、Tは3D FoverosなどのTSV/3D搭載ノード用をそれぞれ意味しています。EとPは以前でいうと14nm+の"+"にあたるものと理解できます。</p> <h2 id="既存プロセスの改良">既存プロセスの改良</h2> <p>では話を戻します。</p> <p>最新のプロセスの開発を進めるとともに、既存のプロセスの改良版が登場することも明らかになりました。これは、成熟したプロセスにも絶大な需要があるためで、より広く顧客に選択肢を用意するためのようです。</p> <p>2022年の時点で、過去のプロセスのうち、Intel 14nm世代のプロセスが「Intel 16」というブランドを冠してIFSに提供されており、「Intel 16-E」とともに、主に自動車向けに提供されています。</p> <p>そして、これ以降の話として、Foverosに対応した「Intel 3-T」が年内に提供されます。</p> <p>この先、Intel 18Aのパフォーマンス改良版「Intel 18A-P」、Intel 3の機能拡張版「Intel 3-E」、パフォーマンス改良とTSV対応版の「Intel 3-PT」が投入され、UMCと協力したUMC 12プロセスとTower Semiconductorと協力している65nmプロセスにつても数年以内に提供されます。</p> <p>今回の内容と昨年までのプロセスをまとめると以下のようになります。</p> <table> <thead> <tr> <th> ブランド </th> <th> 投入年 </th> <th> 説明 </th> <th> 世代 </th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td> Intel 16 </td> <td> 2023 </td> <td> 14nm </td> <td> Intel 14nm世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 16-E </td> <td> 2023 </td> <td> Intel 16の改良版 </td> <td> Intel 14nm世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 4 </td> <td> 2023 </td> <td> メインストリーム </td> <td> Intel 4/3世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 3 </td> <td> 間もなく </td> <td> Intel 4の改良版 </td> <td> Intel 4/3世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 3-T </td> <td> 年内 </td> <td> Intel 3のFoveros対応版 </td> <td> Intel 4/3世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 20A </td> <td> 年内 </td> <td> メインストリーム </td> <td> Intel 20A/18A世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 18A </td> <td> 年内 </td> <td> 20Aの改良版 </td> <td> Intel 20A/18A世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 18A-E </td> <td> 数年以内 </td> <td> 18Aの機能拡張版 </td> <td> Intel 20A/18A世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 3-PT </td> <td> 数年以内 </td> <td> Intel 3-Tの性能向上版 </td> <td> Intel 3世代 </td> </tr> <tr> <td> UMC 12 </td> <td> 数年以内 </td> <td> </td> <td> </td> </tr> <tr> <td> Intel 14A </td> <td> ~2027 </td> <td> メインストリーム </td> <td> Intel 14A世代 </td> </tr> <tr> <td> Intel 14A-E </td> <td> ~2027 </td> <td> Intel 14Aの改良版 </td> <td> Intel 14A世代 </td> </tr> </tbody> </table> <p>ここに、他社の状況を付記すると、TSMCが2025年後半までに2nmプロセスを量産する計画で、Samsungも2nmを2025年に量産する見込みです。ということを踏まえれば、2025~26年は2nm世代の競争となることになりそうです。ところで、Rapidusが2027年に2nm投入ですが、もしかしたら、その時点で1.4nm競争に進んでいる可能性がありますね。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/intel-announces-new-roadmap-at-ifs-direct-connect-2024-new-14a-node-clearwater-forest-taped-in-five-nodes-in-four-years-remains-on-track" title="Intel announces new roadmap at IFS Direct Connect 2024: New 14A node, Clearwater Forest taped-in, five nodes in four years remains on track | Tom's Hardware">Intel announces new roadmap at IFS Direct Connect 2024: New 14A node, Clearwater Forest taped-in, five nodes in four years remains on track | Tom's Hardware</a></li> <li><a href="https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1570409.html" title="ファウンドリ第2位を目指す。Intelが14Aなどを製造技術の新ロードマップを公開 - PC Watch">ファウンドリ第2位を目指す。Intelが14Aなどを製造技術の新ロードマップを公開 - PC Watch</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd 【Python】「環境変数」でソースコードに直書きしたくない認証情報を別ファイルに分ける hatenablog://entry/6801883189083139091 2024-02-14T17:12:53+09:00 2024-02-14T17:14:08+09:00 本日の内容 さて、前回の記事ではAtProtocolベースのBlueskyにRSSの情報を取得してポストするという内容を扱いましたが、そこでちらっとでてきた「環境変数」についてまとめていきます。まあ、個人的に最近認証情報が必要なコードを書き始めたので、そのメモとしてのこしておきたいという思いもあります。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="本日の内容"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240214/20240214171240.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>本日の内容</figcaption></figure></p> <p>さて、前回の記事ではAtProtocolベースのBlueskyにRSSの情報を取得してポストするという内容を扱いましたが、そこでちらっとでてきた「環境変数」についてまとめていきます。まあ、個人的に最近認証情報が必要なコードを書き始めたので、そのメモとしてのこしておきたいという思いもあります。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#どういうときに使うか">どういうときに使うか</a></li> <li><a href="#方法">方法</a></li> <li><a href="#付録osenvironだけ">【付録】os.environだけ</a></li> <li><a href="#参考文献">参考文献</a></li> </ul> <p>前回の記事はこちらからどうぞ</p> <ul> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2024/01/21/031018" title="Pythonを使ってRSS通知をBlueskyに投稿できるプログラムを作ったよ - Nishiki-Hub">Pythonを使ってRSS通知をBlueskyに投稿できるプログラムを作ったよ - Nishiki-Hub</a></li> </ul> <h1 id="どういうときに使うか">どういうときに使うか</h1> <p>まず、環境変数について。環境変数を使う場面はいくつか考えられます。例えば、認証情報を保管する目的として、トークンやID/パスワードはソースコードにベタ貼りしてしまうと、Gitなどで管理する時にものすごく面倒な事になってしまいます。</p> <p>そこで、別のファイル、あるいはOS自身の環境に保存しておいて、それをプログラムで使おうという流れになるわけですね。</p> <p>別では、システムによって異なるパスなどを吸収する目的でも使えるかもしれませんね。</p> <p>何しか「ソースコードから秘匿にしたい情報」を環境変数を使って管理するというのが、定石かと思います。</p> <h1 id="方法">方法</h1> <p>紹介する方法は.envを使います。</p> <p>通常、環境変数ではos.environを用いて環境変数を設定しますが、この方法だとプログラムをまたいで編集した環境変数を使うことができませんので、「.env」というファイルに編集する環境変数と内容を予め記述しておいて、それをプログラム内で呼び出して使うというものになります。</p> <p>別ファイルに保存するという関係上、Gitなどで管理するときも.gitignoreで.envを無視させることで、リモートリポジトリから排除することができるという利点もあります。</p> <p>まず、ライブラリをインストールします。</p> <pre class="code shell" data-lang="shell" data-unlink>pip install dotenv</pre> <p>次に、認証情報を格納する「.env」という名前のファイルを作成し、認証情報に合わせて次のように記述して保存します。</p> <pre class="code" data-lang="" data-unlink>ID=&#34;nishikiout&#34; PASSWORD = &#34;p@ssw0rd&#34;</pre> <p>.envファイルでは、一行ごとに<code>{KEY(環境変数)}="{VALUE}"</code>のように記述することで、環境変数を設定します。プログラム内で、既存の環境変数を用いた処理をする場合、ここでその環境変数を編集してしまうと上書きされてしまうので注意が必要です。</p> <p>ディレクトリ構造は</p> <ul> <li>プロジェクト <ul> <li>.env</li> <li>main.py</li> </ul> </li> </ul> <p>のようにしてください。</p> <p>実際、Pythonでは、次に実際に取得します。</p> <pre class="code lang-python" data-lang="python" data-unlink><span class="synPreProc">import</span> os <span class="synPreProc">from</span> dotenv <span class="synPreProc">import</span> load_dotenv load_dotenv() <span class="synIdentifier">id</span> = os.environ[<span class="synConstant">'ID'</span>] passwordl = os.environ[<span class="synConstant">'PASSWORD'</span>] <span class="synIdentifier">print</span>(f<span class="synConstant">&quot;IDは{id}、パスワードは{pass}&quot;</span>) </pre> <pre class="code" data-lang="" data-unlink>【実行結果】 IDはnishikiout、パスワードはp@ssw0rd</pre> <p><code>load_dotenv()</code>関数が.envファイルに保存した環境変数の変更内容を実際に適用するというものになっています。実際に、呼び出すときはos.environを使うので、osモジュールは必要ですね。</p> <p>結構簡単に実装できるので便利ですね。</p> <h1 id="付録osenvironだけ">【付録】os.environだけ</h1> <p>最後に付録がてら、os.environを使った方法を記述しておきます。.envがあれば割と不要かもしれませんが、環境変数には、編集前から「LANG」などのシステムに関わる情報が格納されているので、実際に使うのは便利です。</p> <p>実際に環境変数を取得してみます。os.environには、環境変数が辞書型で格納されていますので、実は目的とした環境変数さえあれば、あとは辞書型と同じように取得することができます。</p> <pre class="code lang-python" data-lang="python" data-unlink><span class="synPreProc">import</span> os <span class="synComment"># 辞書型同様に取得</span> <span class="synIdentifier">print</span>(os.environ[<span class="synConstant">'LANG'</span>] <span class="synComment"># 出力:ja_JP.UTF-8</span> <span class="synComment"># 存在しないキーを指定した時にNoneを返す</span> <span class="synIdentifier">print</span>(os.getenv[<span class="synConstant">'LANG'</span>] <span class="synComment"># 出力:ja_JP.UTF-8</span> <span class="synIdentifier">print</span>(os.getenv[<span class="synConstant">'HOGE'</span>] <span class="synComment"># 出力:None</span> </pre> <p>基本的に取得方法は2つあり、前者のように<code>os.environ</code>が辞書型なので、キーを直接していして取得する方法と、後者のようにosモジュールに用意されたメソッドを使う方法があります。</p> <p>ただし前者の場合、存在しないキー(環境変数)を指定してしまうとKeyErrorとなりますので、それを回避するのであれば、そういったときにNoneを返すos.getenvを使うほうがいいでしょう。もちろん、<code>os.environ</code>は辞書型と同じように扱えるので、<code>os.environ.get()</code>でも同じように存在しないときにNoneを返す方法で取得可能です。</p> <p>一方、環境変数を設定する場合は、</p> <pre class="code lang-python" data-lang="python" data-unlink><span class="synPreProc">import</span> os <span class="synComment"># 辞書型同様に取得</span> os.environ[<span class="synConstant">'ID'</span>] = <span class="synConstant">&quot;nishikiout&quot;</span> </pre> <p>のように設定するよ良いでしょう。</p> <h1 id="参考文献">参考文献</h1> <ul> <li><a href="https://note.nkmk.me/python-os-environ-getenv/" title="Pythonで環境変数を取得・追加・上書き・削除(os.environ) | note.nkmk.me">Pythonで環境変数を取得・追加・上書き・削除(os.environ) | note.nkmk.me</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd NVIDIA CPU+GPUの「NVIDIA GH200」を搭載したデスクトップPCが登場 hatenablog://entry/6801883189082256528 2024-02-11T12:31:14+09:00 2024-02-11T12:31:14+09:00 3行まとめ GPTshop.aiが、NVIDIAのCPU「Grace」とGPU「Hopper」で構成されている「GH200」を搭載したワークステーションを発表しました。なんか、最近サーバー向けCPUをラップトップに格納したり、デスクトップに格納したりっていう、とんでもない製品が多くて楽しいです。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240211/20240211023739.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>GPTshop.aiが、NVIDIAのCPU「Grace」とGPU「Hopper」で構成されている「GH200」を搭載したワークステーションを発表しました。なんか、最近サーバー向けCPUをラップトップに格納したり、デスクトップに格納したりっていう、とんでもない製品が多くて楽しいです。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#製品">製品</a><ul> <li><a href="#CPU--GPU--RAM">CPU / GPU / RAM</a></li> <li><a href="#筐体">筐体</a></li> <li><a href="#冷却">冷却</a></li> <li><a href="#ストレージ">ストレージ</a></li> <li><a href="#拡張ボード">拡張ボード</a></li> <li><a href="#外部コネクト">外部コネクト</a></li> <li><a href="#電源">電源</a></li> <li><a href="#OS">OS</a></li> </ul> </li> <li><a href="#価格">価格</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="製品">製品</h1> <p>製品名は「GH200 Tower」になるのかな?正確な言及がないので、ちょっとこの記事ではぼやかしますが、多分「GH200 Desktop」か「GH200 Tower」であると見られます。</p> <h2 id="CPU--GPU--RAM">CPU / GPU / RAM</h2> <p>この製品最大の特徴は、プロセッサに「Grace Hopper Superchip」こと「NVIDIA GH200」を採用している点です。GH200はNVIDIA製のCPU/GPUで、CPUがArm Neoverse V2を72基、GPUがHopperベースのH100を搭載しています。CPUとGPU間は900GB/sのNVLinkインターコネクトで接続されています。さらに、メモリも統合されており、メインメモリは480GBのLPDDR5X、ビデオメモリは96GB HBM3あるいは、144GB HBM3eとなっています。この製品では、HBM3版とHBM3e版のどちらかを選択できるようになっています。</p> <p>メモリについては、480GBと競合が2TBのメモリを搭載できるのに対して少ないような気もしますが、今回特に注目してほしいのはどちらかというとGPUの方で、フルのH100をデスクトップに搭載できるマシンもかなり限られています(H100にもPCIe版があるため理屈ではデスクトップに搭載できますが、PCIe版のH100は若干性能が劣化しています)。</p> <p>ただ、576GBあるいは624GBのメモリを別途搭載しているようにも見えます。このメモリについては詳細が語られておらず、480GBに追加される形で利用できるのか、それともGrace CPU側のメモリと、このメモリのどちらかを選択する形になるのかは不明。</p> <p>性能については、GPU性能はH100と一致し、CPUについてはx86の最大284倍高速であるとしています。特に、CPUが72コアであることから、これだけで大多数のCPUを上回ります。gptshop.aiは、世界最強のArmデスクトップであるとしています。</p> <p>主な用途はやはり、AIのトレーニングとなるでしょう。AIの研究や、AIに限らずシミュレーションなどに活用できるでしょう。</p> <h2 id="筐体">筐体</h2> <p>筐体は金属製あるいは、一部ガラス製となっており、選択できるようになっています。サイズは244 x 567 x 523 mmあるいは255 x 565 x 530 mmとなっており、一般的なタワー型デスクトップより若干大きいくらいでしょう。</p> <p>カラーは金属製なら、チタングレー・シャンパンゴールド、ガラス製なら白・黒・緑・ターコイズから選択できるようになっています。</p> <p>重量は30kgで、筐体自体には2010年頃のMac Proのような取手が備えられており、持ち運びが可能であるとしています。特に今回、通常GH200が運用されるラックマウントのサーバーよりも優れていることをアピールされており、モバイル性はかなり力が入れられているように感じます。もちろん、ラップトップのように簡単に持ち運べるわけではありませんが、この世にはiMacやら大きめのデスクトップPCを持ち運ぶ<s>怖い</s>人もいるので、それと同じ感覚でGH200を持ち運べると考えたらやばいです。</p> <h2 id="冷却">冷却</h2> <p>冷却機構は、空冷あるいは水冷を選択可能です。</p> <p>ファンにはNoctua製のものを使用しています。</p> <h2 id="ストレージ">ストレージ</h2> <p>ストレージは内部にPCIe 4.0あるいはPCIe 5.0接続のSSDが数基搭載可能となっています。</p> <p>2基のM.2 22100を搭載している他、PCIe 4.0 2x/4x/8xのNVMeスロットもサポートしています。</p> <p>デフォルトでは、Corsair Force Series MP600 Pro XT(8TB M.2)を最大2基、Micron 7450 PRO(8TB E1.S)を最大8基、Micron 6500 ION(30TB U.3)を最大2基搭載可能です。</p> <h2 id="拡張ボード">拡張ボード</h2> <p>拡張ボードも搭載可能で、FHFL(フルサイズのカード)に対応した2基あるいは3基のPCIe 5.0 x16スロットがあります。</p> <p>購入時にASUS Dual GeForce RTX 4060 OC 8GBをグラフィックボードとして選択可能です。これは映像出力補助用のGPUでしょう(にしては性能良すぎる気がするけど)。</p> <p>また購入時にUSBポート増設も可能です。</p> <h2 id="外部コネクト">外部コネクト</h2> <p>2基のRJ45 10Gbイーサネットと1基のRJ45 IPMIが搭載されている他、最大4基のUSB 3.0がデフォルトで搭載されています。</p> <p>映像出力はminiDPが搭載されています。</p> <h2 id="電源">電源</h2> <p>おそらく、日本では工事しないとこの製品は使えないです。理由は至極単純で、2000Wあるいは2400W電源が2基搭載されているためですね。てか、これ世界的に見ても耐えれる電源設備自宅にないでしょ・・・。</p> <p>やはり、フォームファクタがいくらデスクトップでも、内部構成がサーバーなので仕方の無いことなのかもしれませんね。</p> <h2 id="OS">OS</h2> <p>OSはUbuntu Server。基本的には、ワークステーションでありながら、エッジ(?)サーバーとしての利用が主軸になるのかな?</p> <h1 id="価格">価格</h1> <p>価格は、47500ユーロから。本稿執筆時点でのレートで764万5,500円程度。ひぃ。</p> <p>もちろん、これを日本から買うと輸入になりますのでもっと高くなりますよ。ただ、H100を搭載したタワーを求めている方からしたらいい選択になるかもしれません。そもそもH100単体が日本で買っても500万〜600万くらいしたはずですから。</p> <p>ちなみに、日本ではさくらインターネットがH100を提供する高火力サーバーを提供していますが、GH200を提供している事業者はいません。</p> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://gptshop.ai/#" title="GTPshop.ai - The ultimate high-end desktop computer for AI GPT LLM ML and HPC">GTPshop.ai - The ultimate high-end desktop computer for AI GPT LLM ML and HPC</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd Apple Vision Proに搭載されている「Apple R1」の正体を考察してみる ~ 考え抜かれた空間コンピューティング用チップ hatenablog://entry/6801883189081692917 2024-02-09T03:40:59+09:00 2024-02-09T04:08:50+09:00 3行まとめ Apple Vision Proが発売されましたが、Apple R1について若干わかったことがあります。全てではありませんが、少し考察を交えて考えてみましょう。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行目"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240209/20240209015741.png" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>Apple Vision Proが発売されましたが、Apple R1について若干わかったことがあります。全てではありませんが、少し考察を交えて考えてみましょう。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#あっさりまとめ">あっさりまとめ</a></li> <li><a href="#Apple-R1">Apple R1</a></li> <li><a href="#R1がなぜ必要か">R1がなぜ必要か</a></li> <li><a href="#R1の具体的な対策">R1の具体的な対策</a><ul> <li><a href="#レイヤー化">レイヤー化</a></li> <li><a href="#別システム">別システム</a><ul> <li><a href="#visionOSの欠点">visionOSの欠点</a></li> <li><a href="#リアルタイムOS">リアルタイムOS</a></li> <li><a href="#さらなる利点">さらなる利点</a></li> <li><a href="#否定的な考え">否定的な考え</a></li> </ul> </li> </ul> </li> <li><a href="#オーディオレイトレーシング">オーディオレイトレーシング</a></li> <li><a href="#〆">〆</a></li> </ul> <h1 id="あっさりまとめ">あっさりまとめ</h1> <ul> <li>R1は「設計を簡素化する」だけでなく「遅延をなくすための究極のソリューション」</li> <li>システムは完全に分離されていて、visionOSがフリーズしても問題ないのではないか</li> </ul> <div class="box27"> <span class="box-title">Point</span> <p>今回の記事は考察です。かなり予想もあります。</p> </div> <h1 id="Apple-R1">Apple R1</h1> <p>まず、「Apple R1」の概略だけ。</p> <p>「Apple R1」チップはAppleの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」に搭載されているチップです。メインのプロセッサではなく、どちらかというと別もの。この別ものの意味も追って説明します。</p> <p>役割は、各センサーの受付が主な任務となっており、Apple M2と合わせて重要な要素となっています。</p> <p>Apple R2の仕様は「入力から出力の遅延が12ミリ秒」「256GB/sのメモリ帯域」となっています<a href="#f-a05229b0" id="fn-a05229b0" name="fn-a05229b0" title="Apple Vision Pro - Technical Specifications - Apple">*1</a>。</p> <p>では実際に詳細とより詳しい存在意義を見ていきます。</p> <h1 id="R1がなぜ必要か">R1がなぜ必要か</h1> <p>Apple R1はハードウェアアクセラレータの一つと捉えるよりも、どちらかというとディスプレイを含めた「コントローラ」として捉えた方が正しいかもしれません。Vision Proには12基のカメラ、5基のセンサー、6基のマイクが搭載されており、それらの入力を司っているものとなっているためです。</p> <p>ではなぜ、コントローラを集約しているのかというと、まずはApple Siliconの重要なポイントである1チップになるべく集約することによる設計の簡略化が挙げられます。Intel時代のMacにもコントローラを集約する動きは見られたので、Appleの設計思想的にはチップにまとめられるものはまとめて、設計をシンプルにするというのがあると思います。実際、こうすることによって、メインボード内でも部品数を減らすことができるので、より小型なデバイスを作ることも可能です。</p> <p>別の理由は「現実世界を限りなく忠実に遅延なく再現するため」。</p> <p>Vision Proはデバイスの性質上、視覚情報と聴覚情報という五感中2種類の感覚を完全に奪った上で、現実世界を再現します。結果として重要なのが「瞬間的に現実空間を再現する」ということ。数多の入力に対して瞬間的にそれを反映しなければなりません。遅延が体感できれば、それはVR酔いへ繋がります。</p> <p>通常のプロセスだと、メインプロセッサであるM2 GPUが映像出力を行っているため、コントローラがセンサー情報を受取、M2に送られて、それを基に映像が生成され、そして出力されるというプロセスを踏みます。ただ、M2はリアルタイムのレスポンスに対応できる設計ではありません(実際になぜそうなるのかは次節参照)。</p> <p>そこで入力を処理するコントローラにあたる部分が、リアルタイムレスポンスに特化した上で、実際に出力まで行うことでこの遅延を12ミリ秒と限りなくなくしているのです。ちなみに、VR酔い対策のためには、入力から出力までにかかる時間は20ミリ秒以下に抑えることが重要であるようです<a href="#f-6a881b00" id="fn-6a881b00" name="fn-6a881b00" title="大規模VR環境の構築に必要なプラットフォームとは? | CAD Japan.com">*2</a>。</p> <p>なぜ、R1が必要なのかは</p> <ul> <li>設計の簡素化</li> <li>VR酔い対策のために、入力から出力までの遅延を限りなく小さくするため</li> </ul> <p>であるというお話でした。</p> <p>では次に、R1ではどの様になっているのかをみていきましょう。</p> <h1 id="R1の具体的な対策">R1の具体的な対策</h1> <p>より具体的な対策を見ていきましょう。</p> <h2 id="レイヤー化">レイヤー化</h2> <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="想定される形"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240209/20240209030926.png" width="1200" height="829" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>想定される形</figcaption></figure></p> <p>Apple Vision Proはおそらく、背景とアプリケーションがレイヤーとなっている上で、それぞれが別系統で処理されています。</p> <p>現実世界を再現した背景はR1によって生成されていますし、アプリケーションウィンドウはM2によって生成されているという予想です。そして、最終的なディスプレイへの映像出力を行っているのはR1と予想しています。つまり、M2からの出力(アプリケーション)をR1が受け取って、R1が現実世界の再現にアプリケーションの画面を重ねているということになります。</p> <p>具体的なたとえでいうと、ゲームキャプチャって、例えばSwitchから映像データを受け取って、パソコンのOBSでコメント欄だとか、メッセージだとか、Webカメラだとかのオーバーレイを統合して、YouTubeに配信できますよね。あれと同じで、このときSwitchにあたるのがM2、パソコンにあたるのがR1で、OBSにあたるのがR1のシステム、オーバーレイにあたるのがVision Proでの背景、そしてYouTubeにあたるのがVision Proのディスプレイとスピーカーとなります。このOBSでは「統合」の処理を行って頭の動きや環境などに合わせて、実際の映像を生成しているということになります。</p> <p>小さい遅延が重要なのは、現実世界の再現のみです。その上で動くアプリケーションについては、通常のパソコンとおなじ程度の遅延に抑えれれば問題ありません。となれば、アプリケーションのグラフィックスの生成までをM2が行い、低遅延で様々なセンサーからの情報をミックスして表示するR1がM2からのデータもセンサーと同じ様に入力として扱うことによって、Vision Proの表示を実現しているのではないかという予想です。もちろんこれは予想。もしかしたら、M2がディスプレイに出力してる可能性もないわけではないかも。</p> <p>ただ、背景とアプリケーションをレイヤーとすることで、わざわざこの2つを同期させずとも実現することができると考えます。</p> <h2 id="別システム">別システム</h2> <p>もう一つの対策がシステム自体の分割です。先述の通り、背景とアプリケーションが別のレイヤーとなっていて、R1が最終的にミックスしているとなった場合、基本的にR1はM2からの入力さえそれを背景の上に重ねて表示しているということになります。</p> <p>極論、ドライバとかの云々は置いといて、WindowsなどのvisionOS以外のOSがウィンドウだけを出力できるような改造を施してR1に転送しても、R1はvisionOSのアプリと同じようにそれを表示することが可能であると考えています(現実的に実現は困難)。</p> <p>つまり、M2とR1は、ただのコンピュータとディスプレイ・スピーカーの関係であるという予想です。</p> <p>先程のSwitchの例えで言うと、SwitchとOBSが動くパソコンって全くの別システムですし、SwitchはOBSをディスプレイだと思って出力してますよね。</p> <p>OBS側から見ても、入力がSwitchからPS5に変わってもオーバーレイをそのままにPS5の画面を表示できます。</p> <p>この例えでは、互いに別のシステムで動いているためこれが実現可能です。この設計をVision Proで実現しているのではないかという話です。</p> <h3 id="visionOSの欠点">visionOSの欠点</h3> <p>そもそも、リアルタイムに情報を処理しなければならない場合、macOSなどをベースとしたvisionOSは不向きです。理由は、そのリソースの分配方法にあります。</p> <p>visionOSやmacOS、それにWindowsやLinuxも含めますが、これらのOSは「タイムシェアリングOS」に分類されます。これらのOSでは、基本的にCPUはOSによって各プロセスに分類されます。シングルコアでマルチタスクができるのは、CPUがごくごく短い時間の間に各プロセスの処理を順番に繰り返しているからです。アニメなどで超高速で反復横跳びする場面を想像してみてください。反復横跳びしている人は1人ですが、3人に分裂しているように見えますよね。CPUもこれとおなじで、高速でプロセス間を移動しているので、一見分裂しているように見えます。</p> <p>一応、割り込みなどの対策方法はありますが、基本的に新しいプロセスは他のプロセスから順番が回ってくるまでまつ必要があります。更に、このようなOSは、すべての情報をOS経由でやり取りしているため、遅延が増大します。その上、メモリ帯域もすべてのプロセス合わせて100 GB/s強と、十分といえるほどではありません。そのため、入力から出力までの遅延を低減するのは設計上不可能なわけです。</p> <h3 id="リアルタイムOS">リアルタイムOS</h3> <p>このため、R1にはタイムシェアリングOSと実質的に対をなす「リアルタイムOS」が搭載されているはずです。リアルタイムOSの最大の特徴は「とある処理を決められた時間で完了させることができる(時間制約を保証できる)」ということ。思い切りVision Proの用途に向いていますね。</p> <p>リアルタイムOSを採用することで、入力出力の12ミリ秒という制約をクリアすることが実現したわけです。</p> <h3 id="さらなる利点">さらなる利点</h3> <p>リアルタイムOSは、殆どの場合、安定性をかなり重視して開発されているはずです。そして、visionOSと別系統であることから、たとえvisionOSがフリーズしようが、背景は動き続けるということになります。先程のたとえでいうと、Switchがフリーズしても、OBSは止まらないよね、ということ。</p> <p>さらにさらに、オーディオもAirPods Proを使うのであれば、これまた分離されたシステムですので、visionOSの影響を受けません。</p> <p>おそらく、Appleとしても視覚を乗っ取るという関係上、アプリケーションを動かすvisionOSとディスプレイの映像というのは完全に分離したいはずです。</p> <p>これらを考慮すれば、今回のこの予想は割と的を得てるんじゃないか?</p> <p>ちなみに、同じデバイス内で別OSが動くという前例はあり、MacBook Proに搭載されていたTouchBarは、watchOSがベースになっているそうで、動作する主体もメインのプロセッサではなく、T1/T2チップであったそう。なので、TouchBarだけフリーズする的なことがよくあったらしい・・・(M1/M2版はどうだったのかな?)。</p> <h3 id="否定的な考え">否定的な考え</h3> <p>ただ、R1はなぜか、256GB/sのメモリ帯域を持っています。このメモリがどの指すかは分かりませんが、これがもりM2のユニファイドメモリであれば、システムは統合されているに近い状態(CPUとiGPUのような関係)ですが、たぶんそれは無いでしょう(メモリ帯域とメモリ仕様が一致しないため)。</p> <h1 id="オーディオレイトレーシング">オーディオレイトレーシング</h1> <ul> <li><a href="https://nishikiout.net/entry/2023/06/25/171726" title="AppleがHWレイトレを形が違えどしれっと発表した話 〜 Appleのゲーム戦略 - Nishiki-Hub">AppleがHWレイトレを形が違えどしれっと発表した話 〜 Appleのゲーム戦略 - Nishiki-Hub</a></li> </ul> <p>過去の記事でVision Proに搭載されている「オーディオレイトレーシング」から、R1にレイトレーシングのハードウェアアクセラレータが搭載されているのではないかと予想しましたが、この考察を踏まえて、あらためて考察します。</p> <p>といってもものすごく簡単で、オーディオレイトレーシング自体は環境音のみを対象としたものであるため、R1が処理するのはわかります。なので、本稿の予想が外れていないのであれば、R1にレイトレのアクセラレータが搭載されているという予想は間違っていないはずです。ただ、それは音声だけであって、ビデオを処理する必要がないからiPhone 15 ProやM3 Macのそれよりかなり脆弱であることは明確です。</p> <p>たぶん合ってる。</p> <h1 id="〆">〆</h1> <p>とまあ、Apple R1を考察してみました。結構あたってると思うし、面白いチップだなぁと思いました。</p> <p>Vision Pro、日本ではまだ発売されてませんが、そう遠くない未来に発売される・・・・はず。ぜひ一度つけてみたいものですね。</p> <p>(以下、参考文献)</p> <div class="footnote"> <p class="footnote"><a href="#fn-a05229b0" id="f-a05229b0" name="f-a05229b0" class="footnote-number">*1</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.apple.com/apple-vision-pro/specs/" title="Apple Vision Pro - Technical Specifications - Apple">Apple Vision Pro - Technical Specifications - Apple</a></span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-6a881b00" id="f-6a881b00" name="f-6a881b00" class="footnote-number">*2</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a href="https://www.cadjapan.com/topics/feature/vr/2018/180423_vr.html" title="大規模VR環境の構築に必要なプラットフォームとは? | CAD Japan.com">大規模VR環境の構築に必要なプラットフォームとは? | CAD Japan.com</a></span></p> </div> doskokimeil127-dosd JASM(TSMC)、日本での6 / 7 nmの製造とトヨタの資本参加を発表 〜 熊本に第二工場が27年末に稼働予定 hatenablog://entry/6801883189081108781 2024-02-06T21:09:01+09:00 2024-02-06T21:09:01+09:00 3行まとめ TSMCの日本国内の工場を運営する子会社であるJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)は、熊本県に国内2件目となる工場の建設と、トヨタ自動車の資本参加を発表しました。 <p><figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="3行まとめ"><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/doskokimeil127-dosd/20240206/20240206203255.png" width="960" height="540" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></span><figcaption>3行まとめ</figcaption></figure></p> <p>TSMCの日本国内の工場を運営する子会社であるJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)は、熊本県に国内2件目となる工場の建設と、トヨタ自動車の資本参加を発表しました。</p> <ul class="table-of-contents"> <li><a href="#トヨタの資本参加">トヨタの資本参加</a></li> <li><a href="#第二工場">第二工場</a></li> <li><a href="#一言">一言</a></li> <li><a href="#関連リンク">関連リンク</a></li> </ul> <h1 id="トヨタの資本参加">トヨタの資本参加</h1> <p>JASMは、TSMCの子会社で、デンソーとソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)が少数株主として参加する企業で、日本国内での半導体製造事業を行います。具体的には、熊本県菊陽町にて建設されている工場の管理や運営が中心となります。</p> <p>この度、後述する第二工場の建設発表と合わせてJASMの少数株主に新たにトヨタ自動車が参加することが発表されました。新たな株式比率は、TSMCが約86.5%、SSSが6.0%、デンソーが5.5%、トヨタ自動車が2.0%となります。</p> <h1 id="第二工場">第二工場</h1> <p>TSMCは、日本政府の支援を受けて日本国内に工場を建設する計画を進めています。その1つ目となるのが、今年の24日に開所式が行われ、年内に稼働開始する熊本工場(以下、第一工場)です。第一工場では、デンソーとSSSなどの日本国内での需要に応える22/28nmプロセス、12/16nm FinFETの製造が行われます。</p> <p>つづく第二工場ですが、計画の存在自体は以前から報道されていましたが、先月末、工場が位置する菊陽町選出となる農林水産大臣から明らかになっていました。この際、一時的にTSMCが否定しましたが、今回正式に発表されました。</p> <p>第二工場では、第一工場と合わせて40nm、22/28nm、12/16nm、6/7nmの製造が行われます。現時点ではそれぞれのプロセスルールでそれぞれ月10枚以上の12インチウェハーの製造できる能力を提供する予定であるとしています。これらの半導体は、自動車・産業・民生・HPC向けとしています。これに国外顧客が含まれるかは不明ですが、基本的に国内の企業向けの生産が中心になる見込みです。</p> <p>特に重要なのが、6nmと7nmという比較的先端のプロセスが稼働するということです。TSMC 7nmはEUVを活用することになっているため、MicronやRapidusに続き3例目の国内EUV採用になる見込みです。</p> <p>稼働予定時期は2027年末で年末までに着工します。おそらく、第一工場が稼働してからの着工となります。2027年末の時点でRapidusが稼働できていれば2件目の一桁プロセスの稼働となります。</p> <p>さらに、JASMはこれらの工場によって3,400人以上のハイテク専門職を採用する見込みであることを明らかにしています。また、第一工場と第二工場をあわせて、JASMへの投資は、日本政府からの支援を含めて200億米ドルを超えるとしています。</p> <h1 id="一言">一言</h1> <p>岸田政権による半導体製造事業を誘致する政策は実際に実を結んでいます。実際、TSMCだけでなく、SamsungやMicronなどの国内投資が大きく進んでいる他、海外企業に比べて額が少ないという懸念はあるもののキオクシアやRapidusへの支援も進んでいます。さらに、これらの工場の誘致は国内の雇用を産んでおり、熊本県では700人の雇用が生まれていますし、先述の通り3000人を超える雇用も生まれる見込みです。更に、東大などでは1nm台のプロセス製造についても研究が行われています。</p> <p>今後の懸念点といえばRapidusで、IBMがRapidusに共有している技術を巡るIBMとGlobalFoundriesの米国での訴訟や、実際に2027年に2nmプロセスを稼働できるか。ここに注目したいところ。これが大きく遅延してしまうと、先端半導体市場における2nmの競争で大きく遅れを取ることになってしまいます。</p> <p>また、政治とカネ問題で西村大臣が更迭され、更には議員辞職も視野に入ってきたことから、政策が維持されるかの不安などはあります。特に現在は、岸田政権自体の存亡も危うい状態となっているため、半導体政策が最後まで実行されるかかなり疑問です。正直、政策の急転換で半導体事業が撤退する上、支援の停止によってRapidusやキオクシアがコケるというのが想定する中での最悪の事例となります。</p> <p>今後もこの話題には注目したいところです。</p> <div class="box27"> <span class="box-title">おことわり</span> <p>この記事は、半導体に関わる政治的情勢をまとめたものであり、特定の政党を支持、あるいは批判することを目的としたものではありません。</p> </div> <h1 id="関連リンク">関連リンク</h1> <ul> <li><a href="https://pr.tsmc.com/japanese/news/3105" title="JASM Set to Expand in Kumamoto Japan">JASM Set to Expand in Kumamoto Japan</a></li> </ul> doskokimeil127-dosd