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HarmonyOSの「マイクロカーネル」とは?

錦です。

中国・Huaweiが先日発表したHarmonyOS。ネットでは既にかなり話題になっていますが、これのベース「マイクロカーネル」とは一体なんなんでしょうか。

マイクロカーネル

マイクロカーネルとは、必要最低限のOS機能しか搭載していないことを意味します。

マイクロカーネルは、メモリ空間の仮想化や、プロセスの制御・プロセス間通信に機能を限定しています。

では、iOSAndroidといったOSにある機能はどうなんでしょう。電話機能・Wi-Fiやファイル管理機能などは実装されないのでしょうか。

これは、アプリケーションで追加していきます。マイクロカーネルはあくまでベースの中核部分で、機能自体をアプリケーションとして追加していくことで、システムを止めることなく機能をアップデートできたり、要らないものを捨てたり。そもそも、マイクロカーネルではアプリケーションとして機能を実装するため、OSが依存する機能が実質ないものとして扱えます。そのため、OSの開発が容易であり、拡張機能もアプリケーションとして開発できるため、サードパーティのソフトの開発もより簡単に行えます。

メリット

では、マイクロカーネルのメリットとはなんでしょう。

それは、先述の通り開発が楽なことです。マイクロカーネルでは、機能をアップデートするときOS自体をアップデートする必要はありません。それは、機能自体がアプリケーションとして扱えるため、アプリケーションのアップデートのみですみます。

また、その個々のアプリケーションとして機能が開発できるため、拡張機能・アプリの開発が容易です。

そして、汎用性が高いというのもあります。HuaweiはこのHarmonyOSをAndroidの代替としてだけではなく、同社の家電製品に向けても利用していくことを発表しています。これは、その家電にあったアプリケーションをマイクロカーネル(HarmonyOS)に追加するだけで家電に特化したOSを開発することが出来るためです。

HuaweiはHarmonyOSをスマホ向けOSとしてではなく、IoTに向けたOSとして提供していきます。

そのため、スマートフォンにも採用できるが、家電にも採用できるということを強調しています。

まとめ

マイクロカーネルは、OS機能しか搭載していないOS。スマートフォンとしての機能はアプリケーションで追加していくもの。

これでまとまりますかね。実際、Googleもこのマイクロカーネルの開発に勤しんでいると噂されており、マイクロカーネルは注目されている技術です。