錦です。
Zoomは、オンライン会議サービス「Zoom」にて、セキュリティ問題を含む多くの問題が発生していることに対して、「A Message to Our Users」という声明を発表し、新機能の開発を一時中止し、改善に集中することを発表しました。
Zoomは、テレワークの促進の中で、利用者数が増加しましたが、それに伴い、Windowsの認証が抜き取られる可能性がある脆弱性を含む多数のセキュリティ問題や、同社のプライバシー管理について批判があり、いくつかの国や地域の政府では、Zoomの利用をやめるように呼びかける自体になっています。
プライバシー問題でいうと、Zoomの中で得たユーザーの利用統計をユーザーとは関係のない第三者に販売していたり、iOSアプリでFacebookアカウントを持たないユーザーを含むデータをFacebookへ送信しているなどの問題が指摘されています。暗号化についても、肝心のオーディオやビデオの暗号化や復元に弱いアルゴリズムが使われて、かつ全てのデータが暗号化されていないことが発覚され、これを修正しています。
プライバシー問題やセキュリティ問題については、Zoom内部での仕様のような故意的であるような箇所もあり、Zoom自体が批判されています。これらの問題について、Zoomには悪意があるわけではありませんが、プライバシーの管理が徹底されていないまま、2億人というユーザーを抱えている状態は、良いとは言えません。
Zoomは、その機能の高さから、テレワークやリモートコラボレーション、オンライン授業などにも利用されている反面、このような問題が多発しており利用にはある程度の知識と管理が必要です。同様なサービスを提供しているものとしては、Microsoft TeamsやSkype、Discordなどがありますので、そちらに転換することも検討したほうがいいかもしれません。
via 窓の杜
