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【編集後記】学研都市線の未来 ~新幹線とリニアで便利に

錦です。

何故か最近、学研都市線の話題をよく目にします。おそらく、新幹線やリニアの話からだと思いますが、今回は阪奈間のJR路線の話も含めて、学研都市線について話していこうと思います。

JR学研都市線

学研都市線は、大阪府大阪市都島区にある京橋駅と、京都府木津川市の木津駅を、寝屋川や交野、松井山手経由で結ぶ鉄道路線です。正式な路線名は「片町線」です。西はJR東西線と、東は大和路線と線路が接続しており、朝にJR奈良発、西明石行と新三田行、深夜にはこの逆が、学研都市線経由で運行されています。

全線が1500V直流電化で、京橋~松井山手は複線、松井山手~木津は単線になっています。

奈良と大阪を線路的には結んでいますが、JR奈良駅まで直通する電車は、朝夕しかない上、朝は西行、夕は東行と本数も限られています。阪奈間のJR路線でのアーバンネットワークは、大和路線がになっています。

学研都市線の学研都市は、けいはんな学研都市関西文化学術研究都市)を意味するもので、大阪府北東部・京都府南西部・奈良県北西部の、新興住宅地と大阪市街地を結ぶ路線ということを路線名が意味しています。学研都市には、国会図書館があったり、大学があったりと、当初の計画より規模は小さいですが、それなりに発展しています。学研都市線の駅で示すと、津田駅~木津駅くらいの範囲です。他の路線でいうと、近鉄けいはんな線学研北生駒駅学研奈良登美ヶ丘駅、JR大和路線奈良線平城山駅~上狛駅も含まれています。

JRの阪奈接続

JR路線で阪奈間を結ぶ路線は、大和路線学研都市線のみになっていますが、両路線ともに生駒山地を大きく迂回しており、学研都市線は北側から、大和路線は南側からそれぞれアプローチしています。そのため、生駒山地をトンネルで横切る近鉄の阪奈アクセス路線 近鉄奈良線は東西に路線が敷かれていますが、JR路線は縦に敷かれています。

しかし、学研都市線生駒山地を迂回するのに大きく北上する必要があり、京都府も迂回したりと阪奈間を結ぶ路線としての需要は正直ありません。JRで阪奈間のアクセスと言うと、大和路線と聞く人が多いと思います。

この常識は、変わるかもしれませんが。

学研都市線の凄まじい未来

学研都市線は、けいはんな学術研究都市と大阪市内を結ぶ路線として機能していますが、学研都市について2つの大きな鉄道の計画があります。それは、新幹線とリニアです。

北陸新幹線

北陸新幹線は、現在、東京~金沢が開通していますが、将来的に新大阪駅まで延伸する予定です。北陸新幹線は、東海道新幹線のバイパスのような役割を持たせるため、東海道新幹線とは全く異なるルートを走ることが予定されています。金沢駅を出たあと、小浜付近を経由して、京都駅に至り、その後松井山手経由で新大阪駅に至るルートが予定されています。

松井山手駅付近に新駅が建設される予定になっており、学研都市線と接続する予定です。

全線開業は2045年が予定されていますが、北陸と関西の経済団体は早期開通を要望しています。

リニア中央新幹線

中央リニア新幹線は、話題になっているリニアモーターカーで最速500km/hの速度を出せる鉄道です。リニアは、東海道新幹線のように東海道本線を踏襲せず、東名間の並行在来線中央本線に、名阪間はおそらく関西本線並行在来線としてそれに総形で建設されるとみられます。

詳しく言うと、東海道新幹線は、愛知県から岐阜・滋賀・京都・大阪の順に通過していましたが、リニアは、愛知県から三重・奈良・大阪の順に通過することとみられます。リニアの特性は、直線上の線形でなければ活かせないため、大きく迂回しなければならない岐阜や滋賀を経由しないものと見られます。

リニア中央新幹線は、名古屋・大阪間の駅として三重(亀岡付近)、奈良(学術研究都市付近)にそれぞれ駅を設けることが検討されています。奈良の駅についてはいくつかの案が存在しており、高の原駅近鉄京都線)や木津駅(JR片町線関西本線奈良線)という案がありますが、その一つに 祝園駅経由という案があります。祝園駅は、学研都市線の駅で単線区間の駅になっています。近鉄京都線新祝園)との乗換駅でもあり、京都・奈良両方にアクセスすることができます。

学研都市線の未来

松井山手の駅については、ほぼ建設されることが決定していますが、リニアの方の駅はまだ決まっていません。そもそも、奈良県を通ることが検討されているだけで、ルートも決まっていない状態です。

しかし、祝園案・木津案のいずれかが成立すると、松井山手~木津間の単線区間が複線化されたり、同志社前~木津間の極端に電車の本数が少ない区間でも増発が見込めます。最終的には、学研都市の人口増も期待でき、学研都市線にとっては利益が多く、今は単なる通勤路線という色が強い路線ですが、将来的にはアーバンネットワークの一翼をになう重要路線になるのではないかと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。学研都市線は自分が乗る回数はJRは路線の中でおおさか東線についで多く、頻繁に利用することから記事にしてみました。今から約25年後、リニアと北陸新幹線の開通でこの路線がどう変化していくのか、今後も見守っていきたいと思います。

まあ、ただ一つ文句を言うとすれば、鴫野に快速を止めてくれ!以上です。