錦です。
Appleは昨夜のイベントで、新型iPad Proを正式発表しました。
新しいiPad ProはMacBook Pro/AirやMac mini、iMacとともにApple M1チップを搭載しています。Apple M1とApple Aシリーズはアーキテクチャを共有しているためiPadOSとの互換性はある他、iPadアプリとの互換性も担保されています。
ストレージラインナップには第4世代の128GB/256GB/512GB/1TBに加えて新たに2TBの超大容量モデルも新たに追加されました。
SoCに採用されるApple M1はGPUが8コア搭載されたフルのM1チップとなっており、現行モデルに搭載されているApple A12Zと比較してCPUパフォーマンスは最大50%、GPUパフォーマンスは40%高速になったとのこと。それに加えて16コアのNeural Engineや最先端のISPも搭載されています。
メモリは、ユニファイドメモリアーキテクチャに基づく設計になっており、ストレージが128GB/256GB/512GBのモデルが8GB、1TB/2TBのモデルは16GB搭載しています。
また、セルラーモデルでは5Gにも対応。一部の国のモデルではミリ波にも対応し最大4.0Gbpsでの通信が可能です。ただし日本ではSub-6までの対応となっており、対応5Gバンドはn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n38、n40、n41、n66、n71、n77、n78、n79となっています。
ディスプレイ
12.9インチモデルのディスプレイはPro Display XDRと同等のHDR時最大1600ニトの輝度と、100万:1のコントラスト比をiPadという小型のモデルで実現するため、ミニLEDバックライトを採用した「Liquid Retina XDR」が同社の製品で初めて搭載されました。同社がHDRの更に上位に位置づけている「XDR」を名前に関したディスプレイは「Pro Display XDR」とiPhone 12の「Super Retina XDR」に引き続いて3モデル目になっています。ちなみに「Super Retina XDR」はiPhone向けに若干輝度が下がっているので実際に1,600ニトほどの高輝度を出せるのはPro Display XDRとiPad Proのみです。
通常26個ほどのLEDとなっているバックライトですが、ミニLEDディスプレイは10,000個を超えるLEDを搭載し高輝度を実現しました。iPad Proでは2,596分割してバックライトをコントロールしており、かなり細かくいの表現が可能になりました。特に黒を表現するとき、バックライトを部分的にオフにできるので、コントラスト比もPro Display XDR並になっているようです。
11インチモデルは前モデルに引き続きLiquid Retinaディスプレイになっています。
各モデルの解像度は11インチが2,388×1688、12.9インチが2.732×2048となっています。OLEDディスプレイではないので密度は変わらず、ともに264ppiになっています。
その他、TrueToneにも対応します。
カメラ
今回のiPad Proは特にインカメラとなる「True Depth Camera」が大きく進化しました。インカメに12MPの超広角カメラが搭載され、ビデオ通話時に顔をデジタルズームした上で、動いたときに顔を追従します。
この機能はM1の機械学習機能を活用したものになっています。
ポート
物理ポートは最大40Gbpsで通信できるUSB4のサポートを含んだThunderboltポートが搭載されており、帯域幅がUSB-Cモデルと比べて4倍になりました。10Gbpsイーサネットにも対応するほかPro Display XDRに6K出力することも可能です。
価格
価格は11インチが94,800円から、12.9インチが129,800円からとなっています。カラーラインナップはスペースグレイとシルバーの2カラーとなっています。
4月30日から予約が開始され、5月後半に発売されます。