錦です。
AMDは、RDNA 2を採用した、ワークステーション向けGPU「Radeon PRO W6000」シリーズを発表しました。「Radeon PRO W6800」「Radeon PRO W6600」「Radeon PRO W6600M」がラインナップとなっています。
仕様は以下の通り。W6600とW6600Mは同じなのでまとめます。
W6800 | W6600 | |
---|---|---|
SP数 | 3840 | 1792 |
CU数 | 60 | 28 |
FP32 | 17.83TFLOPS | 10.4TFLOPS |
FP16 | 35.66TFLOPS | 20.8TFLOPS |
vRAM | 32GB GDDR6 ECC |
8GB GDDR6 |
メモリ速度 | 16Gbps | 14Gbps |
メモリバス | 256bit | 128bit |
メモリ帯域 | 512GB/s | 224GB/s |
Infinity Cache | 128MB | 32MB |
出力 | miniDP 1.4 ×6 |
miniDP 1.4 ×4 |
トランジスタ | 384億 | 110.6億 |
Ray Accelerators | 60 | 28 |
TBP | 250W | 100W(90W)*1 |
製造プロセスは7nm FinFETとなっています。
RDNA 2アーキテクチャを採用し、性能はRDNAと比較して79%向上。W6800にはRDNA 2最大となる32GBのGDDR6メモリが搭載。ECCメモリに対応します。
映像出力は、4Kや8Kに対応したminiDisplayPortをW6800が6ポート、W6600が4ポート備えています。
また、CU数と同じ数だけRay Acceleratorsを搭載し、ハードウェアレイトレーシングにも対応し、Infinity Cacheも搭載。Ryzenと組み合わせることによってSmart Access Memoryにも対応します。
ボード幅は、W6800が2スロット、W6600がシングルスロットと薄型になっています。補助電源は、W6800が6ピン+8ピン、W6600が6ピンとなっています。
価格は、W6800が2249ドル(約24万6,000円)で既に発売済み、W6600が649ドル(約7万1,000円)で発売は今年第3四半期からとなっています。W6600M搭載デバイスは7月から登場。第一弾として、HP Fury ZBook G8 Mobile Workstationが挙げられています。
*1:カッコ内はW6600M